一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで主演を務めた俳優マイケル・J・フォックスが選ぶ腕時計を紹介しよう!
マイケル・J・フォックス
タイムマシンに改造した「デロリアン」ことDMC-12に乗って、現在、過去、未来を自在に飛び回る。1985年の公開から35年を経てなお愛され続けるSF映画の大作といえば、スティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスによる『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だ。全3部作にわたって主役のマーティ・マクフライを演じたのが、今回紹介するマイケル・J・フォックスである。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作では24歳だった彼も、来年2021年で還暦だ。今、彼はどんな腕時計と時を歩んでいるのだろう。写真は2015年に撮影されたものである。その手元を見てみよう。写っているのはカルティエ「パンテール」シリーズの腕時計だ。
カルティエが1983年に生み出した「パンテール ドゥ カルティエ」。スクエアケースにビス留めされた2段のベゼル、そしてヒョウ(=パンテール)の足跡をイメージしたコマを連ねるブレスレットを特徴とした腕時計だ。派生モデルも多く、例えば一見サントスと似たような要素もある。しかしカルティエを象徴する重要なアイコン「パンテール」を名に冠す通り、流麗なラインが他と一線を画す。ムーブメントは主にクォーツを搭載し、メンズ、レディスともに展開した。一時生産を中止した時期もあったが、2017年に復活し、現在はレディスのラインナップを拡充している。
なお、写真の文字盤には秒針とデイト表示が見受けられる。パンテールシリーズの中でも、1990年代前半に発表された「パンテール フィガロ」ではなかろうかと推測される。
カルティエ
「パンテール フィガロ」
次の写真は、カルティエ研究家ジョージ・クラマーのInstagramに投稿された「パンテール フィガロ」と「サントス」の比較だ。どちらもスクエアケースにビス留めされた2段のベゼルといった共通点を持ちながら、かたや精悍に、かたやエレガントにと異なる個性を放っている。写真下に写る白ダイアルモデルが、マイケル・J・フォックス着用のものと同一と思われるパンテール フィガロである。
マイケル・J・フォックスといえばパーキンソン病を患ったことでも知られる。その診断が下されたのは、30歳のころ、つまりちょうど『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』の撮影中であった。俳優活動から退いた時期もあったが復帰し、闘病の傍らでパーキンソン病の研究助成活動を行うなど同じ病気の人々を励まし続けている。その手元ではいつも、タイムレスなデザインをまとった「パンテール フィガロ」が時を刻んでいる。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの劇中では、カシオの「データバンク」を着用
オマケの1枚。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、マイケル・J・フォックス演じる主人公マーティが愛用していた腕時計はカシオの「データバンク」海外モデルだ。
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— Casio USA (@Casio_USA) September 4, 2019
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