一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は映画「TENET テネット」の主演俳優、ジョン・デビッド・ワシントンの腕時計を紹介しよう!
ジョン・デビッド・ワシントン
2020年9月18日より日本で上映を開始し、1カ月を待たずして累計動員数100万人超えを記録したクリストファー・ノーラン監督の「TENET テネット」。これまで「メメント」「インセプション」や「インターステラー」といった作品で、"時間"をテーマに取り上げてきたノーラン監督映画が新たに送り出した新感覚のタイムサスペンス映画だ。
この作品の主役について、映画「007」シリーズの熱狂的ファンであるノーランが、自身の描くハリウッド新時代のジェームズ・ボンド像を示した姿だという噂もある。その主役に抜擢されたのが、今回紹介するアフリカ系アメリカ人のジョン・デビッド・ワシントンだ。
1984年、アメリカ・ロサンゼルス生まれのジョン・デビッド・ワシントン。30歳で俳優業に転向する前は、プロアメリカンフットボール選手として活躍した経歴を持つ。アメフトを題材にしたテレビドラマや、スパイク・リー監督作品への映画出演を果たしたのちに「TENET テネット」の主役へと抜擢された。なお、父親はハリウッドの名優として知られるデンゼル・ワシントンだ。
今回は、先述したスパイク・リー監督作の映画「ブラック・クランズマン」公開時に撮られた2018年のジョン・デビッドの写真を選び、その腕時計をクローズアップしてみよう。写っているのは、モンブランより17年に発表された「モンブラン ヘリテイジ クロノメトリー ツインカウンターデイト」だ。
モンブラン「モンブラン ヘリテイジ クロノメトリー ツインカウンターデイト」
「ヘリテイジ クロノメトリー」は、モンブランが2007年に吸収したウォッチメーカー「ミネルバ」へのトリビュートとして、15年に発表されたコレクションである。最大の特徴は、1948年にミネルバが手掛けた「ピタゴラスウォッチ」のデザインコードを踏襲していることだ。すっきりしたアラビア数字、ファセット加工が施されたアプライドインデックス、特徴的なソード型針や、スリムなケース、スムースベゼル、ラグの曲線などがそれである。すっきりと精悍な印象を与える作りだ。
なお、ピタゴラスウォッチとは、ムーブメントが黄金比(1:1.618)に基づいて設計されたキャリバー47もしくは48搭載機のことを指す。
Extremely rare Vintage Minerva timepiec. "Pythagoras Pointer-date" 50 pieces made only pic.twitter.com/zXlCV1LQil
— Designer Watches (@BrandNameWatch) December 5, 2015
Anyone wearing a cal. 48 today?https://t.co/ir77p2Y8MA#HorologicalMeandering pic.twitter.com/iDFAVcowHT
— Watchprosite (@PuristSPro) April 30, 2020
ジョン・デビッドの私服は、今回ピックアップした写真のように、Tシャツやホワイトシャツをさらりとボトムスに合わせる姿が多く見られる。シンプルな装いに、「モンブラン ヘリテイジ クロノメトリー ツインカウンターデイト」の仕上げの美しさがよく映える。
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