シーマスターの選び方
「シーマスター」の概要や人気モデルの特徴について解説したが、これを踏まえてシーマスターを選ぶ際のポイントを押さえておけば、納得のいく1本が選べるはずだ。
ベーシックなモデルから選ぶ
初めての機械式時計でシーマスターを選ぶのであれば、シンプルでベーシックなモデルに注目してみるのもいいだろう。
GMT機能やクロノグラフといった複雑機構がないモデルや、ケースがゴールドやプラチナではなくステンレススティールのモデルを選ぶ、といった具合だ。
注目されているモデルから選ぶ
ステータスを重視するのであれば、やはり人気モデルを選ぶことをおすすめしたい。
とりわけ認知度が高く話題性もあるモデルであれば、満足感を得られるだけでなく、コミュニケーションツールとしても役立つだろう。
シーマスターにはそうしたモデルも多く、代表的なところでは、深海の調査探検に携行されるプラネットオーシャンや、ジェームズ・ボンドとのコラボレーションモデルといった選択肢が考えられる。
ベーシックなモデルのおすすめ
ベーシックなモデルを選ぶ際には、素材や機能などの付加価値がない分、扱いやすく幅広いシーンで活躍してくれるというメリットもある。さらに「シーマスター」はそのほとんどがマスター クロノメーターに認定されているので、満足のいく1本が選べるはずだ。
ここでは、機能やデザインで差を付けられつつも、ステンレススティールケースの採用で比較的リーズナブルな価格設定を実現している、おすすめの2モデルを紹介する。
シーマスター ダイバー300M
自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。SSケース(直径42mm、厚さ13.8mm)。パワーリザーブ約55時間。30気圧水。100万1000円(税込み)。
2024年、新たにラインナップの仲間入りを果たした本作は、シンプルながら独創性あふれる意匠を備えていることが特徴だ。
ケース直径42mmのステンレススティール製ケースはドーム型サファイアクリスタル風防やメッシュブレスレットを備えており、“007”エディションをほうふつとさせる。
ポリッシュ仕上げのブラックセラミックス製ベゼルインサートには、ホワイトダイバースケールを表示しており、メリハリ効いた表情であることに加えて、判読性にも優れている。
1万5000ガウスの耐磁性と300m防水という堅牢性も魅力といえるだろう。
シーマスター アクアテラ GMT ワールドタイマー
自動巻き(Cal.8938)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43mm、厚さ14.1mm)。15気圧防水。152万9000円(税込み)。
アクアテラ 150Mコレクションに属する「オメガ シーマスター アクアテラ GMT ワールドタイマー マスター」は、レーザー加工による立体的な地球のモチーフが特徴的なモデルだ。
昼夜を色分けした24時間表示と都市名表示もあり、情報量は多いがすっきりとまとまった秀逸なデザインのワールドタイマーである。
ダイアルの中央に自然に目がいくデザインで、ドーム型のサファイアクリスタル風防と相性がよい。
メタルブレスレットは適度にスポーティーとリラックスムードを両立しており、海外旅行に連れていきたくなる魅力がある。
注目モデルのおすすめ
注目モデルなら、600m防水のプラネットオーシャンや映画『007』とのコラボレーションモデルが選択肢に入るだろう。それぞれのおすすめモデルを見ていこう。
シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ
自動巻き(Cal.8912)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。グレード5チタンケース(直径45.5mm、厚さ18.12mm)。6000m防水。209万円(税込み)。
6000m防水という驚異のハイスペックを持つ、「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」。2019年に「ファイブ・ディープス探査」の一環として、水深1万935mに到達した特殊時計「ウルトラディープ」を、市販用として打ち出したモデルである。
独自素材のO‑MEGAスティールとチタン製モデルがラインナップされているが、掲載モデルはチタン製。セラミックスのベゼルインサート含めて、外装はマット仕上げとなっており、ツール感の強いダイバーズウォッチに仕上がっている。このNATOストラップ仕様のみ“マンタラグ”が備わっており、従来のバネ棒やフィックスドバーに替わり、ラグの先端部をそのまま延長するような造形が与えられている。
なお、本作にはエスケープバルブが搭載されていない。初代ウルトラディープから受け継がれた円錐断面のサファイアクリスタル風防の強度を高めることで、外圧・内圧の双方に耐える設計となっているためだ。
ケースは直径45.5mm、厚さ18.12mmとボリューミーだが、チタン製であるため軽量で、装着感に優れていることも特筆すべき点だ。
シーマスター ダイバー 300M チタン&ブロンズゴールド
自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。Tiケース(直径42mm、厚さ13.8mm)。30気圧水。165万円(税込み)。
2024年12月に発売された、最新“ボンド”ウォッチこと「シーマスター ダイバー 300M チタン&ブロンズゴールド」。、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で、ジェームズ・ボンドが着用した「シーマスター ダイバー300M 007 エディション」からインスピレーションを得たデザインとなっており、さらにサテン仕上げのグレード2チタン素材に、オメガ独自のブロンズゴールドを組み合わせていることが、目を引く特徴となっている。
掲載モデルのメッシュブレスレットのほか、グリーンのラバーストラップモデルもリリースされている。
搭載されるムーブメントは、マスター クロノメーター認定のCal.8806。シースルーのケースバックから、このムーブメントを観賞することができる。
「シーマスター」でおしゃれに毎日を彩る!
「シーマスター」は日付窓付きの3針モデルが多く、ビジネスシーンでも着用しやすい。
シンプルなモデルでも素材や仕上げには一切の妥協がなく、なにより、エントリーモデルでも抜群の耐久性と実用性を誇っている。
遊び心のあるデザインを取り入れたモデルでも高級時計にふさわしいクリエーションが堪能できることも特徴だ。シーマスターとともにミッションをこなしていく喜びを体験してみてはいかがだろうか。