パネライにはどんな種類があるの? 「ルミノール」「ラジオミール」など現行コレクションを解説!

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2025.04.17

イタリア発の高級時計ブランド、パネライ。軍用時計の歴史を受け継ぎながら、現代的にアップデートされたデザインと確かな機能性で多くのファンを魅了し続けている。その魅力を、代表的コレクションを紹介しながら明らかにしていく。


パネライってどんな時計ブランド?

パネライ 「ルミノール トレジョルニ」Ref.PAM01628

パネライ「ルミノール トレジョルニ」Ref.PAM01628
パネライが2025年に発表した最新作だが、サンドイッチダイアルや直径47mmサイズのケースなど、同社の伝統的なディテールが組み込まれた1本となっている。手巻き(Cal.P.3000)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約3日間。SSケース(直径47mm、厚さ16.4mm)。100m防水。158万4000万円(税込み)。

 軍のために特別な時計を開発したことでその名を馳せたブランド。精密な時計製造技術とミリタリーウォッチのDNAを受け継いだ高級時計ブランドとして確固たる地位を築いている。堅牢なケース、視認性に優れたダイアル、個性的なデザインを備えた腕時計として、世界中の時計愛好家に支持されている。

 パネライの時計における最大の特徴は、そのアイコニックなデザインにある。「ルミノール」や「ラジオミール」といったパネライを代表するコレクションは、いずれもシンプルでありながら力強い存在感を放つ。ルミノールは大型ケースと独自のリュウズプロテクターを備え、実用性と耐久性を重視した設計が魅力。対するラジオミールはクラシックなワイヤーラグを採用し、エレガントな雰囲気を持つ。どちらも軍用時計としてのルーツを感じさせるデザインが貫かれており、過去の歴史を尊重しつつ現代的な進化を遂げている。

1936年にパネライによって製作された、「ラジオミール」のプロトタイプ。

 ムーブメントに関しても、パネライは高い技術力を誇る。長年にわたり汎用ムーブメントを使用していたが、近年では自社製ムーブメントを積極的に開発し、完全なマニュファクチュールブランドとなった。パワーリザーブの長時間化や、シリコン製脱進機の導入など、精度と耐久性を追求したムーブメントを次々と発表し、高級時計ブランドとしての地位をさらに強固なものとしている。

 また、さまざまな素材を扱うことも、パネライの魅力のひとつ。従来のステンレススティールやチタンに加え、カーボンファイバーやブロンズといったユニークな素材を採用し、時計の耐久性や軽量化を追求。特に自社開発の新素材カーボテックは、驚異的な軽さと耐久性を両立し、時計業界でも注目を集めている。一方のブロンズケースは使い込むほどに独自のエイジングが生まれ、オーナーごとに異なる表情を楽しめることから支持を得てきた。

 すなあちパネライは、イタリアンデザインのエレガンスとスイスの精密時計技術を融合させた魅力を備えた腕時計ブランドと言える。ファッション性と実用性を兼ね備えた時計として多くのファンを魅了し続けているのだ。海軍のためのツールウォッチとして誕生したパネライは、現在もその精神を受け継ぎながら、革新を続けるブランドとして進化し続けている。


パネライの現行コレクションには、こんな種類があります!

 パネライは、伝統と革新を融合させたコレクションを数多く展開し、そのすべてがブランドの個性と哲学を体現している。現行モデルの魅力を一挙に紹介する。

「ルミノール」

 ルミノールはパネライの中核を成すコレクションであり、その象徴的なデザインと堅牢な構造で多くのファンを魅了してきた。特徴的なのは、ケース右側に装備されたリュウズプロテクター。これは防水性と耐久性を高めるために開発されたもので、軍用時計の系譜を感じさせる機能的かつアイコニックなディテールとして知られている。この機構により、リュウズへの衝撃や誤操作を防ぎながら、日常でも安心して着用できるようになっている。

 ルミノールはその名の通り、暗所での視認性を高めるために開発された自発光素材ルミノールに由来しており、インデックスと針には視認性の高い夜光塗料が施されている。大きく力強いケース、クッション型のフォルム、そしてシンプルで読み取りやすいダイアルデザインは、どこか工業的でありながらも洗練された印象を与え、スーツにもカジュアルな服装にも映える万能さを持つ。

