My Bling Story
運命の1本、そして次なる出合いを⋯⋯
忙しい毎日を共に過ごす時計や家族から受け継いだジュエリー。大人の女性の“相棒”には、百人百様の物語があります。さまざまなシーンで活躍する女性たちをご紹介し、彼女たちのそんな秘話をそっと明かしていきます。
辻 直子さん
今をときめく人気スタイリスト、辻 直子さん。フェミニンで上品なコーディネートは多くの女性から高い支持を得ていて、ブランドとのコラボレーションで生まれた商品も多く、女性たちのわくわくを触発している。
辻さんのもっとも思い入れのあるアイテムをたずねると、「シックでフェミニン、かつエレガント。そしてゴールドでクロコのベルト。私にとって完璧な姿でした」と、なんと20代の頃に手に入れたジャガー・ルクルトの「レベルソ・リザーブ・ド・マルシェ」を挙げてくれた。「永遠に、もう死ぬまで好きだと思います」ときっぱり断言。
どうすれば、そんな1本に出合えるのか?
「ブランドに執着しないこと。もちろんブランドが私たちに見せてくれる世界観って夢があってとても素敵です。ただ、こだわり過ぎると自分のスタイルが崩れてしまう。私はその時の自分のスタイルに合わせて、インスピレーションに従って欲しいものを買います。それから、上級編ですが、“今の私”が着けたら面白い化学反応が起きて、違う自分に出会えそうと思うものを選ぶのもポイントです」
ほかに教えてもらったお気に入りは、ブシュロンの「デリラ」のブレスレットとピアス。ゴールドをレースのように織り上げたもので、着ける人の動きに合わせて揺れる様が実にエレガント。ロンドンのブティックで出合い、「ノスタルジックな雰囲気と職人の緻密な技に惚れ込みました」。以降3日間、テイストの異なる服装で店に足を運び、心ゆくまで試着し、さまざまなアイテムからふたつを厳選。普段使いにもしていて、よく周囲から褒められるアイテムだ。
「自分らしさ」を大切にする辻さんにジュエリーを着けるときの極意を教えてもらった。「まずは、思うように着けてみましょう。そして全身が映る鏡でチェック。その時、『私らしくないな』と感じたものを外すんです」。この辻さん流スタイリング術、ぜひ真似してみたい。
ブルーサファイアがふんだんにあしらわれたブシュロンの「ヘラ」リング。「クジャクをかたどったユニークなデザインながら、手の込んだ作りであるところに憧れます」。WG×ブルーサファイア×D。285万円(税別)。㉄ブシュロン カスタマーサービス ℡03-5537-2203