パーペチュアルカレンダーを搭載した腕時計は、小の月や閏年の修正を自動的に行うものであり、手作業での調整は100年に1度のみ必要となる。2100年、2200年、2300年のタイミングだ。2400年の修正は不要である。またパーペチュアルカレンダーは、例えばムーンフェイズなど、他の複雑機構と組み合わせてデザインされることが多い。今回は現代のパーペチュアルカレンダー6モデルをご紹介する。
パテック フィリップ
「パーペチュアルカレンダーRef.5940」
パテック フィリップのパーペチュアルカレンダー、Ref.5940は18Kローズゴールド製のクッション型ケースである。縦44.6mm、横37mmのケースサイズに搭載するのはマイクロローターを使用した超薄型キャリバー240 Qだ。
エルメス
「スリム ドゥ エルメス パーペチュアル・カレンダー」
エルメスの「スリム ドゥ エルメス パーペチュアル・カレンダー」はプラチナケースにブルー文字盤という組み合わせ。マイクロローターを使用した薄型の自社製キャリバーH1950を搭載する。
オーデマ ピゲ
「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー」
2017年にオーデマ ピゲが発表した「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー」は、ブラックセラミックス製ケースと同素材のブレスレット仕様だ。直径41mmのケースサイズに自動巻きキャリバー5134を搭載する。
フレデリック・コンスタント
「スリムライン パーペチュアル マニュファクチュール」
2016年、フレデリック・コンスタントは自社開発パーペチュアルカレンダーを、1万ドル以下の価格で世に送り出した。ローズゴールドPVDモデルの他にSSモデル(120万円)がある。
A.ランゲ&ゾーネ
「トゥールボグラフ・パーペチュア "プール・ル・メリット"」
手巻きのプラチナ製トゥールボグラフ・パーペチュアルは、A.ランゲ&ゾーネの中でも最も複雑な機構を持つ時計であり、ドイツの名誉勲章"プール・ル・メリット"の名を冠している。自社製ムーブメントによる5つの機能は、パーペチュアルカレンダー、クロノグラフ、ラトラパント機構、鎖引き装置、そしてトゥールビヨンだ。世界限定50本モデルとして発表された。
グラスヒュッテ・オリジナル
「セネタ・エクセレンス・パーペチュアル・カレンダー」
グラスヒュッテ・オリジナルの「セネタ・エクセレンス・パーペチュアル・カレンダー」の自動巻きムーブメントはキャリバー36をベースとしており、約100時間のパワーリザーブを誇る。