 さらに近年のモデルでは、素材やサイズ、ムーブメントの選択肢が大幅に拡充されており、ユーザーのライフスタイルに合った1本を選びやすくなっている。ステンレススティールやチタンに加え、カーボテックやゴールドテックなどの革新的な素材も採用されており、軽さや高級感、個性を求めるユーザーにも応える。加えて、手巻きムーブメントから自社製自動巻きキャリバー

PAM03312

パネライ「ルミノール マリーナ」Ref.PAM03312
特徴的なケースフォルムにレバーロック式のリュウズプロテクター、サンドイッチダイアルを融合するデザインコードを踏襲しながらも、ダイアルに記載される要素をより簡素化した2025年の新作「ルミノール マリーナ」。インデックスと針にはスーパールミノバX2が用いられ、暗所での判読性を向上させている。自動巻き(Cal.P.980)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約3日間。SSケース(直径44mm、厚さ13.7mm)。50気圧防水。132万円(税込み)。

 ルミノールは、機能美とタフネス、そしてイタリアンデザインが融合したパネライの象徴とも言える存在。時計としての信頼性に加え、身に着けることで自信と風格を与えてくれるような力強さが、このモデルの本質にある。オンオフを問わず幅広いシーンで活躍し、唯一無二の存在感を放つ、まさしく「選ぶ価値のあるコレクション」と言えるだろう。

「サブマーシブル」

サブマーシブル クアランタ クアトロ マイク・ホーン エディション

 サブマーシブルは、パネライの現行コレクションの中でも、プロフェッショナル仕様の本格派ダイバーズウォッチとして確固たる地位を築いている。もともと軍用時計として培われたパネライの耐久性や機能性をそのままに、現代のダイビングスタイルに対応するスペックとデザインを融合させたコレクションであり、単なる“水に強い時計”ではない深みと重厚感が魅力となっている。

 最大の特徴は、逆回転防止ベゼルや300m以上の高い防水性といった、プロユースにも耐える機能や性能を備えている点にある。加えて、ベゼルやリュウズガードに至るまで、操作性を考慮した堅牢な設計が徹底されており、過酷な環境下でも視認性と操作性を損なうことがない。また、文字盤には夜光塗料が施された大ぶりのインデックスと針がレイアウトされており、暗所や水中でも時間が読み取りやすく、ダイバーズウォッチとしての本質をきちんと満たしている

 素材の面でも革新性を追求しており、サブマーシブルにはチタン、ブロンズ、カーボテックなど、軽量かつ耐久性に優れた独自素材を積極的に採用している。特にブロンズ製のモデルは、使い込むほどに風合いが変化し、オーナーだけの1本へと育つ魅力がある。またケースサイズも42mmから47mmまで幅広く、手首のサイズや好みに応じて選べる豊富なラインナップで展開されている。

 デザイン面では、ラグジュアリーな印象を保ちながらも、タフで実用的な雰囲気を漂わせ、街でも自然の中でも違和感なく映えるスタイルを実現。ラバーストラップやファブリックストラップとの相性も良く、アクティブなライフスタイルを持つ大人にふさわしいパートナーとして選ばれている。

PAM01676

パネライ「サブマーシブル クアランタ クアトロ マイク・ホーン エディション」Ref.PAM01676
パネライのアンバサダーを務める探検家マイク・ホーンの功績を讃える2025年の新作「サブマーシブル クアランタ クアトロ マイク・ホーン エディション」。逆回転防止ベゼルにはセラミックスを用いて耐傷性を確保しつつも、深みのあるブルーとイエローのアクセントカラーによって軽快な印象を放っている。自動巻き(Cal.P.900)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約3日間。SSケース(直径44mm、厚さ13.6mm)。30気圧防水。179万3000円(税込み)。

 サブマーシブルは、伝統に裏打ちされた信頼性と現代的な素材、機能を兼ね備えたダイバーズウォッチの理想形。あらゆるシーンで本格性能と個性を主張できる、まさに“攻める大人のための1本”である。

「ルミノール ドゥエ」

 ルミノール ドゥエは、パネライの伝統的なデザインを受け継ぎながら、現代的なエレガンスと洗練をまとった新しいスタイルのコレクション。従来のルミノールが持つタフで無骨なイメージは継承しつつも、ケース厚を大幅にスケールダウンし、スーツスタイルや都会的なファッションにも自然に溶け込むデザインへと進化している。いわば、パネライらしい力強さを残しながらも、着けるシーンを選ばない万能性を手に入れたコレクションとして注目を集めている。

