20代男性が毎日着用したくなる、ソーラー電波腕時計5選

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2025.04.25

着用さえ続ければ、止まることなく動き続け、さらに時刻も自動で調整してくれる。光発電機能と標準電波の受信による自動時刻調整機能を併載するソーラー電波腕時計は、忙しい社会人にぴったりの時計だ。今回は、特に20代男性にターゲットを絞って、毎日使えて信頼感も抜群な5本を厳選。機能とデザインの両面で、あなたのライフスタイルを支えるベストな1本がきっと見つかる。

ソーラー時計


20代メンズにソーラー電波腕時計をお勧めする理由

 仕事やプライベートで忙しく、時間を気にする余裕がない日々が続くと、機械式腕時計の時刻合わせすら煩わしく感じることがある。とはいえ、スマートに見せたいのならば腕時計は外せない。そんな20代男性にこそ必要なのが、手間なく正確な時を刻むソーラー電波腕時計だ。

ソーラー電波腕時計とは?

 ソーラー電波腕時計とは、光発電機能と、標準電波を受信して時刻を自動修正する機能のどちらも持つ腕時計のことだ。最大の特徴は、電池交換や手動での時刻合わせが不要であるという点に尽きる。

セイコー アストロン ネクスター

 光を受けるだけで充電が可能なソーラー機能と、日本全国にある標準電波送信所からの電波を受信して、正しい時刻を表示し続ける電波時計機能。このふたつを融合させたことで、極限まで時刻合わせの手間を減らしながら、精度と利便性を両立させている。

 ソーラー機能は、太陽光はもちろん、蛍光灯などの室内光でも微弱ながら発電可能なため、日常生活の中で自然に充電されていく。蓄電された電力は時計内部の二次電池に蓄えられ、フル充電状態であれば数カ月から1年以上にわたり、光がなくても動き続ける設計になっている。

 しかも、時計によっては暗闇では自動的に省電力モードに切り替わるなど、エネルギーを無駄にしない仕組みまで備わっている。これにより、使用者はほとんど意識することなく、日々の生活の中で快適に使い続けることができる。

 電波時計機能は、国内にある福島局と九州局から送信される標準電波を受信して、1日数回自動で時刻を補正する。これにより、時刻表示のズレが生じにくく、高精度を実現している。たとえば海外対応モデルであれば、世界6局の電波にも対応しており、時差やローカルタイムに即した修正も自動で行われる。時計を合わせるという行為そのものが不要になるため、ビジネスや旅行など、さまざまな場面で確かな安心感をもたらしてくれる。

Cal.7400 シチズン

世界で初めて日本・ドイツ・イギリス3局を切り替え受信する多局受信を実現した電波時計であるシチズン電波時計「Cal.7400」。文字盤中央に見えるコイルが、受信用のアンテナだ。2018年にシチズングループとして初めて未来技術遺産に認定された歴史的傑作。

 このように、ソーラー電波腕時計は機能性と信頼性において群を抜いている。腕時計という道具に「正確であること」と「手間がかからないこと」を求めるなら、これ以上の選択肢はない。高性能を詰め込んだスマートな1本が、日常を一歩先へと導いてくれる。

ソーラー電波腕時計の美点

 ソーラー電波腕時計の美点は精度と信頼性を自然体で実現しているところにある。腕時計にとって「時刻が正確であること」は基本でありながら、実際にはその維持に手間がかかるものだ。しかしソーラー電波腕時計は、その煩わしさをすべて排除してくれる。標準電波の届く地域であれば、時計は自動的に時刻を補正し続ける。使用者が意識することなく、毎日、毎時、毎分、秒単位で狂いのない時間を表示し続ける仕組みが静かに働いている。

 これは単なる便利さにとどまらない。正確な時間を常に把握できることは、仕事でも生活でも無駄を省き、思考や行動に集中できる環境をつくる。会議、出発、待ち合わせなど、時間のブレが許されない場面において、この精度は大きな武器となる。そしてその正確さは、ユーザー自身の信頼感にもつながっていく。

 もうひとつの魅力は、継続使用におけるストレスのなさだ。一次電池のように数年ごとに交換の手間がかかるわけでもなければ、機械式時計のように定期的なオーバーホールが求められるわけでもない。光を受ければ自動的に発電され、充電された電力は長期間持続する。日常の中で「気付かないうちに整っている」状態を保ち続けることができるのは、ソーラー電波ならではの強みだ。

カルティエ タンク ソーラービート

 また、時計の精度や信頼性が高いことで、所有者のライフスタイルにも影響を与える。たとえば電池切れによる急な使用不能といったリスクが極めて少ないため、重要な場面で時計が止まる心配がほとんどない。これはスケジュール管理やビジネスシーンにおいて確実な安心感をもたらしてくれる。日々の忙しさの中で、時間という大切な軸が常に正しく、確実に流れていること。それこそがソーラー電波腕時計の真価である。

 手間を感じさせず、信頼を裏切らず、そして黙って役割を果たし続ける。この堅実な姿勢こそが、ソーラー電波腕時計を唯一無二の存在へと押し上げている。

「安っぽい」「寿命がある」って本当?

