一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は映画「ハリー・ポッター」シリーズで一躍ブレイクした女優、エマ・ワトソンの2本の腕時計を紹介しよう!
エマ・ワトソン
2001年からの映画シリーズ「ハリー・ポッター」において、聡明で正義感が強い女の子、ハーマイオニー・グレンジャー役を演じ、世界的な人気女優へと駆け上がったエマ・ワトソン。「ハリー・ポッター」シリーズ終了後も「美女と野獣」や「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」といった人気作へ出演し続ける傍ら、現在ではフェミニストとしての活動にも注目が集まっている。
1990年にフランス・パリで生まれ、イギリスで育ったエマ・ワトソン。彼女はどんな腕時計を選ぶのだろうか。今回は2枚の写真にフォーカスしてみた。
まずは2009年に撮られた1枚から。イギリス・ロンドンで開催された英国アカデミー映画賞ノミネートパーティーに到着したエマ・ワトソンの姿である。その右手首に、ローマンインデックスの文字盤と、ベゼルに6箇所のネジ頭のモチーフとダイヤモンドがあしらわれたジュエリーウォッチが確認できる。これはカルティエが展開した「ラブ」コレクションのクォーツムーブメントを搭載したホワイトゴールドモデルだ。
カルティエ「ラブ」
カルティエの「ラブ」は、カルティエ ニューヨークのアトリエで活躍したデザイナー、アルド・チプロが1969年に送り出したブレスレットのデザインから生まれたコレクションだ。シンプルなラブ ブレスレットはコーディネートに左右されず、また幅広いシーンで身に着けやすい柔軟性を備えており、誕生当時には革命的な存在であった。時代を先取り人気を博したこのジュエリーは、現在もカルティエの定番として愛され続けている。腕時計では2006年から10年間にわたりレディスウォッチが作られた。なお独特なネジ頭のモチーフは、カルティエ ウォッチのアイコンモデルのひとつ、サントスのベゼルに施されたビスからインスパイアされたものである。
続いて2枚目の写真は、2015年3月にロンドンのFacebook社で開催された「国際女性の日」を記念する映像配信イベントに登場したエマ・ワトソンの姿である。彼女は14年より国連の組織であるUN Womenの親善大使に就任しており、男女平等の推進に男性を巻き込むことを目指したイニシアチブ「HeForShe」を発表するなど、ジェンダー平等を目指して活動してきた。
その際に彼女が着けていた腕時計を見てみよう。写っているのは、再びカルティエの腕時計である。「タンク ソロ」だ。
カルティエ「タンク ソロ」
「タンク ソロ」は、そのデザインの源流を1922年に誕生したカルティエの定番ウォッチ「タンク ルイ カルティエ」に持つ、2004年に生まれたモデルだ。レクタンギュラーケースに青焼きの剣型針、ローマンインデックスとレイルウェイミニッツトラックといったタンク ルイ カルティエの要素はそのままに、ケース形状がフラットで直線的、よりモダンですっきりとした印象となったことが大きな特徴である。また「タンク」コレクションにそれまでなかったステンレススティールモデルがタンク ソロから新しく投入された。これによって「タンク」コレクションのエントリーモデルが拡充され、ユーザー層がぐっと広がったのである。ストラップも豊富なカラーバリエーションが用意され、ユーザーの多様な要望が叶えられるようになった。
活動的な人柄を映すようなエマ・ワトソンの腕時計
エマ・ワトソンが選んだ2モデルはいずれもカルティエの腕時計であった。1847年にパリで創業した歴史あるブランド、カルティエ。同メゾンが手掛ける多くのウォッチ コレクションの中でも、エレガントな要素と使いやすさを両立させたデザインがエマ・ワトソンの好みであったようだ。2枚目の写真が撮影された2015年には、米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出されたエマ・ワトソン。才色兼備で人々を魅了し、忙しく駆け回る彼女にふさわしい選択である。
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