2020年1月にドバイで開催された「LVMH ウォッチ ウィーク ドバイ 2020」では、LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン傘下のブルガリ、ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤーの4ブランドが新作を発表、時計業界における注目の的となった。今回はこの際にローンチされ、ビッグ・バン初の一体型ブレスレットを採用したことで話題を呼んだ「ビッグ・バン インテグラル」を紹介したい。
ウブロ「ビッグ・バン インテグラル」
自動巻き(Cal.HUB1280 UNICO)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブラックセラミックス(直径42mm)。100m防水。世界限定500本。244万円(税別)。
ビッグ・バン初の一体型ブレスレット
新作の「ビッグ・バン インテグラル」はウブロの「ビッグ・バン ウニコ」におけるケース径42mmシリーズの派生モデルだが、クロノグラフのプッシャーをビッグ・バンが2005年のデビュー時に備えていた形状に変更されている。
しかし、インテグラル最大のポイントはエンドピースのリンクと一体化した3連のブレスレットだろう。表面にはポリッシュ仕上げとサテン仕上げ、そして面取りが施され、ケースとラグからシームレスにつながっているように錯覚させる一体感を得ている。
直径42mmのケースはビッグ・バンの中では小径だが、存在感は抜群だ。“H”の形状をしたネジで留められた「舷窓」を想起させるベゼルは変わらず採用されている。これまでのビッグ・バン ウニコの42mmモデルとわずかに異なる点として挙げられるのは、アプライドインデックスがすべてバーインデックスであることだ。
自動巻き(Cal.HUB1280 UNICO)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ti(直径42mm)。100m防水。222万円(税別)。
搭載されるムーブメントはコラムホイール機構と垂直クラッチを使用した自社製クロノグラフのCal.HUB1280 UNICOで、ローターや香箱、受けにスケルトン加工が施されている。また、同作ではダイアルがサファイアクリスタル製のため、装着時でも日の裏輪列の一部を見ることができる。
この自動巻きムーブメントは354パーツで構成されおり、フライバッククロノグラフ機構を有している。ふたつあるインダイアルはそれぞれ3時位置が60分積算計、9時位置がスモールセコンドである。
ウニコではクロノグラフ機構が日の裏輪列側に集約されており、6時位置からはコラムホイール機構が確認できる。また、ビッグ・バンの標準装備であるオープンワークのデイトリングはこの新作においても健在だ。もちろんラバーで覆われたリュウズやベゼルとケースにサンドイッチされるブラックレジン製のオレイユリングなど、“フュージョン”要素も引き続き受け継がれている。
自動巻き(Cal.HUB1280 UNICO)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18Kキングゴールド(直径42mm)。100m防水。556万円(税別)。
ウブロのビッグ・バン ウニコ インテグラルのケース素材にはチタンとセラミックス、そしてキングゴールドのいずれかが用いられており、ブレスレットも同様の素材で作られる。
丈夫で軽量なチタンモデルは222万円〜、スマートでキズに強いブラックセラミックモデルは500本の限定販売で244万円、そしてゴールドを中心に銅・プラチナなどを組み合わせた合金であるウブロ独自の素材、18Kキングゴールドを使用したモデルは556万円〜である。
自動巻き(Cal.HUB1280 UNICO)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ti(直径42mm)。100m防水。725万円(税別)。
Contact info: LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ Tel.03-5635-7055