「ソーラー電波腕時計は安っぽい」「寿命が短い」といった声を耳にすることがあるが、いずれも過去の印象に引きずられた誤解にすぎない。たしかに初期のモデルでは、文字盤下にソーラーセルを配置する構造上、光を通すためにポリカーボネートなどの樹脂素材を多用していた。

 そのため、質感に物足りなさを感じるケースもあったことは否定できない。しかし現在では、発電効率の高い太陽電池の登場により、文字盤全体を透過させる必要はなくなっている。実際に、真鍮素材や蒸着処理を採用した高級感あるデザインのモデルが次々と登場しており、見た目で妥協を感じることはまずない。

 特に国産ブランドでは、デザインと機能の両立を徹底して追求している。たとえば、インデックスの立体加工や光の反射を計算した塗装技術により、ポリカーボネートの文字盤であっても美しいデザインが実現している。

Cal.0100 シチズン

光発電時計で世界のトップを走るシチズン。このモデルでは、文字盤に光を透過させなければいけない光発電時計の特性を逆手に取って、あえて文字盤直下に極薄の和紙を挟み、高い質感を実現している。

 さらに、受信アンテナの小型化が進んだことで、かつてのような分厚さや大型ケースに頼る必要もなくなった。その結果、スーツにも映えるスリムで上品なモデルが増え、20代の社会人男性が身に着けても違和感なく、むしろ品のある印象を与えるようになっている。

 一方、寿命についても過度に心配する必要はない。内部に使われている二次電池には確かに寿命があるが、そのスパンは7〜10年程度と長く、定期的な交換で使用を継続できる。むしろ1次電池のように突然電池が切れて止まるリスクが少なく、使い続けるための計画も立てやすい。

 また「ICが故障すると寿命」という意見もあるが、内部部品が壊れれば時計としての寿命を迎えるのは機械式でもクォーツでも同様の話だ。むしろ、現在のソーラー電波腕時計は堅牢性も高く、長年使い続けているユーザーも少なくない。

 つまり見た目に高級感があり、長く使えて、正確な時を刻むソーラー電波腕時計は、20代のビジネスシーンにもプライベートにもマッチする1本となっている。かつてのイメージに縛られず、今の完成度を知れば、その価値がはっきりと分かるはずだ。


20代のメンズにお勧めのソーラー電波腕時計5選

 毎日を忙しく過ごす中で、電池切れや時刻ズレに悩まされた経験はないだろうか。デザイン性を蔑ろにはしたくないが、実用性も妥協したくない。そんな20代男性に最適なのが、ソーラー電波腕時計だ。

 ここでは、機能・デザイン・信頼性の三拍子がそろった5本を厳選した。この中からならメンテナンスフリーで精度も高く、日常に自然と溶け込む1本が見つけられるだろう。時間もスタイルも整えたいなら、選ぶべきはこれらに絞られるのだ。

1.セイコー「アストロン ネクスター」Ref.SBXY061

セイコー アストロン ネクスター SBXY061

セイコー「アストロン ネクスター ソーラー電波モデル」Ref.SBXY061
光発電クォーツ(Cal.7B72)。6石。平均月差±15秒。フル充電時約9カ月間、パワーセーブ時約2年。Tiケース(直径39.6mm、厚さ9.5mm)。10気圧防水。16万5000円(税込み)。

 20代の男性にふさわしいソーラー電波腕時計を探すなら、セイコー「アストロン ネクスター」はその筆頭に挙げられる。特にRef.SBXY061は外観と機能、そのどちらもが優れた設計であり、ビジネスとプライベートを行き来する若い世代にとって、これ以上ない選択肢だ。

 まず目を引くのは、シャープなケースラインとスリムなフォルムだ。アストロンというとハイスペックゆえに大ぶりな印象を持つかもしれないが、ネクスターはシリーズ内でも比較的コンパクトにまとまっており、袖口に収まりやすいサイズ感となっている。直線的なラグやミラー仕上げのベゼルが光を反射し、モダンで洗練された雰囲気を演出する。ブラックを基調とした文字盤には微細なパターンが施され、見る角度によって異なる表情を見せるのも魅力のひとつだ。

