エメラルドグリーンダイアルが美しい！ ふたつのタグ・ホイヤー「アクアレーサー」

タグ・ホイヤー「アクアレーサー」

タグ・ホイヤーはスポーティーダイバーズウォッチ、アクアレーサーに多様な素材とカラーを採用してきた。18年発表の「アクアレーサー」カーボン エディションはその最たる例だろう。そして19年にも文字盤カラーが特徴的なメンズとレディース、ふたつの新作が発表された。鮮やかなグリーンのダイアルカラーは「海の魅惑的なブルーとグリーンの陰影」から着想を得ているという。

エメラルドの深みへ

　12角形の逆回転防止ベゼルには10分から50分まで10分刻みにミニットスケールがエングレービングされており、そこにブラックラッカーを流し込むことで、ダイビングスケールとしている。

　文字盤を保護する反射防止加工のサファイアクリスタル製風防は、3時位置に拡大レンズを備えている。サテン仕上げが施されたグリーン文字盤は、セーリングボートが係留する木製桟橋を思わせる、水平のエンボス加工によって強調されている。ロジウムで仕上げられたインデックスと時分針には、ベゼルの12時位置の三角マーク中央同様、スーパールミノーバが塗布されている。

　搭載するのはタグ・ホイヤーの自動巻きムーブメント、キャリバー5で、2万8800振動／時とデイト早送り調整機能、約38時間のパワーリザーブというスペックを有する。

　アクアレーサーの防水性能は300mで、この数字はねじ込み式のリュウズとケースバックによって担保されている。ケースバックにはこの300m防水というスペックがダイバーヘルメットのイラストと共に、エングレービングされている。ブレスレットはポリッシュ仕上げとサテン仕上げが組み合わされた3連の構造で、セーフティ機能付きプッシュボタンとダイバー用エクステンションを備えた、ステンレススティール製3連ブレスレットが装備されている。なお、価格は24万5000円である。

　クォーツムーブメントを搭載するレディースモデル、アクアレーサー レディのグリーン文字盤には、メンズモデルと同じくサンレイ仕上げが施されているが、木製桟橋を思わせるエンボス加工は取り入れられていない。メンズモデルとのヴィジュアル的な違いとしてはほかに、インデックスに11個のダイヤモンドが使用している点が挙げられる。

　ステンレススティール製ケースは、メンズモデルと同様に同じ300mの防水性能、逆回転防止ベゼル、ねじ込み式リュウズ、エングレービングが施されたケースバックを備えている。そしてケースサイズは少し小さめの32mmとなっている。

　時分針にはメンズモデルと同じくスーパールミノーバが使用することで、夜間の視認性を担保している。なお視認性という観点では、サファイアクリスタル製風防は反射防止加工が施されている点にも触れておこう。

　一見、メンズモデルと比べエレガントな印象を持つレディースモデルだが、ステンレススティール製ブレスレットは、ダイバー用エクステンションを含めて全てがメンズモデルと同じ仕様である。価格は23万円だ。