『クロノス日本版』の精鋭?エディターたちが、話題の新作モデルを手に取り好き勝手に使い倒して論評する大好評の連載企画。今回のテスト機は、往年のダイバーズウォッチを復刻したロンジン「ロンジン レジェンドダイバー」。1960年代の“匂い”が残る魅力的な1本だ。
Text by Yuto Hosoda(Chronos-Japan)
編集長から、「ロンジン レジェンドダイバー」を渡させる
「ホソやん、これをしばらく貸すからインプレッション書いてみてよ」
『クロノス日本版』の校了直前に編集⻑から手渡されたそれは、レトロ調のスタイリングと黒い文字盤が特徴的な腕時計だった。話を聞くに、どうやらロンジンをしばらくわが物顔で使えるらしい。思わずふたつ返事で引き受けてしまった。
185年もの長い歴史を持つロンジンだけあって、“名作モデル”も数多く存在する。特に20世紀に販売されたいくつかの名作に関しては、「ヘリテージコレクション」として復刻されている。そして、今回着用することになった「ロンジン レジェンドダイバー」もそのひとつにあたるのだ。
まずは着用せずに目視で確認から。手に取って真っ先に目がいったのがストラップだ。アルカンターラとナイロンらしき素材が牛革をサンドイッチするようにして作られている。この“ナイロンらしき素材”に関して詳細は公表されていないが、ロンジンによるとモチーフとなった1960年製ダイバーズモデルもこのタイプのストラップを使用していたとのこと。
続いて黒い文字盤に視線を移そう。アワーマーカーとインナーベゼルに塗られた白いペイントがよく映えている。また、薄いグリーンのスーパールミノバもアワーマーカーの一部と時針、分針に塗られているため、暗所も含め視認性は期待できそうだ。
風防はサファイアクリスタル製のボックス型を採用している。レトロなデザインを実用性の高いサファイアクリスタルによって手軽に楽しめることから、近年の復刻モデルではおなじみの手法だ。また、ボックス型風防はその盛り上がった厚みが、文字盤との間に大きめのスペースをつくり、その分だけケースに厚みを持たせる必要がなくなる。「ロンジン レジェンドダイバー」は300mの防水性能と回転式のインナーベゼルを持った21世紀のスポーツウォッチであるが、そう思えないほどスタイリングに細身な印象をうけるのはこのためだ。“デザインの妙”は、こんなところに隠されている。
ここまで好印象続きの「ロンジン レジェンドダイバー」だが、次ページではいよいよ着用に移る。その実力やいかに……?