G-SHOCKは、カシオを代表する時計として厚い信頼を得ているブランドである。実に多様なモデルが展開されているため、あらゆる世代やライフスタイルに対応した機種が見つかることも人気の理由だ。その主要シリーズや、おすすめのモデルを厳選して紹介しよう。
強さで人気 G-SHOCK
カシオのG-SHOCKは「壊れない時計」というコンセプト貫いている。正確さと丈夫さを兼ね備えているという点では、時計界において揺るぎない地位を築いていると言えるだろう。
タフネスに加えてファッション性をもまとい、時計界にセンセーションを巻き起こし続けるG-SHOCKの魅力を再確認してみよう。
カシオの誇るロングセラー
カシオがG-SHOCKを発表したのは1983年だ。初号機「DW-5000C」は、同社のプロジェクトチーム「Tough」によって耐衝撃腕時計として開発された。
当時、精密機械である時計には衝撃や水に弱いというイメージが付きまとっていた。そこでToughは、時計モジュールをパッキンで支え、ケース内で浮遊させる「中空ケース」を考案し、課題を解消することに成功した。
優れた耐衝撃性能によって、G-SHOCKはまず、アメリカで支持を獲得。それから約10年後に、映画「スピード」で使用されたことから、日本でも広くその存在が知られるようになる。その後は世界各国で多くのユーザーを獲得し、ロングセラー商品へと成長していった。
G-SHOCKの特徴を掘り下げる
2017年8月、G-SHOCKの世界出荷本数が累計1億本を突破した。誕生から30年以上経た現在でも世界中のユーザーを魅了し続けているG-SHOCKの特徴を、多角的に掘り下げてみたい。
代名詞でもあるタフさ
G-SHOCKの最大の特徴であり武器は、その頑丈さだ。誕生以来、タフネスはG-SHOCKの代名詞となっている。
G-SHOCKは30年超の歴史のなかで、耐衝撃構造や耐遠心重力、耐振動、防水など、タフさに徹底的にこだわってきた。コアテクノロジーと呼ばれるカシオの機構は日々研究が重ねられ、G-SHOCKの性能を常に進化させ続けている。
この優れた耐衝撃構造は、時計内部をパッキンで支える中空構造によって実現している。中空ケース内で、時計の心臓部となるモジュールを浮かせて外部からの衝撃を緩和。さらに、ウレタンやαゲルといった緩衝材をケースに用いることで、衝撃を吸収させているのだ。
G-SHOCKならではの無骨なデザイン
G-SHOCKを語る上では、独創的なルックスも避けて通れない特徴だ。その無骨とも言えるケースデザインは他に類を見ないもので、見る者に強烈なインパクトを与える。
なかでも、デビュー当時から緑のカラーリングを施したモデルはミリタリーなテイストが強く、根強い人気を誇る。頑丈で力強いというイメージには機能だけではなく、外観も大きく貢献していると言えるだろう。
ベースとなるケースやバンドの形状そのものにも高いオリジナリティがあるが、さらに、シャープにデザインされたり、カラフルにデザインされたりした数多くのモデルも登場している。
目を見張るハイテク機能
正確さや丈夫さ、独特なデザインといった多様な魅力を備えていることに加え、G-SHOCKは機能面でも年を追うごとに進化を見せている。
電波受信をはじめ、ソーラー充電や温度センサーといった機能を備え、頑丈で正確、そのうえ高性能という、まさにハイスペック・ウォッチと呼ぶにふさわしい存在となった。
さらに、気圧計・高度計・方位計などに加え、GPS機能を備えたものや、現代人には欠かせないスマートフォンと連携可能なモデルも発売されている。