アメリカでも好評を得た、カーボンファイバーベゼル採用のG-SHOCK「MTG-B1000XBD」と「MTG-B1000XB」

FEATUREWatchTime
2020.01.16

アメリカ最大級を誇るラグジュアリーウォッチの祭典「第5回WatchTime NY」が、去る2019年の10月25日と26日、マンハッタン中心部のゴッサムホールで開催された。過去最大規模となった今回は、参加した37のブランドが最新のタイムピースを展示。その中の1つであるカシオは、G-SHOCKのプレミアムシリーズであるMT-Gにおいて最新作「MTG-B1000XBD」と「MTG-B1000XB」を披露した。

Originally published on watchtime.com
Text by Watch Time
Edit by Yuzo Takeishi

(上)G-SHOCK MT-G MTG-B1000XBD
クォーツ(電波ソーラー)。樹脂×カーボン(高さ55.8mm、幅51.7mm、厚さ11.4mm)。20気圧防水。コンポジットブレスレット(メタル、樹脂)。13万5000円(税別)。
(下)G-SHOCK MT-G MTG-B1000XB
クォーツ(電波ソーラー)。樹脂×カーボン(高さ55.8mm、幅51.7mm、厚さ11.4mm)。20気圧防水。樹脂ストラップ。12万円(税別)。


 2019年、G-SHOCKはMT-Gシリーズの中でもハイエンドに位置する「MTG-B1000」に、カーボンベゼルとBluetooth接続を可能にしたアップデートモデルを発表した。それが「MTG-B1000XBD」と「MTG-B1000XB」で、いずれもファインレジンとメタルパーツを組み合わせた二層構造を特徴とするモデルだ。2019年で誕生から20年の節目を迎えたMT-Gは、ブランドのさらなる高級化が進み、近年、大きな成長を記録している。特にこの最新モデルは、カーボンファイバー製ベゼルを採用することで価格を抑え、コレクションの訴求にもつなげている。

MTG-B1000XBD

新作の「MTG-B1000XBD」はカーボンファイバー製のベゼルを装備。


 「MTG-B1000XBD」と「MTG-B1000XB」のベゼルは、カーボン織材とカラーファイバー織材に樹脂を組み合わせたシートを何層にも重ねて立体成型。「MTG-B1000XBD」はレッドをアクセントとしたレイヤーが組み込まれ、一方の「MTG-B1000XB」はホワイトがアクセントレイヤーとなっている。ベゼルを側面から見ると、これらのカラーレイヤーとブラックカーボンファイバーが絶妙なコントラストを描いており、さらにカーボンファイバー特有の模様はベゼルに魅力的なデザインアクセントを付与。この独特な素材使いと構造は見る角度によって印象を変えることに成功し、ベゼルに新たな魅力を生み出した。

MTG-B1000XBD

MT-GはG-SHOCKの中でも多機能なモデルの1つ。アラームをはじめ、ストップウォッチやタイムゾーン表示など、多くの機能を備えている。


 レッドのアクセントが添えられた「MTG-B1000XBD」は、上質で耐久性のあるファインレジンを使用したレイヤー構造のブレスレットが付属。また、ブルーがアクセントの「MTG-B1000XB」には装着感の高いソフトウレタン製のストラップが合わせられている。ストラップとケースとの接合部にはファインレジンとメタル素材を組み合わせたパーツが使用され、耐久性を高めていることもポイントだ。

MTG-B1000XBD

「MTG-B1000XBD」のレイヤーコンポジットバンドは、メタルパーツの裏面に高い耐久性を誇るファインレジンを配し軽量化も実現。


 Bluetoothを使用できるのは大きなメリットだが、それだけがMT-Gの特徴ではない。実際、「MTG-B1000」は、ブランドが展開するモデルの中でも最も多機能なコレクションの1つ。時間およびデイト表示や高い利便性をもたらすスマートフォンとの接続に加え、標準電波受信機能であるマルチバンド6、第二時間帯表示、デイリーアラーム、LEDライト、ネオブライトを塗布したアワーマーカー、バッテリーインジケーター、ストップウォッチ、カウントダウンタイマー、24時間計、200mの防水性能、衝撃力・遠心重力・振動に耐えるトリプルGレジストなど、実に多彩な機能を備えた魅力的なタイムピースとなっている。

MTG-B1000XBD

MT(=Metal Twisted)のネーミングが示すとおり、メタルと樹脂の特長を融合させているのがMT-Gの個性である。