祝・ご結婚! 小泉進次郎&滝川クリステルの腕時計は?/セレブウォッチ・ハンティング

一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は8月8日に入籍した小泉進次郎氏と滝川クリステル氏、それぞれの写真から腕時計をピックアップしてご紹介しよう!

小泉進次郎

 2009年に政界入りしてから今日まで、高支持率とともに身に着ける小物まで注目を集め続ける衆議院議員の小泉進次郎氏。これまでその腕元には、多くの国会議員と同様にいくつかの国産時計が確認されてきた。例えばシチズンのエコ・ドライブ電波時計「アテッサ」や、セイコー「アストロン」などである。どちらも精悍な印象を与える黒文字盤の、ワールドタイム機能搭載スポーツウォッチだった。


小泉進次郎

Photograph by Rodrigo Reyes Marin/AFLO

 今回紹介する写真は、2018年4月に撮られた小泉進次郎氏の姿である。写っているのは、先述した2点とは違う白文字盤の腕時計だ。横3つ目のクロノグラフに、特徴的な三日月型のカウンターウェイト。おそらくこれは、セイコー「プレザージュ SARK013」だろう。


プレザージュ SARK013

 
 プレザージュとは、1956年に誕生したセイコーの自動巻き機械式時計シリーズである。長らく国内の愛好家向けに作られてきたが、プレザージュ誕生60周年の2016年からセイコーの技術力をグローバルに発信する世界向けモデルとして位置付けられた。「プレザージュ SARK013」は日本有数の琺瑯(ほうろう)職人とのコラボレーションモデルであり、文字盤にはサブダイアル用の凹みとカレンダー表示部分を開けた製造難易度の高い琺瑯が採用されている。セイコー製ウォッチの精度の高さと、日本の伝統技術の凄みを伝えるモデルだ。

 2018年以降の写真では、進次郎氏の腕にはこのプレザージュが多く確認される。1981年に神奈川県横須賀市で名門・小泉家の次男として生まれた小泉進次郎氏。将来の首相候補とも言われる進次郎氏が人生を一歩大きく進めるにあたり、プレザージュはその節目をともに刻んだ腕時計となるのだろう。

セイコー
「プレザージュ SARK013」

プレザージュ SARK013

日付表示、ストップウォッチ、秒針停止の機能を備える琺瑯ダイアルの「プレザージュ SARK013」。自動巻き(Cal.8R48)。パワーリザーブ約45時間。SS(直径42mm、厚さ14.9mm)。10気圧防水。25万円(税別)。


滝川クリステル

 続いてタレントの滝川クリステル(結婚後の本名は小泉ラルドゥ・クリステル雅美)氏の腕時計を紹介したい。2002年からメインキャスターを務めたニュース番組で「斜め45°の女神」と話題になってから、その知性と気品で人気を集め続けたクリステル氏。彼女が世界まで魅了した2013年の東京オリンピック招致におけるプレゼンテーションは忘れがたい。
 次の写真は、その帰国直後の記者会見で撮られた写真である。ブラックのインナーにホワイトのジャケットというシンプルなコーディネートに合わせ、手元には、正方形のゴールドケースの腕時計が確認できる。


滝川クリステル

Photograph by AFLO SPORT

 おそらくこれは、ジャガー・ルクルトの「レベルソ スクアドラ」だろう。1931年に誕生した角形ウォッチの代表作「レベルソ」の歴史の中でも珍しいスクエアケースのシリーズで、2006年頃に生産されていたものだ。クリステル氏のモデルは特徴的なアラビア数字とケース上下にダイヤモンドを配す際立った意匠を持つものである。それらを白文字盤やアリゲーターストラップなどのクラシカルな要素が、絶妙な華やかさにまとめ上げている。クリステル氏は優れたファッションセンスの持ち主としても注目されてきた人だ。コンサバという言葉に収まらない彼女ならではの個性の光らせ方が、この時計からもうかがえるようである。

ジャガー・ルクルト
「レベルソ スクアドラ」

レベルソスクアドラ

ジャガー・ルクルトが2006年頃に生産していたレベルソの正方形モデル「レベルソ スクアドラ」。

 小泉進次郎氏と滝川クリステル氏。どちらもTPOに合わせながら、自己表現を行うためのアイテムとして腕時計を選んでいるという印象だ。そこからは細部まで気を配る人間性まで見ることができる。ふたりが一緒になったことで、より良い時が刻まれていくことを願う。

高井智世