 ケースサイズは38mm、42mm、45mmとバリエーションが豊富で、これまでパネライを「大きすぎる」と敬遠していた人にも選びやすくしたラインナップが魅力。リュウズプロテクターやクッションケースなど、ルミノールらしい意匠はしっかりと継承しつつ、全体のプロポーションをスリムに調整することで、よりミニマルで上品な印象を与えている。まさに、伝統と革新のバランスが見事に調和したコレクションである。

 搭載するのは信頼性の高い自動巻きムーブメントで、日常の使用においても抜群の精度と安定性を誇る。加えて、ストラップ交換も容易な設計となっており、レザーストラップやラバー、ファブリックなどの素材を自在に付け替えることで、自分らしいスタイルを楽しめるのも大きな魅力となっている。

PAM01508

パネライ「ルミノール ドゥエ」Ref.PAM01508
ポリッシュ仕上げのスティールケースにサンブラッシュ仕上げのホワイトダイアルを組み合わせ、クリーンな印象にまとめた「ルミノール ドゥエ」。ケースからバックルに向けて細くなるデザインを取り入れた、2024年発表の新型ブレスレットを採用し、装着感を高めている。自動巻き(Cal.P.900)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約3日間。SS(直径38mm、厚さ11.3mm)。5気圧防水。118万8000円(税込み)。

 デザインの柔らかさに加え、女性の手元にも映える38mmモデルの登場により、ルミノール ドゥエはジェンダーレスな存在としての地位も確立。幅広いシーンや服装に合わせやすいので、ファッション性と機能性が両立した時計を身につけたい人にぴったりの選択肢となる。重厚感と気品が見事に融合したその佇まいは、パネライの新たな可能性を感じさせるコレクションとして、今後ますます注目を集めていくだろう。

「ラジオミール」

 ラジオミールは、パネライの原点を体現するクラシカルなコレクション。1930年代にイタリア海軍の特殊潜水部隊向けに開発されたミリタリーウォッチをルーツに持ち、丸みを帯びたクッション型ケースとワイヤーラグ、すっきりとした文字盤デザインが特徴だ。パネライが開発した、ラジウムを使用した夜光塗料にちなんで名付けられたこのコレクションは、歴史の重みをまといながらも、現代的なエレガンスをまとったモデルへと進化している。

 その魅力は、シンプルでありながら確固たる存在感を放つデザインにある。リュウズガードをあえて排除し、クラシカルなフォルムに仕上げることで、ルミノールとは異なる優美な印象を演出。ケースサイズは40〜49mmと幅広く展開されており、手首のサイズやコーディネートする服装に応じた選択肢が用意されている。加えて、ポリッシュ仕上げのケースやサンドイッチ構造のダイアルによって、ヴィンテージ感とモダンさが絶妙に融合している。

 搭載するのは自社製の手巻きムーブメントが多く、軍用時計としてのルーツに忠実な構造も愛好家を惹きつける。特にロングパワーリザーブを誇るモデルは実用的であり、満足度も高い。パネライが築いてきた機械式時計の伝統とノウハウが、ラジオミールのシンプルな外観の中にしっかりと息づいている。

Pam1334

パネライ「ラジオミール トレ ジョルニ」Ref.PAM01334
細かなブラスト処理を施したケースと、ラッカーによって褪色したような質感に仕上げたダイアルとを組み合わせた「ラジオミール トレ ジョルニ」。ラジオミールのクラシカルな佇まいはそのまま、ヴィンテージの雰囲気を強めている。手巻き(Cal.P.6000)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約3日間。SSケース(直径45mm)。10気圧防水。106万7000円(税込み)。

 ストラップには上質なレザーが採用され、ミリタリーテイストを感じさせながらも高級感のある装いに。クラシックな佇まいと落ち着いた雰囲気により、洗練された男性に自然と馴染むようになっている。ラジオミールは、パネライの原点を知るうえで欠かせないシリーズであり、ブランドの歴史と伝統を手元で感じられるコレクション。無駄を削ぎ落とした造形美と、確かな技術が織りなす静かな迫力が、真の時計好きを魅了し続けている。

