修理や交換の方法
風防が傷ついた場合の修理・交換方法を解説する。愛機に不具合が発生した際の参考にしよう。
傷が付いた場合
風防に傷が付いてしまった場合は、自分で何とかしようとせず、メーカーまたは修理専門業者に依頼しよう。特に、高級時計の場合は、自分で修理して余計にダメージが広がる恐れがあるため、注意が必要だ。
メーカーや業者に頼めば、素材に合わせ、研磨剤を使用して傷を落とすか交換するかのどちらか適切な方法で修理してもらえる。
生産が終了しているモデルの場合は、風防の在庫が切れている可能性もある。その場合は、風防を新しく製造し、取り付けるという方法で修理してもらえるだろう。
曇りや水滴が生じた場合
風防が内側から曇っていたり、内側に水滴が見られたりするような場合も、できる限り早めに修理を依頼しよう。
これらの現象は、何らかの理由で風防の内側に水分が浸入していたり、温度差による結露が発生していたりすることが、原因として考えられる。
いずれにしても、時計内部に水分が存在している状態が長く続くと、機械類の故障につながる恐れがあり、風防の修理や交換だけでは済まなくなる。
一般的に、曇りや水滴が生じた場合の修理方法としては、オーバーホールが選択される。オーバーホールにより、ムーブメントを含め時計を全て分解し、パーツの点検や洗浄などが行われる。
交換の流れ
風防を交換する際は、最初に時計の裏蓋を外し、リュウズを外した後に、ムーブメントや文字盤などが取り外される。
次に、内側から力を加え、外側に向けて風防を取り外す。手で押せない場合は、専用の工具を使用することになる。
風防を取り外したら、新しい風防を取り付ける。外側から圧力を掛けてはめ込む方法と、接着剤を使って取り付ける方法のどちらかで行われるのが一般的だ。
最後に、風防以外のパーツを、取り外した際と逆の順番で取り付ければ、風防の交換は完了となる。
パーツを知って時計の理解を深めよう
時計の風防とは、ほこりや水、衝撃、水圧などから、時計の内部を保護するための重要なパーツである。
ミネラルガラス・サファイアクリスタル・アクリルガラスといった素材の特性に加え、風防が傷ついた場合の修理・交換方法や、風防の役割などに理解を深めれば、時計に対する興味・関心をより強く持てるようになるだろう。
https://www.webchronos.net/features/49587/
https://www.webchronos.net/features/45490/
https://www.webchronos.net/features/40282/