自社開発ムーブメントを搭載するクロノグラフを探している人に向けて、薦めたいモデルを時計業界のトップクラスに君臨する7つのブランドからそれぞれ特色ごとに紹介しよう。
Text by Alexander Krupp
オメガ 「シーマスター プラネットオーシャン 600M マスター クロノメーター クロノグラフ」
このダイバーズウォッチ「シーマスター プラネットオーシャン 600M マスター クロノメーター クロノグラフ」は、あらゆるクロノグラフモデルの中でも、最もモダンで研究され尽くされたデザインのうちの1本であると筆者は考える。ケース素材はステンレススティール、チタンまたはセドナゴールドの3種類がある。防水性は600mを誇り、セラミックス製ベゼルは耐傷性も高い。トランスパレントバックからは自社製ムーブメントの素晴らしい動きを眺めることができる。完全に耐磁性を持った部品をムーブメントに使用することによって、軟鉄製のインナーケースを不要とした。
A.ランゲ&ゾーネ 「ダトグラフ・アップ/ダウン」
このクロノグラフ「ダトグラフ・アップ/ダウン」は、美しい外観と実用性を兼ね備えている。現在の時間とストップウォッチ、アウトサイズデイト、パワーリザーブ、タキメーターなどのいくつもの表示が、文字盤上に優雅なバランスと共に配置される。またトランスパレントバックからは、グラスヒュッテで作られた高い品質のムーブメントを鑑賞できるようになっている。その他の長所としては、フライバック機能や約60時間のパワーリザーブが挙げられる。
ウブロ 「ビッグ・バン ウニコ チタニウム」
低い位置に取り付けられたプッシュボタンによって、クロノグラフの時間計測と帰零を瞬時に行うフライバック機構。これらは「ビッグ・バン ウニコ チタニウム」にとって、いくつかある長所のうちのただひとつに過ぎない。約3日間のロングパワーリザーブ、10気圧防水、ワンクリックチェンジストラップなど他にも特筆すべき点はある。だがこのウブロのベストセラーの最も特徴的な点は、いくつものパーツで構成されるケースとオープンワークが施された文字盤、そしてライン入りのラバーストラップであろう。
ブライトリング 「ナビタイマー GMT オーロラブルー」
ナビタイマーの誕生65周年に発表されたこのパイロットウォッチの特徴は、パイロットが飛行時の燃料消費量などのフライトデータを確認する際に使う、文字盤外周の航空用回転計算尺付きベゼルだ。また単に時刻を知り、時間を計測するためのツールとして見ても、このクロノグラフは動力の伝達に垂直クラッチ、クロノグラフ機構の制御にコラムホイールを採用し、約70時間というパワーリザーブなどにより、他のものと一線を画してきた。このモデルは第2時間帯表示を備えた世界限定1000本のブルーバージョンである。