アメリカ版クロノスであるWatchTimeが開催する時計展示会「WatchTime ニューヨーク」。このイベントで発表されたモデルの中から2019年にブランド創立150周年を迎えたドイツの老舗ミューレ・グラスヒュッテによる、AOPA(Aircraft Owners and Pilots Association)の80周年を記念した限定モデルを紹介しよう。
Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo
Edit by Tsuyoshi Hasegawa
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ミューレ・グラスヒュッテ 「OPAアエロスポーツ リミテッドエディション」
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ミューレ・グラスヒュッテのアエロスポーツ リミテッドエディションは、パイロット達がデザインに関わっている。
時計をデザインするに際し、実際にAOPA所属のパイロット達の意見を取り入れたという本作は、直径42.5mmのステンレススティール製ケースにねじ込み式リュウズ、反射防止加工を施したサファイアクリスタル製風防、そしてクラシカルなコイン状の刻みのついた回転式ベゼルを外観上の特徴とする。ベゼルに関して目を引くのは三角形の目印。固定式のGMTまたは飛行時間計測の起点として機能する。ブラックの文字盤上には、ホワイトで記されたアワーマーカーや針、そして6時位置のAOPAのロゴが配され良好なコントラストを成している。15分ごとのクォーター・マーカーと分針先端のレッドも、盤面上のほどよいアクセントとして効いている。
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ローターにデザインされているのは、AOPAの80周年記念ロゴ。
AOPAアエロスポーツに搭載された自動巻きキャリバー、セリタSW-200-1には同モデルならではの意匠が加えられた。上掲の画像でも見られる、カスタマイズされたAOPAの80周年ロゴが配されたローターも、特筆すべきディテールのひとつ。これら特別な仕上げはトランスパレントバックから楽しむことができる。500本のリミテッドエディションには、オリジナル尾錠を付けたカーフレザー・ストラップが付属する。