40代向けのタグ・ホイヤーとは。名作の中からおすすめモデルを紹介

高い性能や優れたデザインで高い評価を受ける時計ブランドが「タグ・ホイヤー」だ。幅広い年代に支持され、知名度も高い。今回は、そんなタグ・ホイヤーの中でも、40代男性に向けておすすめしたいモデルを紹介する。

タグ・ホイヤーの基礎知識

数多くの高級腕時計ブランドを輩出してきた国といえばスイスが筆頭だが、タグ・ホイヤーも、スイスで生まれたブランドのひとつだ。

スタイリッシュでスポーティーなスタイルは世代を問わず高評価を受け、幅広い層に愛用されている。近代的なイメージが強いが、その歴史は古い。

タグ・ホイヤーの歴史

1860年に、エドワード・ホイヤーによってスイスで設立された時計ブランドが「ホイヤー」だ。同社は、自身の高い技術力を発揮できるクロノグラフをメインに製造を進めていった。

優れた品質からパイロットやモータースポーツのドライバーなど、操縦に携わる人々からの信頼を集め、ホイヤーの名は徐々に広がりを見せることとなる。こういった歴史の中で、スイスを代表する時計ブランドへと成長を果たした。

順調に知名度を上げていった同社は、1985年にTAGグループと資本提携をし、さらに評判を高めていく。

提携を転機にブランド名を「タグ・ホイヤー」と改称し、高級スポーツウォッチの最高峰のブランドとして、現在では安定した地位を築いている。

「アクアレーサー」「カレラ」などの名作モデルを輩出

タグ・ホイヤーには、名作といわれるモデルがある。まず紹介するのは「アクアレーサー」だ。

重厚さが目立つモデルが多いダイバーズウォッチだが、アクアレーサーは洗練さをまとったスマートなデザインが魅力だ。都会的な雰囲気をたたえ、マリンスポーツのみならず違和感なく日常生活にマッチする。

また、タグ・ホイヤーの代名詞的モデルといえるのが「カレラ」だろう。モータースポーツと切り離せない同社にあって、ハイスピードの中であっても確かな視認性を実現する機能とデザインはさすがの一言だ。

一方、タグ・ホイヤーのヘリテージといえば、角型ケースが特徴的な「モナコ」だ。名作のひとつとして時計史に名を連ねるモデルである。9時位置にリュウズが配されたモデルが特にアイコニックである。映画「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンがモナコを着けていたことでも有名だ。

40代におすすめのタグ・ホイヤー

40代といえばビジネスの最前線に立ちながら、円熟の時期を迎えつつある年代ではないだろうか。そんな世代に向けて、気品とバイタリティーに満ちたタグ・ホイヤーのモデルを紹介しよう。

半世紀以上の歴史を有する「タグ・ホイヤー カレラ」コレクション

「カレラ」とはスペイン語でレースや情熱という意味を持ち、タグ・ホイヤーを代表するコレクションとして知られる。1963年に登場し、その名前は1950～54年にかけてメキシコで開催されていた、国境から国境までのロードレース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」に由来している。ファーストモデルからダイアルにはタキメーターを装備しており、いまもその伝統は踏襲され、カレラのアイコンとなっている。誕生から変わらず、プロドライバーやスポーツカー愛好家に向けてデザインされている。

カレラのなかでも自社製ムーブメントCal.ホイヤー02や、これをアップデートしたCal.TH20-00を搭載するモデルを、40代男性におすすめしたい。約80時間の実用的なパワーリザーブを備えており、週末の土日に腕時計を外していても、月曜日の朝、リュウズを使って主ゼンマイを巻き上げるという手間が一気に低減される。シースルーバックであるため、このムーブメントの意匠を存分に楽しむことができることも魅力のひとつだ。

洗練されたダイバーズウォッチ。「アクアレーサー」コレクション

2004年に発表された「アクアレーサー」コレクションは、1980年代初頭に発表されたタグ・ホイヤー初のダイバーズウォッチにルーツを持つ。アクアレーサーの第1世代は300mの防水性を備え、2009年に発表された第2世代では500mまで防水性能が高められた。

12角形のベゼルには6か所にライダータブまたは切れ込みが装備され、手袋をつけたままでも操作しやすい仕様となっている。

クロノグラフやGMT機能を搭載したモデルも展開している。写真はGMT機能を備えた1本。青と黒に色分けされた24時間ベゼルとスタイリッシュなダイアル模様とのコンビネーションは、タフながらも爽やかな印象に仕上がっている。GMT針は単独で動かすことができ、操作も簡単だ。堅牢なケースと高い防水性能によって、世界で活躍するビジネスパーソンのONとOFFをサポートできる仕上がりになっている。

