2025年 ロンジンの新作時計を一挙紹介!

2025.05.14

ロンジンが2025年に発表した新作時計を、まとめて紹介する。ロンジンは自社の過去の名作に範を取った腕時計によって、時計愛好家から高い人気を得ている時計ブランドだ。今年も、そんな名作から着想を得つつ、モダンな意匠をまとったモデルが登場するほか、スポーツウォッチコレクションの「コンクエスト」から幅広いユーザーにリーチする新たなバリエーションもラインナップされている。


1968年のダイバーズウォッチから着想を得た「ウルトラ-クロン カーボン」

 2022年に発表されたロンジンの「ウルトラ-クロン」に、カーボンケースをまとった新作が加わった。ウルトラ-クロンのオリジナルは、1968年に誕生した同社初の毎秒10振動ムーブメントを搭載したダイバーズウォッチである。新作モデルでは、特徴的なクッション型のケースだけではなく、ムーブメントの振動数も忠実に再現されていることが特徴だ。

 今回の新作では、ミドルケースにカーボン、ベゼルとケースバック、リュウズにはチタンを採用している。軽量かつ耐食性に優れたカーボンとチタンは、ダイバーズウォッチとの親和性も高い素材だ。

 2022年のステンレススティールケースモデルとは異なり、オールブラックのカラーリングで仕上げられていることも特徴。色彩の変化が少ない分、カーボン製ミドルケースのマーブル模様やファブリックストラップの無骨な生地感など、素材ごとの違いに着目しやすい。ベゼルには目盛りの入ったアルミニウム製インサートが取り付けられているが、回転機構は備わっていない。

 搭載するムーブメントは、機械式自動巻きのCal.L836.6。毎秒10振動のハイビートでありながらも約52時間のパワーリザーブを確保し、シリコン製ヒゲゼンマイによって耐磁性も高められている。

ロンジン「ウルトラ-クロン カーボン」Ref.L2.839.4.52.2
自動巻き(Cal.L836.6)。25石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約52時間。Ti×カーボンケース(直径43mm、厚さ14mm)。30気圧防水。75万6800円(税込み)。


「コンクエスト」に38mm径と41mm径モデルが登場

 ロンジンのスポーツウォッチとして長年親しまれてきた「コンクエスト」が、2024年にリニューアルを遂げた。コンクエストは1954年に登場したコレクションであり、同社の自動巻きモデル黎明期を飾った実用機だ。そのデザインは、現行の「コンクエスト ヘリテージ」に受け継がれている。対して現行のコンクエストでは、初代モデルの特徴でもある上品さと実用性の両立を、現代的な解釈で体現している。

 そんなコンクエストの38mmケースモデルと41mmケースモデルに今年、新たなラインナップが加わった。ダイアルカラーは、ブルー、グリーン、ブラックの3種類。ダイアルと同色のラバーストラップが装着されており、アクティブなシーンでも軽快に着用することが可能だ。

 ムーブメントは、ロンジン専用に開発されたCal.L888.5を搭載。シリコン製ヒゲゼンマイを搭載し、約72時間のパワーリザーブを備えた薄型の自動巻きムーブメントだ。

ロンジン コンクエスト

ロンジン「コンクエスト」
「コンクエスト」の新作には、直径38mmまたは41mmのケースサイズが新たに用意された。いずれのサイズも、ダイアルカラーのバリエーションははブルー、グリーン、ブラックの3種類となっている。自動巻き(Cal.L888.5)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径38mmまたは41mm、厚さ10.9mm)。10気圧防水。各30万4700円(税込み)。


「コンクエスト」30mm径のモデルもラインナップされる

 コンクエストには、さらに直径30mmケースの新作も登場。ステンレススティール製のミドルケースとブレスレットに、18Kローズゴールドキャップのベゼルと18Kローズゴールド製のリュウズを組み合わせたバイカラー仕様の外装が、エレガントな印象を与える。

 ダイアルは、シルバー、グリーン、ブルーのサンレイ仕上げの他、マザー・オブ・パール製の合計4種類のバリエーションが用意されている。マザー・オブ・パールダイアルのモデルのインデックスにはダイヤモンドがセットされ、より華やかさを感じさせる。いずれのモデルも6時位置に日付表示を配しており、デイリーユースにふさわしい実用性も確保されている。

 小ぶりなケースサイズでありながら、本格的な機械式ムーブメントを採用していることも本作の魅力だ。Cal.L592.5は、シリコン製ヒゲゼンマイと約45時間のパワーリザーブを備え、実用性にも優れている。

ロンジン コンクエスト

ロンジン「コンクエスト」
自動巻き(Cal.L592.5)。22石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径30mm、厚さ9.7mm)。10気圧防水。各46万8600円(税込み)。

ロンジン コンクエスト

ロンジン「コンクエスト」
自動巻き(Cal.L592.5)。22石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径30mm、厚さ9.7mm)。10気圧防水。55万1100円(税込み)。


「ミニ ドルチェヴィータ」

 ロンジンが1927年に製作したレクタンギュラーウォッチに着想を得て誕生した「ドルチェヴィータ」。その派生コレクションである「ミニ ドルチェヴィータ」に、新たなバリエーションが追加された。

 新作は全部で4種類。ステンレススティールと18Kゴールドキャップのバイカラーのブレスレットを装着している。ゴールドキャップは、イエローゴールドとローズゴールドの2種類、さらにそれぞれケースへのダイヤモンドセッティングの有無によって、合計4種類の組み合わせとなっている。ブレスレットのゴールドキャップと色味を合わせた、18Kゴールド製のリュウズが採用されている。

 ダイアルは、レイルウェイミニッツトラックやローマンインデックス、スモールセコンド、バトン型の時分針を組み合わせ、アールデコ様式にのっとったデザインにまとめられている。シルバーのダイアルの表面には繊細なギヨシェ装飾が施され、光を受けて煌めく様子を楽しむことが可能だ。また、日常使いに便利なクォーツムーブメントを搭載している。

ロンジン ミニ ドルチェヴィータ

ロンジン「ミニ ドルチェヴィータ」Ref.L5.200.5.70.7/L5.200.5.71.7
クォーツ。SSケース(縦29mm×横21.5mm、厚さ6.75mm)。3気圧防水。各78万9800円(税込み)。

ロンジン ミニ ドルチェヴィータ

ロンジン「ミニ ドルチェヴィータ」Ref.L5.200.5.78.7/L5.200.5.79.7
クォーツ。SSケース(縦29mm×横21.5mm、厚さ6.75mm)。3気圧防水。各113万5200円(税込み)。

Contact info:ロンジン Tel.03-6254-7350


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