元SMAPの森且行、オートレーサーなら愛用するロレックスのモデルはやっぱり……

1996年5月、オートレース選手への転身に伴い、人気アイドルグループSMAPを脱退した森且行。たとえ活動フィールドは変わっても全力を尽くして臨む姿を、SMAP時代から応援し続けているファンも少なくないのではないだろうか。今回は、森且行を追いかけたドキュメンタリー映画の中で、彼が着用していた時計に注目した。

森且行

写真:東京スポーツ
2017年6月21日、鳴門ポートにてトークショーを行った森且行。元SMAPメンバーの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のジャニーズ事務所からの独立が発表されたばかりのタイミングだったこともあり、司会者から「SMAPもいろいろあるけど……」と話を振られた森の対応が注目された。
沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年4月27日掲載記事]

走る格闘技とも言われるオートレースに生きる森且行

 昨年公開されたドキュメンタリー映画「オートレーサー 森且行 約束のオーバル 劇場版」は、ご覧になっただろうか。

 当時22歳だった森且行は、SMAPメンバーとして高い人気を獲得していたが、オートレーサーになりたいという幼少期からの夢を叶えるためにグループ脱退を決意した。残す5人のメンバーに「お互い日本一になろう」と誓って24年。2020年、ついに森且行は日本選手権で初優勝を飾ったのだ。

「オートレーサー 森且行 約束のオーバル 劇場版」は、ドキュメンタリー映画祭2023で上映された内容をもとに、本人へのロングインタビューなどが再編集され、新たな作品として生まれ変わったものだ。撮影期間は3年にわたったという。

壮絶な事故からの復活。夢を諦めない森且行の覚悟

 ところが、突然の大事故が森且行を襲った。2020年の日本選手権初優勝からわずか82日後に、バランスを崩した前方の選手と接触した結果、森且行はコース外側のフェンスまで投げ飛ばされ、激突・転倒してしまった。

 搬送先の病院では骨盤骨折と診断。一生涯、車いすでの生活になるかもしれず、レーサーとしての復帰は絶望視されたのだ。ところが森且行は、2年間のリハビリを積み重ね、ついに第一線に戻ってきた。

森且行の人間性が光るエピソード

 ここで森且行の人物像が見えるエピソードをふたつ紹介したい。SMAPから脱退した後も、メンバーとの共演企画のオファーがあったが「それは(オートレースで)日本一になると約束したので、日本一になれるまでは考えていません」と否定。自身の目標、メンバーとの約束を果たした上での「再会」にこだわった。

 また事故に関わったレーサー新井恵匠は、テレビ番組の取材に応じ、森且行への思いを語ったことがある。そこでは「ファンの方の生きがいを自分のせいで奪ってしまったわけなので、すごい反省と後悔で心が重かったです」と胸の内を告白した。

 誹謗中傷にも苦しんだという新井恵匠に、森がかけた言葉は「(事故について)全然気にすることないから、前向きに頑張ってね」。さらには「8月ぐらいに空いている日ある? うなぎ食べられる?」と食事の誘いも受けたという。コロナ禍だったため、食事会は実現できなかったそうだが、森の優しさ、思いやりが感じられ、心が温まる。

映画のインタビューパートで、森且行が着用したロレックス「デイトナ」

映画「オートレーサー 森且行 約束のオーバル 劇場版」本編映像の一部。幼い頃、兄と一緒にレーサーごっこをした公園で思い出を語っている。

 映画の中で身につけている腕時計はロレックス「オイスターパーペチュアル・コスモグラフ デイトナ」(以下、「デイトナ」)だ。

「デイトナ」の名称は、アメリカで初めてスピード記録が樹立されたフロリダ州のデイトナビーチに建設されたスピードウェイに由来。最大バンク角31度、どのターンもほぼアクセル全開で入る、度胸のいるトラックとして知られ、最高速度は220mph(354km/h)を超えることもあるという。

 現在では世界的に有名なスピードウェイとなったデイトナは、この名を冠したクロノグラフに大きなインスピレーションを与えてきたのだ。

レーサーの魂に響くモータースポーツの象徴「デイトナ」

 最高時速400km(またはマイル)までの速度を測定できるタキメーターは、1963年にデイトナの前身が誕生して以来、その特徴として継承されてきた。本作はモータースポーツの愛好家に選ばれる時計のひとつとなっているが、多く人々はレーストラック以外でも、日常生活でこの時計を愛用している。

 4輪と2輪の違いこそあれ、モータースポーツへの深い愛情を持つ森且行が「デイトナ」を選んだことには納得がいく。

 映画はすでに公開から半年を過ぎ、国内映画館での上映は一旦終了しているようだ。ただし、映画の公式ホームページは残されている。森且行の半生に興味を持たれた方は、ぜひホームページでアナウンスされる次の動きをキャッチアップしていただきたい。

ロレックス デイトナ

ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」Ref.126500LN
現行モデル。森且行が所有する腕時計が、必ずしもこのモデルというわけではない。自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.90mm)。100m防水。234万9600円(税込み)。


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