一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのプライベートなワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は『ダイ・ハード』シリーズなどで知られる俳優のブルース・ウィリスが選ぶ腕時計を紹介しよう!
ブルース・ウィリス(俳優)
1955年に、アメリカ人の父親とドイツ人の母親のもと生まれたブルース・ウィリス。1988年から5作にわたり出演した『ダイ・ハード』シリーズで知られる俳優だ。身体能力の高さを活かし、これまで『パルプ・フィクション』『フィフス・エレメント』『シン・シティ』『RED/レッド』といったアクション映画に数多く出演。人間味豊かな感情表現に優れ、他にも『アルマゲドン』『シックス・センス』といったヒューマンドラマで人の心を打つ演技を見せてきた。
今回はそんな彼の着用する時計を紹介したい。
写真は2013年に、ダイ・ハードのシリーズ最終作のプレス会見をドイツで行った際のものだ。上げた右手の内側に時計が写っている、これは2011年に300本のみが限定発売された、パネライのプラチナモデル「PAM373」だ。
パネライ「PAM373」
ブルース・ウィリスは他にも、2018年の映画『デス・ウィッシュ』の劇中でパネライの別の黒ダイアルモデルを使用している。元々パネライ好きなのだろう。
アクション作品への出演による時計の着用位置
ところで、どうしてこのように右手首の内側に時計を反転させて着けているのだろうか。まず明らかなこととして、彼は左利きであることが挙げられる。そしてこのように内側に着ける人は軍隊に多く見られる、銃を構えながら時間を読み取れることがその理由だ。この時の彼は、まだダイ・ハード撮影の感覚が残っていたのかもしれない。これ以外の彼の写真の多くでは、時計は右腕の手の甲側の通常位置に見られる。
人によっては、運転中や読書中に、同じように手首側に着けることを好むこともあるだろう。脇をしめたまま時刻確認ができるため、和装の女性がこのように着けることも多い。時計のデザインには嗜好性が現れるが、着け方では特性が見えることもあるのだ。