一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は映画「E.T.」の子役でブレイクして以来、女優として活躍を続けるドリュー・バリモアの腕時計を紹介しよう!
ドリュー・バリモア
1982年、7歳のときに映画「E.T.」で主人公の妹ガーティ役でデビューして以来、天真爛漫なキャラクターで愛されてきたドリュー・バリモア。10代の頃にはアルコールやドラッグ依存でリハビリ施設に入所するなど波乱の日々を送っていたが、それを乗り越えた今は自然体で飾らない姿が再び人気を集めている。現在では女優のみならずプロデューサー、実業家としても活躍中だ。
"You could be happy here, I could take care of you. I wouldn't let anybody hurt you. We could grow up together, E.T."
...and we did grow up together. Join us all week for $5 screenings of Steven Spielberg's iconic film, E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL: https://t.co/UhnXrT3JbS pic.twitter.com/rZIDTh78CX
— Alamo Winchester (@alamowinchester) September 26, 2020
今回見付けた写真は、ドリューが手掛けた化粧品ブランド「フラワー ビューティ(Flower Beauty)」を紹介する2013年の姿である。クールな表情を引き立てるマニッシュな装いが彼女と好相性だ。その手首に着けられた腕時計を見てみよう。写っているのは、ロレックスの「オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト」だ。
ロレックス「オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト」
1953年に登場したロレックスのダイバーズウォッチ、サブマリーナー。デイト付きモデルが導入されたのは65年のことである。ノンデイト、デイトともに普遍性のあるデザインを継承しながら細かな改良を重ねてきたモデルだが、大きく手が加えられた節目のひとつが、ベゼルがセラミックス製のセラクロムへと変更され始めた2008年が挙げられる。セラクロムベゼルはアルミニウム製ベゼルに比べて傷の付きにくさ、退色しにくさに特徴のあるものだ。ステンレススティールモデルに採用されたのは10年のこと。ドリューが着用するのは、この頃のRef.116610LNかもしれない。直径40mmのケースサイズのモデルだ。ムーブメントには耐磁性に優れ、温度の変化に強い独自の合金製のパラクロム・ヘアスプリングを採用した3100系キャリバーを搭載した。
2020年新作のオイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト/オイスター パーペチュアル サブマリーナー
サブマリーナーといえば、2020年9月1日の新作発表でいよいよキャリバーが3100系から3200系へと移行したことが話題になったところだ。サブマリーナー デイトはキャリバー3235へと変わり、一方、ノンデイトのサブマリーナーには新開発のキャリバー3230が搭載された。3200系の大きな特徴としては、スイスレバー脱進機よりも効率が15%向上したクロナジー エスケープメントの採用や、香箱の改良などによるパワーリザーブの延長などが挙げられる。これにともない、デイト、ノンデイトモデルの両者ともにケースサイズが前モデルの直径40mmから41mmへと若干サイズアップしている。
Ref.126610LN。自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。300m防水。
Ref.124060。自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。300m防水。
カルティエやシャネルの時計も着用
ドリューの腕時計はこれ以外にも、カルティエ「タンク」をはじめ、シャネル「ボーイフレンド」、ロレックスの「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 31」などのコレクションが確認されてきた。その中でも、最も大ぶりな腕時計がこのサブマリーナーであった。写真撮影を行った、自身の化粧品ブランドをPRする際には、あえてマニッシュな装いを選ぶことで見る人たちへ伝えたいメッセージがあったのだろう。
「ユニセックス」「ミッドサイズ」の腕時計は時計業界でもより一層高まっている
以前より、多くの時計ブランドが直径35mmから38mmくらいの間で「ユニセックス」「ミッドサイズ」の腕時計を手掛けてきた。しかし近年の価値観の多様化にともない、このジェンダーレスの機運は時計業界でもより一層高まっているように感じる。装着感に問題がなければ、誰でもどんな腕時計だって楽しめるのだ。
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