「my 1ST choice」では、さまざまなシーンで活躍している女性たちのストーリーをご紹介します。
秀島史香さん
人も羨む魅力的な声の持ち主、秀島史香さん。ナレーションや司会など活躍の場は幅広く、男女問わず多くのファンから愛される存在だ。渋谷の商業施設「ヒカリエ」の館内放送では堪能な語学力を生かして英語と日本語の2ヶ国語で案内を行う。そんな秀島さんが愛用するのは小ぶりなフェイスが上品な1970年代のオメガの「レディマティック」。白の細いレザーベルトが装いのポイントにもなると言う。
「30歳の誕生日に自分へのご褒美として、そして、この時計に見合う素敵な大人の女性になりたいという思いで購入しました。年月を重ねるほど味わいが増していくこの時計のように、自分も歳を重ねるごとに成長していきたいという願いを託しました」
それまでは機能性重視で、視認性の高い大きなフェイスの時計を選びがちだった。仕事に慣れ、仕事への向き合い方が変化してきた20代の終わりに長く付き合える時計を探し始め、ある時「結婚相手に出会うように」して巡り合った。
「時計がずらりと並ぶ中、これだけがきらりと輝いている気がして、『この子だ!』と一目惚れ。 ただ即決はできず、2週間、毎晩、夢に出てくるのではないかというほど悩みました(笑)」
7歳の女の子の母親でもある秀島さんが今、大切にしているものは、お母様から譲られた3つのパールがデザイン化されたリング。新婚時代のお母様が「人前に出るときに恥ずかしくないものを」と購入したもので、秀島さんにとってもたくさんの思い出が詰まったものだ。
「小学生のときに父の転勤で家族揃ってニューヨークで暮らしました。あちらの方たちは褒めることがとても上手で、母のパールのリングのことも絶賛してくれました。照れながらも喜んでいた母の表情をよく覚えています。だから、私にとっても憧れのリングでした」
そのリングをお母様がある日突然、秀島さんに譲ってくれた。「母から譲り受けるのは初めての経験で感慨深かったです。将来、娘に何を残していけるのだろうと考えるようになりました」。そう、母親の表情になって教えてくれた。