セイコー アストロン ネクスター SBXY061

 機能面では、電波修正とソーラー充電の両方を搭載しており、まさに“ズレない、止まらない”時計として信頼できる。シンプルな構成は視認性も高く、実用性を求めるユーザーにとってストレスのない仕様になっている。さらに、風防にはサファイアクリスタル、ケースとブレスレットには硬質コーティングが施されており、日常の使用に耐える耐傷性も確保されている。

 高級感のある見た目と実用性の高いスペックを両立しているだけでなく、セイコーという国産ブランドならではの安心感も加わる。初めての本格時計として選ぶにも、自信を持ってすすめられる1本だ。トレンドに流されず、長く使えるデザインと機能を兼ね備えたNexterは、今の時代を生きる20代の腕に、確かな時を刻み続ける。

2.シチズン「エクシード」Ref.CB1150-67L & Ref.CB1154-66W

シチズン エクシード

シチズン「エクシード」(左)Ref.CB1154-66W(右)Ref.CB1150-67L
エコ・ドライブ(Cal.H147)。TIケース(直径38.4mm、厚さ7.9mm)。5気圧防水。(左)23万1000円(税込み)。(右)22万円(税込み)。

 20代の男性にこそ手に取って欲しいソーラー電波腕時計が、シチズン「エクシード」Ref.CB1150-67LとRef.CB1154-66Wだ。環境への配慮と高級感を同時に備えたこのモデルは、実用性だけでは語りきれない魅力を持っている。

 最大の特徴は、光で動くシチズン独自の技術「エコ・ドライブ」を搭載していること。室内のわずかな光でも駆動可能な高い発電効率を誇り、電池交換の手間から完全に解放してくれる。その上で、標準電波を受信して時刻を自動修正する機能も備えており、精度と利便性を両立させている。

 外装にはチタンにデュラテクト加工を施した「スーパーチタニウム」を使用し、ケースとブレスレットにはミラーとヘアラインを組み合わせた精緻な仕上げが施されている。ビジネスシーンにもなじむ端正なデザインでありながら、さりげなく個性を主張するブルーの文字盤が目を引く。

シチズン エクシード

 シチズンは、1976年に世界初の太陽電池式アナログウォッチを発表して以来、光発電時計のパイオニアとして進化を重ねてきた。その技術の粋を詰め込んだエクシードシリーズは、精度、美しさ、信頼性すべてにおいて完成度が高い。Ref.CB1150-67Lは、最新技術を駆使しつつも、あくまで日常になじむデザインを保っている。毎日のスタイルに自然に溶け込みながら、確かな時間を刻み続けるこの1本は、20代のライフスタイルに確実に寄り添ってくれる存在だ。

3.オシアナス「マンタ S400」Ref.OCW-S400-1AJF

マンタ S400シリーズ

オシアナス「マンタ S400」Ref.OCW-S400-1AJF
タフソーラー。Tiケース(直径41.3mm、厚さ9.2mm)。10気圧防水。16万5000円(税込み)。

 高性能かつ美しいソーラー電波腕時計を求める20代の男性に、オシアナス「マンタ S400」シリーズは最適な選択肢となる。薄さと軽さ、そして上質な装いを極めたこのモデルは、日々をスマートに過ごす現代のビジネスマンに最適だ。マンタの名を冠するシリーズは、オシアナスの中でも特に薄型化と洗練を追求したコレクションであり、マンタ S400シリーズはその中核を担う存在となっている。

 同シリーズより、今回はRef.OCW-S400-1AJFをお勧めしたい。チタン製のケースとブレスレットはデュラソフトコーティングが施され、見た目の美しさと耐傷性を両立。鏡面とヘアライン仕上げを絶妙に使い分けた外装は、光の角度によって多彩な表情を見せ、シンプルながらも深みのある印象を残す。厚さはわずか9.2mmと非常にスリムで、シャツの袖口にもすっと収まり、装着時の快適さを保ったまま、スタイル全体を格上げしてくれる。

 機能面ではタフソーラーによる光発電はもちろん、マルチバンド6の電波受信により、世界6局の標準電波に対応。日本国内はもちろん、海外出張や旅行でも正確な時刻を維持できる。また、Bluetoothによるスマートフォンリンク機能も搭載されており、アプリケーション経由でタイムゾーンやアラーム設定などを簡単に調整できる。高精度と利便性を兼ね備えながら、操作は直感的で無駄がない。

