IWCが2005年から慈善団体「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団」への支援を目的として展開するローレウスモデル。2020年はポルトギーゼ初のモノプッシャークロノグラフがローレウスモデルとして選ばれた。今回はその新作「ポルトギーゼ・ハンドワインド・モノプッシャー “ローレウス・スポーツ・フォー・グッド”」を紹介しよう。
IWC
「ポルトギーゼ・ハンドワインド・モノプッシャー “ローレウス・スポーツ・フォー・グッド”」
Text by Jens Koch
IWCが展開するローレウスモデル。これは慈善団体「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団」とのコラボレーションモデルである。同財団は2000年にダイムラーとリシュモンによって設立され、スポーツの力を通して暴力、偏見、差別を撲滅することを目的に掲げて活動している。IWCは2005年からこの財団とパートナーシップを結び、毎年、特別限定モデルを発表、その売り上げの一部を財団の活動資金として寄付してきた。近年手掛けたのは2018年「パイロット・ウォッチ・マーク18」、2019年「アクアタイマー・クロノグラフ」の特別仕様である。そして2020年版として発表されたのが「ポルトギーゼ・ハンドワインド・モノプッシャー “ローレウス・スポーツ・フォー・グッド”」の世界限定500本モデルだ。
ローレウスモデルの特徴の1点目にブルーの文字盤が挙げられる。今作では直径46mmのステンレススティール製ケースにブルー文字盤を合わせ、ロジウムプレーテッドの針とアワーマーカーを配する。文字盤には12時位置のインダイアルに60分積算計、3時位置にデイト表示、6時位置にスモールセコンド、そして9時位置に約8日間(約192時間)のロングパワーリザーブ表示を備える。大きな刻みのついたリュウズはモノプッシャーを兼ね、クロノグラフの駆動を制御する。ストップウォッチのスタート・ストップ・リセットをボタンひとつで行う。
30m防水のケース内部には、これらの表示機能を司る手巻きキャリバー59360が内蔵されている。これを覆うのはローレウスモデルの2点目の特徴であるケースバックだ。IWCでは毎年、ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団とのプロジェクトの一環として、子供や若者を対象にした絵画コンテストを開催している。このコンテストで最優秀作品に選ばれた絵がケースバックにエングレービングされるモチーフとなるのだ。2020年の今作で選ばれたのは、財団のサポートを受けている15歳の中国人の少年イー・シンによる「友情」をテーマにした作品である。
これらの仕様を組み合わせた時計に、高級感漂うイタリアのサントーニ社製アリゲーターストラップが組み合わされた。
Contact info: IWC Tel.0120-05-1868