ユリス・ナルダンとウルベルクがタッグを組み、「フリーク」と「ワンダリングアワーサテライトディスプレイ」という、両社が誇る機構を融合させた最新作が登場した。時刻表示から自動巻き機構まで、独自色満載のモデルだ。
Text by Shin-ichi Sato
Edited by Yuto Hosoda (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2026年1月号掲載記事]
それぞれが培ってきた独創的機構の競演

共に高い技術力を持ち、機構の魅力にフォーカスしたタイムピースを製作する2社がタッグを組んだ最新作。「フリーク ワン」をベースに、ウルベルクの「ワンダリングアワーサテライトディスプレイ」を合わせた。自動巻き(Cal.UN-241)。25石。2万1600振動/ 時。パワーリザーブ約90時間。Tiケース(直径44mm、厚さ13.77mm)。30m防水。世界限定100本。1889万8000円(税込み)。
ユリス・ナルダンとウルベルクがタッグを組んだ「UR-フリーク」が発表された。ユリス・ナルダンは、脱進機へのシリコン採用のパイオニアであり、ムーブメントそのものが回転して時刻を指し示す「フリーク」を擁するなど、高い技術力が注がれた機構の魅力を訴求するブランドだ。一方のウルベルクは、新たな時刻の表示形式を創作することを基軸としており、機構の魅力にフォーカスしたタイムピースを製作する。この2社のコラボレーションである本作で、両社の技術と哲学が競演する。

UR-フリークのベースとなったのは、ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ2023で「アイコニックウォッチ賞」を受賞した「フリーク ワン」であり、ここにウルベルクの「ワンダリングアワーサテライトディスプレイ」を組み合わせている。これは回転するカルーセルから伸びる3つのアームのうち、1時から5時位置の分スケール上にあるアームと、そのアーム上のキューブによって時刻を表示する方法である。上写真のようにキューブが“7”、アーム先端が“40”を指し示す時、現在時刻が7時40分であることを意味する。本作の中央には、ユリス・ナルダンの技術力の象徴とも言えるシリコン製オシレーターが配され、本作の機構の核となるのと同時に、その繊細な造形がデザイン上のアクセントとして効いている。また、フリークの大きな特徴であるリュウズのない構造も継承しており、本作でもベゼルによる時刻調整を行う。
フリーク ワンに採用された直径44mmのチタン製ケースをベースに、ベゼルとケースバックにウルベルクのアイコンであるフルーテッド状の加工を配し、双方のデザインコードを融合させた、特別なデザインとなる。



