有名ジャーナリストが選ぶバーゼルワールド2019新作ベスト5/福田豊

2019.03.28

3月20日のプレスデーで幕を開け、26日に閉幕したバーゼルワールド。100年以上の歴史を持つ世界最大規模の同展で、現地に足を運んだジャーナリストたちはなにを見て、なにを思ったのか。国内外の著名ジャーナリストにバーゼルワールドで発表された2019年新作からベスト5をそれぞれ選んでもらった。

ライター/編集者の福田豊が選ぶ新作ベスト5(順位なし)

●ブライトリング/ナビタイマー Ref.806 1959 リ・エディション

Ref.806 1959

オリジナル「ナビタイマー」の後期作として人気の高い1959年製の復刻モデル。ブライトリングの世界的コレクターであるフレッド・マンデルバウム氏監修の「No Compromise」=「妥協なし」の完全復刻が大きな見どころ。針位置も完璧に同じ位置にされているのが凄い!

ブライトリング「ナビタイマー Ref.806 1959 リ・エディション」
手巻き(Cal.B09)
2万8800振動/時
SS(直径40.9mm)
3気圧防水
レザーストラップ
世界限定1959本
2019年5月販売予定
予価96万円(税別)


●ブルガリ/オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック

オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック

このところ「オクト フィニッシモ」を「今年のナンバー1」に挙げることが多いけれど、今年もこれがナンバー1かも。世界最薄のクロノグラフで、世界記録樹立はこれで5度目。9時位置ボタンで時針を1時間刻みに進められる単独時針調整機能と3時位置の24時間表示の組み合わせによる、実用的GMT機構の搭載も素晴らしい。

ブルガリ「オクト フィニッシモ クロノグラフ」
自動巻き(Cal.BVL 318)
37石
2万8800振動/時
パワーリザーブ約55時間
サンドブラスト仕上げチタン(直径42mm、厚さ6.90mm)
30m防水
サンドブラスト仕上げチタンブレスレット
国内発売予定2019年6月
192万円(税別)


●パテック フィリップ/カラトラバ・ウィークリー・カレンダー Ref.5212

意外なことに、週番号表示はブランド初だそう。ミュージアムピースをモチーフにした、新しいケースデザインも目を引く特徴。そして大きな魅力が、パテック フィリップでは珍しいSSケース。カラトラバのSSは30年ぶりぐらい(?)で、これは欲しいかも。

パテック フィリップ「カラトラバ・ウィークリー・カレンダー Ref.5212A」
自動巻き(Cal.26-330 S C J SE)
50石。
2万8800振動/時
パワーリザーブ約45時間
SS(直径40mm)
3気圧防水
価格未定


●タグ・ホイヤー/オータヴィア キャリバー5 COSC(ブロンズケース)

今年初めに発表されたカーボンコンポジット製ヒゲゼンマイが早くもレギュラーモデルに搭載された、というのがポイント。また、「オータヴィア」が史上初めてフルコレクション化されたのも特筆点。さらにこのモデルはブランド初のブロンズケースというのも特徴。

タグ・ホイヤー「オータヴィア キャリバー5 COSC」
自動巻き(新イソグラフヒゲゼンマイ搭載Cal.5)
25石
2万8800振動/時
パワーリザーブ約38時間
SS(直径42mm)
100m防水


●ゼニス/デファイ インベンター

デファイ インベンター

2017年のスペシャルモデル「デファイ ラボ」(世界限定10本)で発表され大きな話題となった革新的調速脱進機構「ゼニスオシレーター」が、予告通り、遂にレギュラーモデルに搭載された。アルミニウム合成素材「アエロニス」ベゼルの独特の質感も魅力的。

ゼニス「デファイ インベンター」
自動巻き(Cal.9100)
18石
12万9600振動/時
パワーリザーブ約50時間
Ti×アエロニス(直径44mm、厚さ14.5mm)
5気圧防水
価格未定



選者のプロフィール

福田豊/ふくだゆたか

ライター、編集者。『LEON』『MADURO』などで男のライフスタイル全般について執筆。webマガジン『FORZA STYLE』にて時計連載や動画出演など多数。ぜひ、ご覧ください。