そのほか、コラボレーションモデルも注目したい

 パネライの現行コレクションには、ブランドの個性と性能をさらに際立たせるコラボレーションモデルも数多く登場している。その代表格が、世界屈指のヨットレース、アメリカズカップに挑むイタリアのチーム、ルナ・ロッサ プラダ ピレリとのパートナーシップによる限定モデルだ。軽量かつ高強度なカーボン素材カーボテック™を用いたケースや、ヨットの帆に使われる素材を文字盤に取り入れるなど、セーリングの世界観を体現したディテールが魅力となっている。海を舞台にしたタフな環境でも確かな性能を発揮するスペックに加え、モダンなスポーティさとイタリアンデザインの粋が融合した、まさに海の男にふさわしいモデルだ。

PAM01563

パネライ「サブマーシブル ルナ・ロッサ カーボテック™︎」Ref.PAM01518
2019年より公式スポンサーを務めるルナ・ロッサ プラダ ピレリとのコラボレーション限定モデル「サブマーシブル ルナ・ロッサ カーボテック™︎」PAM01563」。ケース、逆回転防止ベゼル、リュウズプロテクターに、軽さと耐腐食性能や耐摩耗性を備えるカーボテック™︎を用いており、時計表面に表れた素材特有の筋目模様はデザインのアクセントにもなっている。自動巻き(Cal.P.900)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約3日間。カーボテック™︎ケース(直径42mm)。50気圧防水。世界限定27本。272万8000円(税込み)。

PAM01518

パネライ「サブマーシブル クアランタクアトロ ネイビーシールズ」Ref.PAM01518
「サブマーシブル クアランタクアトロ ネイビーシールズ」はアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズをデザインのインスピレーションソースとしたモデル。カモフラージュパターンのストラップはもちろん、ベージュのスーパールミノバを塗布したインデックスやアンスラサイト色のグラデーションダイアルもミリタリーの雰囲気を強調している。自動巻き(Cal.P.900)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約3日間。SSケース(直径44mm、厚さ13.6mm)。30気圧防水。154万円(税込み)。

 また、アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズとのコラボレーションも見逃せない。パネライのミリタリーウォッチとしてのルーツを体現するこのシリーズは、過酷な任務を想定した機能と、プロフェッショナルツールにふさわしい存在感が凝縮されたモデルに仕上がっている。ミッションを支えるツールとしての確固たる性能に加え、武骨で無駄のないデザインが、静かに強さを物語る。実用性を求めるミリタリーファンから、洗練されたタフネスを好む都会派まで、幅広い層に刺さるコレクションとなっている。

 どちらのモデルにも共通するのは、単なるデザインのコラボレーションにとどまらず、それぞれのフィールドに根差した素材選びや設計思想が貫かれている点。時計そのものがストーリーを語り、着ける人の生き方に寄り添うような存在感を持っている。ルナ・ロッサとネイビーシールズ、海の世界と陸の極限を結ぶパネライの挑戦は、今後もコレクションに新たな命を吹き込んでいくに違いない。


パネライのおすすめモデル3選

 圧倒的な存在感と確かな性能を兼ね備えたパネライ。数あるラインナップの中から、デザインと実用性に優れたおすすめの3本を厳選して紹介する。

「ルミノール クアランタ ビテンポ メタルブレスレット」Ref.PAM01640

PAM01640

パネライ「ルミノール クアランタ ビテンポ メタルブレスレット」Ref.PAM01640
自動巻き(Cal.P.900/GMT)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約3日間。SSケース(直径40mm)。10気圧防水。148万5000円(税込み)。

「ルミノール クアランタ ビテンポ メタルブレスレット」Ref.PAM01640は、パネライの伝統美と現代的な機能性を融合させた1本。クアランタ(イタリア語で“40”)の名が示す通り、ケースサイズは40mmとコンパクトでありながら、ブランドを象徴するクッション型ケースとリュウズプロテクターをしっかりと備え、パネライらしさを凝縮したモデルとなっている。手首へのフィット感も抜群で、スーツスタイルからカジュアルまで幅広く対応する万能さも魅力だ。

 ビテンポ(デュアルタイム)機能を搭載しており、時針とは独立して動く第二時間帯表示を備えることで、海外旅行や出張でも活躍。加えて、AM/PM表示やスモールセコンド、日付表示など、視認性に優れたレイアウトで日常の使いやすさにも配慮されている。ブレスレットはポリッシュとサテンを組み合わせた仕上げが施されており、ラグジュアリーな雰囲気を引き立てながらも、堅牢で重厚な存在感を演出している。

