30代を迎え、ライフステージやシーンに合った“上質な腕時計”を購入しようと思った時。日本の高級時計ブランド、グランドセイコーを選択肢に入れてみてはいかがだろうか。多彩なバリエーションが展開されているグランドセイコーから、30代の自分にピッタリな1本を見つけよう。
グランドセイコーとは?
30代の男性が身に着けるにふさわしいグランドセイコーの特徴について、まずは見ていこう。
国産高級時計ブランド
日本が誇る時計メーカー、セイコー。このセイコーが1960年、世界に引けを取らない、高精度かつ高品質な腕時計を目指して生み出したのがグランドセイコーだ。75年以降に生産を一時休止したこともあったが、長い歴史の中で精度や品質に磨きをかけて、日本独自の機能美を追求し続けてきた。
グランドセイコーはスーツスタイルにぴたりと収まり、ビジネスシーンにもフィットしやすい。67年に誕生した「44GS」から始まる“セイコースタイル”をデザイン文法とし、光と影をデザインに取り込むことでグランドセイコーの高精度を輝きで表現。決して派手ではないにもかかわらず、上質な外装を備えることで、ジャケットの袖口から存在感を発揮するのだ。
加えて、優れた機能や性能、高い信頼性を備えている点も魅力だ。
高い技術力をシンプルに凝縮
グランドセイコーの時計は、世界的に見ても最高水準の精度を誇るムーブメントを搭載していることが特徴だ。
クォーツ式やメカニカル(機械式)はもちろんのこと、セイコー独自の「スプリングドライブ」を搭載したモデルも見逃せない。
スプリングドライブは、トルクの大きい主ゼンマイを動力源としながら、水晶振動子で精度を制御するハイブリッド型のムーブメントだ。高度なメカニズムを採用しながらも、腕時計の外観上はいたってシンプル。着用しやすいデザインで、しかも機械としての性能は抜群という実用性の高さも魅力だ。
30代の高級腕時計選び
日本国内で部品製造から組み立て、仕上げまでを一貫して行う、メイド・イン・ジャパンの高級腕時計ブランド、グランドセイコー。ビジネスシーンと相性がよく、30代の男性が身に着けるにふさわしい複数の要素を持つ。とはいえバリエーションが幅広く、いったいどのモデルを選んで良いか迷ってしまうこともあるだろう。
ここでは、30代のグランドセイコーの選び方について解説しよう。
使用シーンを考える
普段使いの腕時計を選ぶうえで一般的に考えられるのは、ビジネスシーンでの着用だろう。
30代ともなれば、若者としての側面と大人としての振る舞いの両方が求められる。社会的な上下関係も意識しなくてはならない年代であり、さらに各年代との付き合いも増える。
ゆがみのないポリッシュ面や繊細な筋目仕上げが施された面、そしてはっきりと際立つ稜線を備えたグランドセイコーのケースやブレスレットは上質であるものの華美さはなく、嫌みのない高級腕時計として相手を選ばない。一方でグランドセイコーは独創的な文字盤の展開を行っていることも、持ち味のひとつだ。
海外ブランドの腕時計ではあまり見られない、複雑なパターンを施した文字盤は日本の情景を意識したものも多く、この文字盤の意匠でさりげなく遊び心を演出するのも面白い。ただし、シーンによっては奇抜すぎるパターンやカラーがふさわしくない場合もあることは留意しよう。
また、ビジネスシーンのみならず、カジュアルでも身に着けられる腕時計ならば、汎用性が高い。ただし、カジュアルすぎるデザインやスポーツウォッチだと袖口から目立ちすぎてしまう場合もあるので、シーンや会う相手によっては気をつけたい。
価格を考える
腕時計は、価格帯によって素材感や仕上げに大きな差がある。
安価な腕時計は、30代では使用シーンによっては少々チープに見えるかもしれない。かといって数百万円の高級腕時計は、身の丈を超えていると見られる場合もあろう。
収入と照らし合わせて現実的、かつ30代にフィットする価格帯は20〜70万円程度がひとつの目安になるだろう。この価格という点で、グランドセイコーのモデルの多くが30代にとって適切な選択といえる。
30代におすすめのグランドセイコー5選
30代の高級腕時計選びでは、着用シーンや価格帯にフォーカスしたい。また、メンズ向けのグランドセイコーは「ヘリテージ コレクション」「エレガンス コレクション」「スポーツ コレクション」の3本柱で展開される。
それぞれのコレクションから、30代におすすめのモデルを紹介しよう。
「ヘリテージ コレクション」Ref.SBGP003
クォーツ(Cal.9F85)。SSケース(直径40mm、厚さ11.1mm)。10気圧防水。41万8000円(税込み)。
ヘリテージ コレクションのRef.SBGP003は、年差±10秒という高精度のクォーツムーブメントCal.9F85を搭載したモデルだ。軽くて薄いだけでなく、時針単独の時差修正機能を採用し、時刻操作の際、高精度を損ねない仕組みを採用している。