誕生から50年以上を経て、いまなお愛される名機「モナコ」

1969年に登場した「モナコ」は世界初の自動巻きクロノグラフを搭載し、スクエアケースに防水性能を持たせた時計として知られている。

多くの面で先進性を見せたモナコだが、もうひとつ革新的だったのがリュウズの位置だ。オリジナルモデルでリュウズを9時位置に配したのは、主ゼンマイの巻き上げの必要がない自動巻きであることを証明するためでもあった。

現在、モナコには9時位置にリュウズを配する「キャリバー11」搭載の「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー11 クロノグラフ」、3時位置にリュウズを配する「キャリバー ホイヤー02」搭載の「タグ・ホイヤー モナコ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ」がラインナップする。キャリバー11エディションは1971年公開の映画「栄光のル・マン」で、スティーブ・マックイーンが着用したことをほうふつとさせるモデルでもある。

また最新ムーブメントCal.ホイヤー02搭載モデルもラインナップしており、ムーブメントの違いを楽しむこともできる稀有なコレクションとなっている。

すべてのエディションにおいて伝えるのはモータースポーツの熱気だ。誕生以来、タイムレスなアイコンとして、熱狂的なファンを獲得し続けている。

タグ・ホイヤーの時計の選び方

オーナーの価値観やパーソナリティが反映される腕時計。それだけに、モデル選びには慎重でありたい。40代男性がタグ・ホイヤーの腕時計を選ぶ際のポイントについて解説しておこう。

駆動方式

時計の駆動方式はモデルによって異なるが、タグ・ホイヤーは主に「クォーツ式」と「機械式」がそろう。この2種類について触れておきたい。

水晶振動子を電気で振動させ、この力を利用して時刻表示させる仕組みを持つのがクォーツ式だ。その特徴は針の動きの正確さにある。

使用開始時に正しく時間を合わせておけば、その後ほとんどズレを生じさせることなく時刻を示してくれる。

対する機械式は、主ゼンマイを動力源とする。主ゼンマイを手動で巻く手巻きと、ローターと呼ばれるパーツによって主ゼンマイを巻き上げる自動巻きの2種類がある。

クォーツの特徴に精度を挙げたが、一般的なクォーツの場合、モデルによるが月差±15〜30秒で、機械式もモデルによるが日差数秒〜数10秒となる。月差とは月にどのくらいの誤差が生じるかを示したもので、機械式の日差に対して月差を用いるところに、クォーツの精度の高さが理解できるだろう。

しかし、機械式はオーナー自ら手をかけて使い続けることで、より深い愛着が生まれる時計といえる。

2010年、タグ・ホイヤーは初の自社製クロノグラフムーブメント「キャリバー1887」を発表。これをベースとして開発した「ホイヤー01」を2015年に登場させた。さらに同じく自社製の「ホイヤー02」ではクロノグラフにコラムホイールと垂直スクラッチを採用し、パワーリザーブを約80時間にパワーアップ。使い勝手と堅牢性の向上を果たしている。

機能

機能面の特性を踏まえて、モデルを選ぶことも大切だ。タグ・ホイヤーの得意とするところは、高い防水性を備えたモデルの設計である。

時計は本来、水にとても弱い。時計内部に水気が入り込めばガラスの曇り、精密部品の腐食などを引き起こす。これらを防止するためにも防水性能は重要なのだ。

その点、タグ・ホイヤーには、さまざまなレベルの防水機能を備えたモデルがそろっている。日常生活での防水であれば、10気圧防水以上あれば安心できる。

水中での使用を目的とするなら20気圧防水以上が望まれるが、そのレベルにおいても優れた性能を発揮するモデルが用意される。

さらに、本格的な潜水にも耐え得る防水性能を備えたモデルもラインナップされている。自分の趣味やライフスタイルに合わせた仕様で探すことをおすすめする。

40代男性は、ワンランク上のタグ・ホイヤーを

ソフィスティケートされたスポーティーデザインで多くの男性の心をとらえて離さないタグ・ホイヤーの腕時計は、レジャー、ビジネス、社交とあらゆるシーンにマッチする一流品である。

自身のライフスタイルをベースに厳選し、20～30代とは異なるワンランク上のタグ・ホイヤーを探し出して欲しい。