そんなノモスより新作情報が届いた。ノモスでは初めてのブレスレットモデルの登場である。
Text by Logan R.Baker
「クラブ キャンパス ネオマティック 39」
ノモスは2019年1月に、自社の公式ウェブサイト上で、ノモス初となるブレスレット仕様の自動巻き腕時計を発表した。既存の「クラブ キャンパス」シリーズの、ホワイトダイアルの新モデルとなる。「クラブ」シリーズの派生版の位置付けだった2017年のラウンドケースの「クラブ キャンパス」モデルは、自社製手巻きムーブメントの「アルファ」が搭載されていた。新作「クラブキャンパス ネオマティック 39」には、自社製ノモススウィングシステムを採用した自動巻きキャリバー「DUW3001」が搭載されている。
新モデルにも、これまでの「クラブ キャンパス」の特徴が踏襲されている。アラビックとローマンが混在した通称“カリフォルニア文字盤”、オプションでエングレービングが可能なステンレススティール製ケースバック、サファイアクリスタル製風防といった部分だ。しかし今回から新しく追加された特徴もある。ケースサイズの展開と、200mの防水性、それから文字盤とインデックスのカラーリングだ。既存モデルでは36mm径と38.5mm径のみであったが、新しいクラブ キャンパスでは若干サイズアップされ、37mm径と39.5mm径が用意されている。ダイアルカラーはガルバニック加工のホワイトで、インデックスにはスーパールミノバが塗布されたダークブルーまたはシルバーカラーが組み合わされている。
特に注目すべき点は、ノモスがブランド初のメタルブレスレットを採用したことだ。このブレスレットは、ノモスのベルリンスタジオでデザインされ、グラスヒュッテの工房でポリッシュなどの仕上げ作業がなされたものである。現時点ではこのステンレススティール製ブレスレットは、ネオマティックを搭載したこの「クラブ キャンパス」限定のものである。しかし、もしかしたらノモスは2019年のバーゼルワールドのタイミングでブレスレット仕様モデルの展開を広げてくるのではないかと筆者は見ている。
自社製自動巻きムーブメントとブレスレットモデルの展開は、これからもノモスに新しい選択肢をもたらすだろう。日本への入荷時期などは未定だが、35万〜40万円の価格帯が予想される。