my 1ST choice / 坂下千里子

2019.01.18
思い入れのあるウォッチやジュエリーとの出会い、初めて購入したものについての思い出はどのようなものでしょう?
さまざまなシーンで活躍している女性たちのストーリーをご紹介します。

坂下千里子さん

1976年、京都府生まれ、1994年デビュー。1997年『王様のブランチ』に出演して一躍人気を博す。『あさイチ』『未来世紀ジパング』『これでわかった!世界のいま』に出演し、多くの視聴者から共感を得ている。2008年に結婚、2児の母に。

 愛らしい笑顔や元気よく歯切れのよいコメントで人気を博す坂下千里子さん。2児の母となった今も活躍の場を広げていて、常に新鮮な印象を与えてくれる。最近、長かった髪を肩まで切った。「大ぶりのピアスを装いのポイントにするようになりました」という。
 そんな坂下さんのもっとも思い入れのあるジュエリーは、友人のデザイナーに制作を依頼した婚約指輪。自らがダイヤモンドを選び、それに合わせて、アームは「華奢でありつつ、力強い」デザインに。「何度もやりとりをしてようやく完成した思い出深いリングなんです」。
 結婚10周年を機にそれをリフォーム。「とても気に入っていたのですが、子供がまだ小さくて、石の部分が洋服や物にひっかかってしまっていたんです。そこで石の部分を低くして、さらに周囲にメレダイヤをあしらいました」。おかげで今も現役。シンプルな服装のときに華やかさを与えてくれるという。
 一方、腕時計は必需品。「着け忘れたら家に取りに帰るほどです。ファッションにアクセントを与えてくれる重要なアイテムですし、そもそも腕時計をちらりと見て、時間を確認するという行為も好きなんです」。
 24歳のときに恋に落ちた。相手は「パンテール ドゥ カルティエ」。「今、すごく頑張っているから30歳になったら自分へのご褒美に買おうと心に決めたんです」。ところが、29歳のとき、数カ月後に廃番になるとカルティエのショップで聞かされた。「お店を飛び出して母に電話で相談。『まだ30歳になってないけど買ってもいいかな』と(笑)。それでお迎えしました。あらゆるシーンで着けていて、本当に重宝しています」。
 日常づかいの時計は「ティファニー イースト ウエスト」。「雑誌で見て、画期的で素敵! と思って。3年間、事あるごとにお店に寄っては考えて、ついに買いました。今の憧れは『タンク ルイ カルティエ』。あの迫力と端正な佇まいに惹かれています」。

宮本 柊:取材・文