2025年 ノモス グラスヒュッテの新作「クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマー」に集まる熱視線

ノモス グラスヒュッテは、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2025で新作腕時計「クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマー」を発表した。新作見本市というとパテック フィリップやロレックスなどに注目が集まる傾向にあるが、ノモス グラスヒュッテのこのモデルも、ジャーナリストや時計愛好家から熱い視線を集めている。

ノモス2025年新作「クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマー」2モデル

　ノモスはワールドタイム機能を搭載した「クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマー」と、そこに搭載する新ムーブメントのCal.DUW 3202を発表した。「クラブ」は、クラシカルとモダンが融合したデザインのラインナップで構成されるノモスの中で、ペンシル針、アラビア数字インデックスあるいはローマ数字インデックスと、バーインデックスを交互に配置したデザイン、ポップなカラーリングを特徴とするコレクションだ。その中でも「クラブ・スポーツ」はブレスレットモデルを用意し、幅広くマッチするインフォーマルウォッチとして展開されている。

　今般発表されたクラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーは、より幅広く、世界に活躍の場を広げるようなモデルだ。センターにローカルタイムの時分針、6時位置にスモールセコンドを配し、3時位置に24時間表示のホームタイム表示を備える。本作およびCal.DUW 3202のポイントは、2時位置のプッシュボタンと文字盤周囲の都市名表記だ。12時位置に赤いラインがあり、時計はその地点に位置する都市の、ローカルタイムを示していることを意味する。現在地にセットした上で時刻を合わせ、ホームタイム表示も同様にする。ここから、プッシュボタンを押すことで都市名表記のディスクが回転し、同時に時針も対応する時刻にジャンプするのだ。

　例えば、東京（TYO）からボタンを一度押して、シドニー（SYD）に変更すると、時針が1時間進む。これは、東京に対してシドニーは1時間分だけ時刻が進んでいるからだ。各地点の時差の関係は、12時位置の都市を基準にプラスとマイナスで表示されており、一目で現地の時間を知ることも可能となっている。

　レギュラーモデルとして用意されるのは、ブルーダイアルモデルと、シルバーとブルーのツートンモデルの2モデルである。

ノモス2025年新作「クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマー」限定モデル6種

「クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマー」のデビューと同時に6種類の限定モデルもラインナップされる。クラブ・スポーツ ネオマティック ワールドタイマーが世界各国の時刻を表示できるモデル、すなわち世界に飛び出してゆくことをテーマにしている腕時計であるため、限定モデルではそのテーマにちなんで世界の多彩な景色を文字盤に閉じ込めている。各モデルのカラーと、その着想源となった景色を紹介しよう。なお、各モデルは世界限定175本である。

グレー：ボルケーノ（火山）。火山岩のグレーとブラックから着想を得ている。ブルー、レッド、シルバーのアクセントは火山岩に閉じ込められた鉱物を表現している。

グリーン：ジャングル。鬱蒼とした熱帯雨林から着想を得ている。熱帯特有の巨大な葉のグリーンと若芽の明るいライトグリーン、そこに流れる川をブルーで表現している。

ブラウン：キャニオン（渓谷）。岩肌の見える深い峡谷から着想を得て、アースカラーで冒険を表現している。ブルーはそこから見える青空だ。

ブルー：グレイシャー（氷河）。冷たく、透明感のある氷河をブルーで表現し、その下に広がる大地のブラウンと、幻想的な夕焼けをオレンジの挿し色で表現している。

レッド：マグマ。1000度を超えるマグマの赤色から着想を得ている。挿し色のブルーはマグマが吹き上がった後に見える空をイメージしている。

ゴールデンベージュ：デューン（砂漠）。地平線まで広がる砂漠をゴールデンベージュで表現し、そこに広がる夕焼けをオレンジ、漆黒の夜をブルーの挿し色で表現している。