一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのプライベートなワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はハリウッド俳優やミュージシャン(ラッパー)として多才な活躍をするウィル・スミスが選ぶ腕時計を紹介しよう!
ウィル・スミス
映画館では現在、実写版『アラジン』が上映中だ。1992年にディズニーが製作したアニメーション作品の、アラン・メンケンの名曲「ホール・ニュー・ワールド」を美しい映像とともに鑑賞できると思うと、改めて映画館まで足を運んでみたくなる。また実写版で大きな話題となっているのは、全身を真っ青に塗ってジーニーに扮する俳優のウィル・スミスの存在だ。
「インデペンデンス・デイ」「アイ・アム・レジェンド」などに出演してきたウィル・スミス。これまでスクリーン上で存在感を放ってきた彼の腕時計といえば「メン・イン・ブラック」のハミルトン「ベンチュラ」が筆頭に挙げられるだろうか。今回の「セレブウォッチ・ハンティング」では彼のプライベートでの愛用モデルの1本を紹介しよう。
ピックアップしたのは2016年の写真だ。手元に写っているのは、タグ・ホイヤーのアイコニックピース「モナコ」である。
タグ・ホイヤー「モナコ」
タグ・ホイヤーの前身であるホイヤーが1969年にファーストモデルを発表した「モナコ」。これはホイヤーとブライトリング、ハミルトン-ビューレン、デュボア・デプラの4社の共同開発による自動巻きクロノグラフを、それまで防水性を持たせるのが困難だと考えられていたスクエアケースに搭載したことで時計業界に衝撃を与えたモデルである。
なお、一時はスイスフランの高騰やベースムーブメントの供給停止などを受けて製造が中止されたこともあったが、時を経たのちにタグ・ホイヤーはモナコを復活させている。
2014年に発表されたのが、「タグ・モナコ キャリバー 12 クロノグラフ」だ。同機に積まれるキャリバー12の外見的な特徴として右側リュウズとスクエア形状のプッシュボタンが挙げられるため、ウィル・スミスの着用モデルは同じシリーズに絞り込まれる。かつクロノグラフ針やストラップのステッチにあしらわれた特徴的なオレンジ色のアクセントから、モナコ自動車クラブ(AMC)との限定コラボレーションモデルと考えられるだろう。
モナコはファーストモデル誕生から、今年2019年で50周年を迎える。
『クロノス日本版』のアイコニックピース特集では、モナコの誕生から最新モデルに至るまで詳細に特集している。12月には新型モデルが発表予定だ。こちらを再読いただければその日までがますます楽しみになるかもしれない。
タグ・ホイヤー/モナコを紹介した記事はこちらから。
●アイコニックピースの肖像「タグ・ホイヤー/モナコ」