新型コロナウイルスの影響で、スイスでの展示会開催が見送られた2020年。それでも各ブランドからは心躍る新作時計が発表された。そんな新作レディスウォッチの中から、アップデートした名作や20周年を迎えたアイコニックウォッチなど、見逃せない最旬トピックスをご紹介!
[クロノスファム51号掲載記事]
2020年のカルティエ、幕開けの主役は「パシャ」の新しい姿
自動巻き。SS。直径35mm。65万5000円(税別)。問/カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-301-757
1985年に登場し、カルティエの代表作のひとつとして受け継がれてきた「パシャ」が刷新。アラビックインデックスやチェーンを用いたねじ込み式のリュウズカバーといった当時のデザインコードを踏襲しながら、簡単にストラップやブレスレットを替えることのできるインターチェンジャブル仕様になったという点も、現代のニーズに応えた結果である。直径35ミリもジェンダーレスな魅力のサイズ感。どこか懐かしく、どこまでも新鮮。従来のファンだけではなく、ニュージェネレーションにも訴えかける、注目の新作となった。
自動巻き。PG×D+アリゲーターストラップ。直径35mm。264万円(税別)。問/カルティエ カスタマー サービスセンター Tel.0120-301-757
永遠に愛される名作、シャネル「J12」のさらなる快進撃
自動巻き。高耐性ホワイト&ブラック セラミック×SS。直径38mm。86万5000円(税別)。問/シャネル(カスタマーケア) Tel.0120-525-519
シャネルのアイコンとして君臨し続ける「J12」。コレクション誕生20周年を祝して、アニバーサリーウォッチを始めとする新作が続々と登場した。「J12 パラドックス」は、マドモアゼル シャネルが愛した“ブラック&ホワイト”の世界を表現した時計だ。黒と白のセラミックをひとつのケースに融合した、高度な技術も見逃せない。一方で、シャネルのシンボルを文字盤へと綴った「J12・20」は上質な遊び心を忍ばせたモデルだ。香水「N°5」やカメリアの花を文字盤やベゼルにロジウム加工で施した技は見事。かつ昨年のリニューアルが話題を呼んだ「J12」だが、今年は直径33ミリモデルもデザインを見なおすことに。ベゼルの幅や刻み、レイルウェイトラックのデザインなど、“何も変えずにすべてを変える”という矜持のもと、実に細やかなマイナーチェンジがなされた。
クォーツ。高耐性ホワイト セラミック×SS×D。直径33mm。68万円(税別)。世界限定2020本。問/シャネル(カスタマーケア) Tel.0120-525-519
クォーツ。高耐性ホワイト セラミック×SS×D。直径33mm。64万5000円(税別)。問/シャネル(カスタマーケア) Tel.0120-525-519
記念すべき年を迎えたグランドセイコーとフランク ミュラーのタイムピース
2020年がアニバーサリーイヤーとなるのは、シャネルの「J12」だけではない。今年はグランドセイコーがブランド誕生60周年を、フランク ミュラーのアイコニックウォッチ「ロングアイランド」が誕生20周年を迎えた。
自動巻き。SS×D。直径27.8mm。100万円(税別)。世界限定300本。問/グランドセイコー専用ダイヤル Tel.0120-302-617
グランドセイコーからはブランドカラーであり、日本の伝統色である濃紺の文字盤を持つ限定モデルが登場した。ガンギ車を5枚の花弁に見立てた、女性専用小型キャリバー“9S27”が搭載されている点にも注目。フランク ミュラーのアニバーサリーモデル「ロングアイランド レリーフ “ハート ダイヤモンド”」の1時位置に添えられたのは、キュートなハートモチーフ。立体感あふれる“レリーフ”仕上げのインデックスとともに、実に躍動的な表情を織りなす。
クォーツ。SS×PG×D+クロコダイルストラップ。縦32.5×横23mm。108万円(税別)。問/フランク ミュラー ウォッチランド東京 Tel.03-3549-1949
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