2020年1月13〜15日、LVMHグループ傘下のブルガリ、ウブロ、ゼニスの時計フェアがドバイで開催された。題して「LVMH ウォッチ ウィーク ドバイ 2020」。その会場で発表された、ウブロの新作腕時計情報をお届けする。
2020年ウブロの新作
毎年、驚くほどの新作をリリースするウブロ。「LVMH ウォッチ ウィーク ドバイ 2020」においても、44もの新作を投入した。例年の60モデルに比べると少ないが、それでも圧倒的である。どのモデルも興味深いが、見るべきは「ビッグ・バン ウニコ」に加えられたメタルブレスレット付きのモデルだろう。インターチェンジャブルストラップの先駆けであるウブロは、しかし、ブレスレットには距離を置き続けてきた。2020年に加わったブレスレットは、インターチェンジャブル(交換可能)ではなく、取り外しのできないインテグラル(一体型)。ただし、満を持して発表しただけあって、完成度は想像以上だった。また個人的には、ビッグ・バンに加わった直径42mmサイズのサファイアケースは大変魅力的である。ケースが小さくなった分、時計としての凝縮感が強調された。
ビッグ・バン インテグラル
2005年の誕生から15年を迎えたビッグ・バンに加わったブレスレットモデル。併せて、ミドルケースはレジンではなく、チタン、キングゴールドまたはセラミックスで作られるほか、プッシャーやインデックスの造形も変更された。写真が示す通り、ミドルケースと他の部品との噛み合いは非常に精密である。また、チタンモデルはヘッドとテールの重量バランスが適切で、装着感にも優れる。既存のウニコのようにインターチェンジャブルであればなお良かったが、チタンやセラミックス素材では、嵌合部を頑強に作るのは難しかっただろう。インテグラルは賢明な選択に思える。
クラシック・フュージョン ゴールド クリスタル–45MM
再結晶させたゴールド クリスタルを文字盤にあしらったモデル。24Kゴールドを融点まで加熱し、再結晶させた素材を削って文字盤に採用する。水中に浮かんでいるように見えるのは、20層のラッカーを重ねてゴールド クリスタルを封じ込めたため。いずれもユニークピースだ。
スピリット オブ ビッグ・バン キングゴールド レインボー
全面にレインボーカラーをあしらったモデル。ただし、セットされた石の詳細は不明である。直径39mmサイズの文字盤には、サファイア、ルビー、トパーズ、ツァボライト、アメジストがセッティングされる。ゼニスのエリートこと、Cal.670を改良したムーブメントCal.HUB1710を搭載する。
ビッグ・バン サンブルー II
タトゥースタジオ「サンブルーロンドン」を率いるマキシム・プレシア-ビュシとのコラボレーションモデル。サンブルーの特徴である幾何学模様が外装全面に施される。なお、特徴的なブルーもサンブルーで用いられるものに同じである。慣性の大きそうな時分秒針と積算針を持つが、これを商品化したのはさすがウブロである。
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