Chronos 1月号(vol.80) 12月3日発売
ディテールで見極める 良質時計図鑑 外装編
以前、『クロノス日本版』で好評を博した特集「良質な時計選びのABC」。それから8年、各ウォッチメーカーのリリースする新作は進化を遂げ、私たちの時計に対する見方も大きく変わらざるを得なくなった。今や、ムーブメントはもちろんのこと、ケースや文字盤といった外装にも、一層細やかな目を向けなければならなくなったのである。では今後、時計を買う際は、どんな部分の、どういった要素に注目すべきなのか?
クロノス日本版編集部による、最も新しい時計の見方、選び方を、詳細な写真とともにシェアする。
主な項目
・感触編:針飛びとリュウズのガタ、ケースの重心、ケースとブレスレットのバランス、ブレスレットの遊び、バックル、クロノグラフ・プッシャーの押し感
・ケース編:ステンレススティール、独自のゴールド、チタン、カーボン&セラミックス、表面仕上げ、エッジの立ち方、ケースとラグ、ブレスレットの噛み合わせ
・ダイアル編:ツヤ感、マット感、メッキの質、塗装の質
・針&インデックス編:プレス、ダイヤモンドカット、針高
年次カレンダー[315/324系ムーブメント編]
時計好きならば、知らぬ人のいないラジオミールコレクション。1936年に登場し、やがてパネライの高級ラインを担ったこのコレクションは、紆余曲折を経て、今や良質な実用時計に落ち着こうとしている。その歩みを、ファーストモデルから振り返りたい。新CEO、ジャンマルク・ポントルエによる、ラジオミールの今後に関するインタビューも併載。
~機構別に考えるユーティリティの実際~
1937年に登場したルイ・コティエの「ワールドタイム」は、50年代の中頃に表示機能を整理することで、ホームタイムとローカルタイムのふたつだけを表示する「GMTウォッチ」へと姿を変えた。センターに配置された24時間表示のGMT針と、それに対応する回転ベゼルの組み合わせで任意に選択された2カ所以上の時間帯を指し示す、あらゆる“第2時間帯表示モデル”の基本形である。再びセンター針仕様のGMTウォッチが注目を集める昨今、その機能に的を絞って分類を試みる。
工具メーカーが挑む本気の時計作り
「ロジカル・ワン」で世界を驚かせたローマン・ゴティエ。ジュウ渓谷伝統の職人技を大切にしながら、最新鋭の工作機械でクォリティも追求する。経営者であり、エンジニアであり、プロデューサーでもある彼の哲学と時計作りの手法は、まさに時計業界の“ニューウェーブ”そのもの。いつもの面々がその成長戦略に迫る。