ジラール・ペルゴ、1966コレクションにブルームーンバージョンを追加

FEATUREWatchTime
2019.08.20

ジラール・ペルゴが時間計測の分野において1966年にヌーシャテル天文台100周年記念賞を受賞したのは、人類が月面に足跡を残すことになる3年前の出来事であった。人類の月面着陸50周年にあたる2019年、ジラール・ペルゴは当時のデザインの精神を受け継ぐ「1966」コレクションに、新作「1966 ブルームーン」を追加した。この新作の詳細を見ていきたい。

Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo


ジラール・ペルゴ 「1966 ブルームーン」

ジラール・ペルゴ「1966 ブルームーン」。自動巻き(Cal.GP03300-0115)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。DLC加工SS(直径40mm)。30m防水。アリゲーターストラップ。106万円(税別)。


 新作「1966 ブルームーン」は、ジラール・ペルゴが2019年のテーマとして掲げた「アース・トゥ・スカイ」にのっとって発表されたものである。このテーマのもと、ジラール・ペルゴは完全に新しい「ロレアート アブソルート」や、既存モデルを再解釈した「ヴィンテージ 1945 アース・トゥ・スカイ」といったモデルも発表した。これらと「1966 ブルームーン」の共通点は、いずれもブラックDLC加工にマイクロビーズ仕上げを施したステンレススティール製ケースを採用していることである。「1966 ブルームーン」は、直径40mmのラウンドケースに、夜空を思わせるダークブルーの文字盤を組み合わせた。文字盤はわずかに湾曲しており、中央のブルーから周辺のブラックへと移り変わるグラデーションが見て取れる。なお、リーフ針と細いバーインデックスの形状もこの湾曲した文字盤に沿っており、この意匠は1966コレクションの特徴でもある。「1966 ブルームーン」に加えられた新しい要素は6時位置のポインターデイト表示で、月末を示す「31」は赤色をあしらい、エレガントに仕上げられたムーンフェイズが中央に配置されている。防水性は30mであり、反射防止加工が施されたサファイアクリスタル製風防が採用された。

ムーンフェイズの開口部は、ポインターデイト表示に囲まれている。

 ムーブメントには自社製の自動巻きキャリバーGP03300-0115を搭載、その駆動はサファイアクリスタル製ケースバックから観賞することができる。このムーブメントは276パーツから構成されており、ペルラージュ装飾や、地板と受けへの面取り、青焼きのネジ、ローターのコート・ド・ジュネーブ仕上げなど、高級機に見られる仕上げが施されている。スペックに関しては、振動数は毎時2万8800回で、完全に巻き上げた状態で約46時間のパワーリザーブを有する。ストラップには、裏地にブルーラバーを貼り合わせたブラックのアリゲーターストラップが組み合わされた。価格は税別106万円である。ブルーとブラックの色遊びによって目を引く仕上がりだ。

リーフ型の針とバーインデックスは1966コレクションに見られる特徴である。



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