今ブームのブレスレットウォッチでチェックすべきポイントとは?

2022.07.16

Q:今ブームのブレスレットウォッチでチェックすべきポイントとは?

この10年で、スイス製の時計にもブレスレット付きのモデルが増えてきました。一昔前にも存在しましたが、IWCやロレックスなど一部の例外をのぞいて、出来がいいとは言えませんでした。しかし近年のブレスレットは、非常に完成度が高くなりました。

ではブレスレットの判断をする際は、どんな要素をチェックすればいいのでしょうか?


広田雅将

2020年10月11日掲載記事
Photograph by Takeshi Hoshi(estrellas)

A:ヘッドとのバランスやコマの遊びなど、4点を見るべし

ロレックス ブレスレット

50万円以上の時計は、コマの調整がネジであること

ピンを抜いて調整するタイプはピンが痛みやすいため、“高級時計”を標榜するモデルであれば、ネジ留めが望ましいです。しかし、チタン製のブレスレットの場合、素材が柔らかいため、ネジ留めにするとネジ山が潰れる場合があります。なお、パテック フィリップの「ノーチラス」など、薄くて軽い時計に合わせるブレスレットの場合はこの限りではありません。

時計との重さが適切であること

一昔前に目立ったのは、時計が重いのに、ブレスレットだけが軽いというパターン。こういう場合は、汎用のブレスレットを合わせている場合が大半です。値段は抑えられますが、時計部分がぐらぐら動いてしまうため、着け心地がいいとは言えません。重かったり厚かったりする時計に、ブレスレットが極端に薄いものを組み合わせている場合は避けた方がいいでしょう。

コマの遊びが適切であること

ブレスレットを持って、左右方向に軽くねじってみてください。大きくたわむもの、あるいはまったくたわみがないものは使っているうちに壊れる可能性があります。また、後者は装着感が悪い場合が多いです。

デスクワークに使うなら薄いバックルを、外で使うなら厚いバックルを

以外と見落とされがちなのが、バックルの厚み。薄いバックルはデスクワークの邪魔になりにくいですが、半面、負荷がかかると壊れる場合があります。逆に厚いバックルは頑強ですが、デスクワークには向きません。その時計をどんな状況で使うのかを考えてブレスレットを選んでみてください。


メタルブレスのバランス力学

https://www.webchronos.net/features/42973/