スーツに合う腕時計を決める時、最も見るべきポイントとは？

2024.08.11

毎日着用する腕時計と同様に、スーツも日々欠かさず身に着けているという読者も多いだろう。スーツに合う腕時計を選ぶ際、最も見るべきポイントはどこなのだろうか？

2018年9月16日掲載記事
2022年3月30日、2024年8月11日更新

Q：スーツに合う腕時計の条件って何ですか？

A：かつて、ダイバーズウォッチはスーツに合わせないという不文律がありました。しかし、今となっては関係ないでしょう。

　いまや日本やアメリカだけでなく、服装にうるさいヨーロッパでも、スーツにダイバーズウォッチやスポーツウォッチを合わせる人は少なくありません。むしろ見るべきは、時計の厚さでしょう。

　一般的にスーツに合わせる時計は、厚さ13mm以下が望ましいとされています。というのも、それを超えるとシャツの袖に引っかかってしまうためです。そのため、各メーカーは、ビジネスウォッチに対して、9mm以上、13mm以内というケース厚を与えようとしています。厚さ9mm未満の時計は薄くて魅力的ですが、扱う際はそれなりに気を使う必要があります。

ケース厚13mm以下のモデル

グランドセイコー「ヘリテージコレクション」Ref.SBGX355
機能は3針+日付表示のみと、一見シンプルでベーシックな意匠ながら、“雪白”文字盤が特徴的なモデル。この文字盤は、強く乾いた風が吹く冬季、雪面に作り出される“風雪紋”を再現している。風雪紋はグランドセイコーのスプリングドライブモデルとクォーツモデルが製造されている「信州時の匠工房」から望む穂高連峰でも、目にすることができる。直径37mm、厚さ10.6mmとコンパクトなサイズ感に加えて、チタン製のため軽量で、快適に着用できるのも本作の美点のひとつだ。クォーツ（Cal.9F62）。Tiケース（直径37mm、厚さ10.6mm）。10気圧防水。51万7000円（税込み）。（問）セイコーウオッチお客様相談室（グランドセイコー） Tel.0120-302-617

ロンジン「ロンジンマスターコレクション」Ref.L2.843.4.73.2
スモールセコンドを備えた、クラシカルな意匠の1本。まるで職人の手作業のような微細加工機によるアラビア数字インデックスの彫りやブルースティール針も、クラシックなドレスウォッチといったスタイルだ。サーモンピンク文字盤、アンスラサイト文字盤のバリエーションもラインナップされている。自動巻き（Cal.L893）。26石。2万5200振動／時。パワーリザーブ約72時間。SSケース（直径38.5mm、厚さ10.2mm）。3気圧防水。37万8400円（税込み）。（問）ロンジン Tel.03-6254-7350

チューダー「ブラックベイ 58」Ref.M79030N-0001
1958年に登場したチューダー初の200m防水を備えたダイバーズウォッチ「Ref.7924」から由来するコレクションが「ブラックベイ 58」だ。ダイバーズウォッチでありながらもケースはコンパクト。チューダーの人気コレクションだけあり、バリエーションも多彩に展開されているため、お気に入りのモデルを選びたい。自動巻き（Cal.MT5402）。27石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約70時間。SSケース（直径39mm、厚さ11.9mm）。200m防水。56万1000円（税込み）。（問）日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570

50万円前後で買えて、満足度の高い機械式腕時計を選んでみた！