BR03-92 DIVER The World’s First Square Diver’s Watch
ベル&ロスの経験を投じた初のスクエアダイバーズ
2017年に発表された「BR03-92ダイバー」は、いかにもベル&ロスらしい野心的な新作であった。 スクエアケースにはめ込み式の裏蓋を持ちながら、防水性能は300m。 しかもケースの厚みは、普段使いできるほど控えめなのである。 いかにして同社は、相反するさまざまな要素を、ひとつのパッケージにまとめ上げたのか。
吉江正倫:写真 Photographs by Masanori Yoshie
広田雅将(本誌):取材・文 Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)
広田雅将(本誌):取材・文 Text by Masayuki Hirota (Chronos-Japan)
[高性能化の鍵を握る3つの要素]
1 高い視認性
ベル&ロスでは初の試みとなる3面ダイヤカット針。針を台形に成形することで、弱い光量下でもよく光を拾う。また針の上面をサテン仕 上げにすることで、鏡面仕上げとのコントラストを強調する。300m防水にもかかわらず、ベゼルはかなり細め。文字盤の開口部を大きくできたため、視認性はかなり良い。
ベル&ロスでは初の試みとなる3面ダイヤカット針。針を台形に成形することで、弱い光量下でもよく光を拾う。また針の上面をサテン仕 上げにすることで、鏡面仕上げとのコントラストを強調する。300m防水にもかかわらず、ベゼルはかなり細め。文字盤の開口部を大きくできたため、視認性はかなり良い。
2 スリークなケース
300m防水という性能にもかかわらず、普段使いが可能なBR03-92ダイバー。ミドルケースの厚みを変えずに、風防と裏蓋を強化することで防水性能を高めている。そのため、ISO規格のダイバーズウォッチにもかかわらず、ケースは比較的薄い。また軟鉄製の耐磁ケースを持つが、ケース重量も抑えられている。
300m防水という性能にもかかわらず、普段使いが可能なBR03-92ダイバー。ミドルケースの厚みを変えずに、風防と裏蓋を強化することで防水性能を高めている。そのため、ISO規格のダイバーズウォッチにもかかわらず、ケースは比較的薄い。また軟鉄製の耐磁ケースを持つが、ケース重量も抑えられている。
3 頑強なケースバック
既存のBR03と同じく、はめ込み式の裏蓋を持つBR03-92ダイバー。 ねじ込み式ではないにもかかわらず 、防水性能は300mもある 。また強い水圧でも変形しないよう、裏蓋の中心が盛り上げられた。強度を増すため、裏蓋を厚くするのがベル&ロスの定石だが、装着感を 損ねない程度の厚みに留められた。
既存のBR03と同じく、はめ込み式の裏蓋を持つBR03-92ダイバー。 ねじ込み式ではないにもかかわらず 、防水性能は300mもある 。また強い水圧でも変形しないよう、裏蓋の中心が盛り上げられた。強度を増すため、裏蓋を厚くするのがベル&ロスの定石だが、装着感を 損ねない程度の厚みに留められた。