2019年にスウォッチグループが行った“Time to Move”において、ブランドのアイコニックコレクション、ヴィルレに多数の新作を投入した。そのひとつが、GMTモデルである。2018年発表のヴィルレ コンプリートカレンダーGMTなどを例に、ブランパンは近年、旅をテーマにしたデザインのバリエーションを充実させている。ここで紹介するのは、3時位置にデイト表示を備えるGMT機能を追加した、端的な印象の新作「ヴィルレ GMT デイト」だ。
Originally published on watchtime.com
Text by Logan R.Baker
Text by Logan R.Baker
ブランパン「ヴィルレ GMT デイト」
ブランパン「ヴィルレGMT デイト」のSSモデル。自動巻き(Cal.5A50)。28石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約100時間。SS(直径40mm、厚さ10.28mm)。3気圧防水。アリゲーターストラップ。118万円(税別)。
「ヴィルレ GMT デイト」は、コレクションが目指すエレガントでドレッシーなデザインの中に、滑らかにGMT表示を取り入れている。つまり、シンプルなアラビア数字採用の24時間表示リングが、ローマ数字のインデックスの内側に備えられているのである。先端が赤い矢印となっているスレンダーな針が、第2時間帯を24時間表示リング上で指し示し、ローカルタイムの時分はリーフ状の針によって表示される。この時間表示を完結させるのは3時位置に設けられたデイト表示だ。2段階のベゼルは、ヴィルレ コレクションの伝統を踏襲した様式である。
ブランパン「ヴィルレ GMT デイト」の18KRGモデル。自動巻き(Cal.5A50)。28石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約100時間。18KRG(直径40mm、厚さ10.28mm)。3気圧防水。アリゲーターストラップ。212万円(税別)。
搭載されるのは自社製の自動巻きキャリバー5A50であり、シリコン製ヒゲゼンマイと約100時間のパワーリザーブを有している。GMT、デイト、時間表示の調整はリュウズを通して素早く簡単に行うことが可能だ。直径40mmケースは18Kレッドゴールドまたはステンレススティール製で、厚さはわずか10.28mmである。レッドゴールド製モデルはオパーリン文字盤と、ステンレススティール製モデルはホワイト文字盤と組み合わせられ、両モデルともアリゲーターレザーストラップまたはミルマイユ・メタルブレスレットが用意されている。
針金を編み込んだようなミルマイユ・メタルブレスレットが組み合わされたレッドゴールドモデル。399万円(税別)。
左から、18KRGモデルとそのケースバック、ミルマイユ・ブレスレットを合わせたSSモデル(141万円)、アリゲーターストラップのSSモデル。