 ムーブメントには自社製キャリバーP.900/GMTを搭載。薄型設計でありながら3日間のロングパワーリザーブを確保しており、性能面でも信頼性は折り紙付き。40mmという絶妙なサイズ感に多機能を詰め込みながら、洗練されたデザインを保っている点も見逃せない。現代的なライフスタイルに自然と寄り添うこのモデルは、クラシックなパネライに敬意を表しながらも、新しい価値をもたらす現代的な選択肢となる。タイムレスな魅力を持ち、オン・オフ問わず活躍する1本としておすすめしたいモデルだ。

「サブマーシブル」Ref.PAM02683

PAM02683

パネライ「サブマーシブル」Ref.PAM02683
自動巻き(Cal.P.900)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約3日間。SSケース(直径42mm)。30気圧防水。158万4000円(税込み)。

「サブマーシブル」Ref.PAM02683は、パネライが誇るプロフェッショナルダイバーズウォッチの魅力を凝縮した、タフさと洗練が共存するモデル。パネライの中でも特に高い防水性能と実用性を誇るこのモデルは、海を舞台に活躍するために生まれた本格派ながら、都市のライフスタイルにもマッチする現代的なデザインを兼ね備えている。42mmのステンレススティールケースに組み合わせられた逆回転防止ベゼルや、視認性に優れた夜光付きインデックスと針が、あらゆる環境での読み取りやすさを確保してくれる。

 ブルーのセラミック製ベゼルと、深みのあるブラックダイアルの組み合わせが生み出すコントラストは、力強くも洗練された印象を与え、さまざまなシーンに違和感なく溶け込む。3日間のパワーリザーブを備えた自動巻きキャリバーP.900は、信頼性と機能性を両立し、長期間の使用でも安定した精度をキープ。スモールセコンドと日付表示も備え、実用性の高さが際立つ。

 ケースの厚みやリュウズプロテクターといったディテールも、パネライならではの存在感をしっかりと主張しつつ、装着感はあくまで快適。ラバーストラップは水辺での使用を想定して設計されており、しっかりとしたホールド感と耐久性を誇る。海の冒険者たちが信頼を寄せる本格ダイバーズの精神を宿しながらも、日常のスタイルを引き立てる1本として、あらゆるシーンで活躍するサブマーシブル Ref.PAM02683は、機能性と美観が共存する、パネライの真髄を感じさせる逸品だ。

「ラジオミール オット ジョルニ」Ref.PAM01347

PAM01347

パネライ「ラジオミール オット ジョルニ」Ref.PAM01347
手巻き(Cal.P.5000)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約8日間。eスティール™️ケース(直径45mm)。10気圧防水。147万4000円(税込み)。

「ラジオミール オット ジョルニ」Ref.PAM01347は、パネライのルーツを感じさせるクラシックな佇まいに、現代的な性能とエレメントを融合させたモデルだ。オット ジョルニはイタリア語で「8日間」を意味し、その名の通り、手巻きムーブメントでありながら8日間というロングパワーリザーブを実現している。頻繁な巻き上げの手間を省きながらも、機械式時計ならではの操作感とリズムを楽しむことができ、時計愛好家にとってはたまらない魅力となっている。

 クッション型ケースにはリサイクルスティールを最大95%使用したeスティール™️を使用し、表面には長く使い込んだかのようなエイジングが施されている。またダイアルにはクラシカルなサンドイッチ構造が採用されており、インデックスの視認性と深みのある表情を演出。ヴィンテージ感と現代的な洗練が共存するそのデザインは、ジャケットスタイルにもカジュアルにも映える万能さを持っている。

 搭載されるムーブメント、Cal.P.5000は、パネライ自社製のムーブメントであり、信頼性と精度を両立。ケースバックはシースルー仕様となっており、その緻密な機構を眺める楽しさも味わえる。落ち着きのあるブラウンレザーストラップは、時間とともに味わいが深まり、使い込むほどに自分だけの風合いを帯びていく。

 派手さではなく本物の美意識と機能性を求める人にふさわしい、ラジオミール オット ジョルニ Ref.PAM01347。パネライの歴史と哲学を凝縮したこのモデルは、時を超えて愛され続ける価値ある存在として、確かな魅力を放ち続けている。

Contact info:オフィチーネ パネライ Tel.0120-18-7110


【パネライ】アレッサンドロ・フィカレリにインタビュー。同社の戦略は「変化ではなく進化」

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2025年 パネライの新作時計を一挙紹介!

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パネライのルーツをたたえる直径47mmのヴィンテージ加工ケース「ルミノール トレジョルニ」Ref.PAM01628

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