オシアナス マンタ S400 OCW-S400-1AJF

 文字盤には蒸着処理による深いブルーが施され、見る角度によって表情を変える独特の透明感が魅力となっている。オシアナスらしい「エレガンスとテクノロジーの融合」を体現したデザインは、腕元に知性と品格を与えてくれる。洗練されたデザイン、高度な機能、そして着け心地の軽さをすべて備えたマンタ S400は、20代で本格腕時計を初めて手にする人にも、長く使い続けたい人にもおすすめできるモデルだ。

4.G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」

G-SHOCK GMW-B5000D-1JF

G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」
タフソーラー。パワーリザーブ約10カ月。SS(縦49.3×横43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。8万4700円(税込み)。

 G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」は、G-SHOCKの原点である初代モデル「DW-5000C」の意匠をそのままに、ステンレススティールのフルメタルボディで現代的に再構築した1本だ。デジタル表示、四角いケース、機能的なボタン配置という構成はそのままに、外装の素材と仕上げによって圧倒的な重厚感と高級感をまとわせている。G-SHOCKらしい無骨さを残しながらも、シルバーの光沢が加わることで、ストリートファッションからビジネスシーンまで対応できる万能さを獲得した。

 このモデルはただの復刻ではない。SSケースとブレスレットは、硬質なイメージとは裏腹に快適な装着感を実現しており、細部のエッジや継ぎ目に至るまで丁寧に仕上げられている。背面にはスクリューバックが採用されており、200mの高い防水性のを確保。タフソーラーを搭載し、室内光でも確実に充電できるうえ、標準電波の自動受信により時刻のズレとは無縁でいられる。

 Bluetoothによるスマートフォンリンク機能も搭載されており、アラームやワールドタイムの設定をスマホで直感的に行える。さらに、LEDバックライトやストップウォッチなど、G-SHOCKならではの多機能性も健在で、見た目のスタイリッシュさと実用性が高次元で融合している。

G-SHOCK GMW-B5000D-1JF

 縦49.3×横43.2mmのケースサイズは手首にしっかりと存在感を示しながらも、過剰に主張しすぎない絶妙なバランスを保っており、20代のライフスタイルにも自然にフィットする。GMW-B5000D-1JFは、G-SHOCKの象徴とも言える耐衝撃性と、防水性能を継承しながら、時代に合わせたデザインとテクノロジーを備えている。

 クラシックなルックスに最先端の機能を詰め込んだこのモデルは、レトロとモダンの魅力を同時に楽しめる稀有な存在だ。スタイルにうるさく、確かな信頼性も求める20代の男性にふさわしい1本である。

5.ユンハンス「マックス・ビル メガソーラー」Ref.059 2022 46

ユンハンス マックス・ビル

ユンハンス「マックス・ビル メガソーラー」Ref.059 2022 46
光発電クォーツ(Cal.J101.85)。Tiケース(直径38mm)。30m防水。25万7400円(税込み)。

 ユンハンス「マックス・ビル メガソーラー」は、ドイツのバウハウス思想を色濃く継承する美しいデザインと、最新のソーラー電波技術を融合させた異色の1本だ。無駄を削ぎ落としたミニマルなフェイスは、見る者に強い印象を残す。細く均一に伸びるバーインデックスとサンセリフ体のロゴ、そしてドーム型のサファイアクリスタルに包まれたその姿は、誕生から60年以上が経っても色褪せない。

 その美しさの裏側には、ユンハンス独自のメガソーラーシステムが搭載されている。光を受けて発電し、内部に蓄えた電力で駆動するため、電池交換の必要がない。そして、電波受信機能により、ヨーロッパ、日本、北米などの標準電波をキャッチして、常に正確な時刻を保ち続ける。これほどの精度を、これほど静かなルックスで実現している点こそ、マックス・ビル メガソーラーの最大の魅力と言える。

 ケースは軽量なチタン製で、肌に優しく長時間装着しても疲れにくい。わずか9mm台の厚みは、シャツの袖口にも自然に収まり、ビジネススタイルにもスムーズになじむ。マットな質感と落ち着いたシルバーカラーが醸し出す知的な印象は、20代の大人びたスタイルに品格を与えてくれる。

ユンハンス マックス・ビル メガソーラー

 文字盤は一見シンプルだが、光の当たり方によってごくわずかに陰影が浮かび上がり、時間を見るたびに微妙な表情の変化を楽しめる。

 Ref.059 2022 46は、見た目の美しさとテクノロジーの融合を極限まで洗練させたモデルであり、控えめながらも強い個性を放っている。毎日使う時計だからこそ、余計な機能ではなく、正確な時を静かに刻むという本質に立ち返りたい。そんな価値観を持つ20代の男性にとって、この時計は長く寄り添うパートナーとなる。飾らず、誇らず、それでも確かな存在感を放ち続ける1本だ。


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