「アルプスと威厳あるワシの力強さからインスピレーションを得た」ショパールのウォッチコレクション、アルパイン イーグルは、時刻と日付表示を備えた2サイズ10モデルで2019年に発表された。その原点はショパールが1970年代末に考案したスポーティーウォッチ、サンモリッツに見ることができる。2020年10月、このコレクションに、更に大径化した直径44mmのフライバッククロノグラフ「アルパイン イーグル XL クロノ」3モデルが追加投入された。
Text by Mark Bernardo
2020年10月28日掲載記事
「アルパイン イーグル XL クロノ」の3モデルはいずれも一体型ブレスレット仕様である。そのうち2モデルはルーセント スティール A223を用い、サンバースト装飾を施したガルバニック加工のアレッチブルーまたはピッチブラックダイアルを採用する。もう1モデルはピッチブラックダイアルに、ルーセント スティール A223、そして18Kエシカルローズゴールドを組み合わせたツートーンの外観だ。これらの素材はショパールによって独自に開発された合金で、美しい光沢とアレルギーを起こしにくい点を特徴とする。クロノグラフプッシャーを備えるケースサイドにはエレガントなリュウズガードが組み込まれた。文字盤の質感はワシの瞳の虹彩をイメージした前作のものが踏襲され、ロジウムメッキの秒針にはワシの羽を模したカウンターウェイトがあしらわれる。トリコンパックスの文字盤の外周を囲むインナーリングにはタキメータースケールが配され、100、160、240の目盛りは赤色で強調されている。ベゼルを留める4対8本のネジ、リュウズに施されたコンパスローズのエングレービングはアルパイン イーグル コレクションの特徴だ。
ピッチブラックダイアルの色合いは「山間部の夜の漆黒の闇」を表すものとして採用された。ショパールはこれを「都市化や人工照明がいかにアルプスの自然美を乱してきたかを思い起こさせるもの」だと説明する。
サファイアクリスタル製ケースバックを通してムーブメントが鑑賞できる。搭載されるムーブメントは、3つの特許を所有するC.O.S.C認定クロノメーターの自動巻きキャリバーChopard 03.05-Cだ。クロノグラフ機能を司るコラムホイールを搭載しており、3つのピボットハンマーにより素早く連続したフライバック機構による時間計測を可能とする。垂直クラッチはストップウォッチのスタートタイムの精度を保証する。ローターはオープンワークが施されたタングステン製だ。振動数は毎時2万8800振動、パワーリザーブは約60時間である。
https://www.webchronos.net/features/36918/
https://www.webchronos.net/features/10638/3/
https://www.webchronos.net/specification/10767/