ケースはザラツ研磨により歪みの少ない鏡面仕上げとなっており、稜線も際立つ。また、艶のあるブラックダイアルも、定番カラーながら存在感を放ってくれる。
ケース径は40mmでスーツスタイルの袖口に収まりやすく、主張を抑えた優美な高級腕時計を求める30代に向いているだろう。
「エレガンス コレクション」Ref.SBGX331
クォーツ(Cal.9F61)。SSケース(直径38mm、厚さ10.4mm)。3気圧防水。45万1000円(税込み)。
エレガンスコレクションのRef.SBGX331は、クォーツ式ムーブメント9F61を搭載した3針モデルだ。ストラップにはブラックのクロコダイルを採用し、ドレッシーな佇まいとなっている。
風防は、ドーム型のデュアルカーブサファイアガラスで、ザラツ研磨によるケースと相まって繊細なエレガンスを演出している。冠婚葬祭にもフィットする30代向けの高級腕時計としておすすめだ。
「スポーツ コレクション」Ref.SBGN027
クォーツ(Cal.9F86)。SSケース(直径39mm、厚さ12.3mm)。20気圧防水。42万9000円(税込み)。
スポーティーなデザインに心引かれるメンズは少なくない。グランドセイコーは「スポーツ コレクション」として、スポーツウォッチの展開にも力を入れている。そんなコレクションの中でRef.SBGN027であれば、大きすぎず厚すぎないケースやシンプルな文字盤が、ビジネスでもカジュアルでも使いやすいであろう。
クォーツウォッチであるため、価格が抑えられているのも30代男性にとってはうれしいところだ。なお、搭載するクォーツ式ムーブメントCal.9F86は、4軸独立ガイド構造が採用されている。時針・分針・秒針・GMT針の4本の針がそれぞれ干渉せずに独立して回転する構造で、滑らかな運針であることに加えて、海外など時差のあるエリアで時刻合わせする際、秒針を止めずに時針のみの修正が可能である。つまりRef.SBGP003同様、グランドセイコーの9Fクォーツの高精度を維持することができるのだ。グランドセイコーの、妥協しない精度への姿勢を感じられるモデルである。
「ヘリテージコレクション 44GS 現代デザインモデル」Ref.SBGW291
手巻き(Cal.9S64)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径36.5mm、厚さ11.6mm)。10気圧防水。67万1000円(税込み)。
メカニカルムーブメントを搭載したグランドセイコーも提案しよう。この9Sメカニカルを搭載したバリエーションの中でも、「ヘリテージコレクション 44GS 現代デザインモデル」Ref.SBGW291は、2022年に誕生した1本だ。グランドセイコーのデザインの源流となる1967年製「44GS」を現代的に進化させた「44GS 現代デザイン」の中では最小ケースサイズとなる36.5mm径で、ビジネススーツにしっくり収まる。
10気圧防水、パワーリザーブ約72時間と実用性にも優れているため、毎日の相棒として日常に寄り添ってくれるだろう。
「ヘリテージコレクション」Ref.SBGA211
自動巻きスプリングドライブ(Cal.9R65)。30石。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径41mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。81万4000円(税込み)。
少し価格は高くなるが、グランドセイコーならスプリングドライブも選択肢に入れたいところだ。クォーツ式と機械式ムーブメントのハイブリットであるスプリングドライブは、高精度と、強いトルクを活かした針のスイープ運針をともに楽しめる。
スプリングドライブにもさまざまなバリエーションが展開されている。中でも最も有名なモデルのひとつが、通称“雪白”、ヘリテージコレクションのRef.SBGA211だ。本作の最大の特徴は、雪白の名が示す文字盤。グランドセイコーのスプリングドライブが製造される、「信州 時の匠工房」を囲む、穂高連邦の雪がモチーフとなっているのだ。風に吹かれて雪面に作られた繊細な風紋を型打ち模様で表した文字盤は和紙のようで、独創的な意匠となっている。
ブライトチタン製ケースが軽量で、着けていて疲れないのも良い。機会があれば一度手首に載せて、その魅力を味わってみてはいかがだろうか。
30代の高級腕時計はグランドセイコーを
グランドセイコーの腕時計は、価格帯や高級感でみても30代向きだ。
文字盤のバリエーションも豊富なため、30代のライフステージに寄り添ってくれる1本を購入しよう。
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