カーレースとの親和性が高いタグ・ホイヤーは、NTTインディカー・シリーズ、そしてインディアナポリス500のオフィシャルタイムキーパーとして2020年に15周年を迎えた。これを祝うべく同社は、スタイリッシュなデザインと魅力的な価格を併せ持つ「フォーミュラ1 インディ500 2020スペシャルエディション」を発売。本作ではインディアナポリス・モーター・スピードウェイのフィニッシュライン近くにある、伝説的なレンガがダイアルに描がかれている。
タグ・ホイヤー「フォーミュラ1 インディ500 2020スペシャルエディション」
クォーツ。SS+DLC(直径43mm)。200m防水。世界限定1500本。22万円(税別)。
Text by Mark Bernardo
北米最高峰のレース、インディ500
世界でも最も歴史の古いカーレースであり、世界三大レースのひとつであるインディアナポリス500は、毎年インディアナ州にあるインディアナポリス・モーター・スピードウェイで500マイルの距離を争うレースである。
今年の第104回大会は新型コロナウィルスの感染拡大による影響で開催が延期され、8月23日に決勝が実施となっている。このコースは20世紀初頭にレーストラックがレンガでできていたことから、愛情をこめて「ブリックヤード(レンガ敷き)」と呼ばれている。
“ブリックヤード”をダイアルに再現
現在ではアスファルト舗装に変更されているが、フィニッシュライン近くに古いレンガ部分が残されており、勝者のドライバーやピットクルーなどのチームスタッフが「レンガにキスをする」ことがインディ500での長い伝統となっている。
今回、タグ・ホイヤーが発表した「フォーミュラ1 インディ500 2020スペシャルエディション」はアスファルトのようなダイアルと、そこに入れられた有名な「ブリックヤード」の名残と歴史を表現した赤いレンガ調ストライプを特徴としている。
「INDY500」のロゴが刻まれたケースバック
直径43mmケースはブラックのDLCコーティングが施されたステンレススティール製で、サンドブラスト仕上げとなっている。セラミックス製ベゼルにはタキメータースケールが入れられており、やはりサンドブラスト仕上げだ。ベゼル上には「INDY 500」のロゴがレッドで配されている。針とインデックスはロジウムプレート仕上げで、ホワイトのスーパールミノバが塗布されている。
ねじ込み式のステンレススティール製ケースバックには「INDY 500」のエングレービングが配される。搭載するのはクロノグラフ機構を載せたスイス製クォーツムーブメントである。30分積算計と10時間積算計はそれぞれ9時位置と6時位置に配される。
10時間積算計にはインディ500のロゴが配され、10分の1秒カウンターの役割も果たす。このふたつのサブダイアルにはアズラージュのパターンが施され、文字盤全体のアスファルトの質感と好対照を成している。
ストラップはパンチングのされたブラックラバーで、ステンレススティール製ピンバックルが付属している。1500本の限定モデルで価格は22万円だ。
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