映画版も大ヒット中のアニメ「鬼滅の刃」で主人公の声を演じる声優・花江夏樹の3本の腕時計とは？

一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか？　世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は映画版も大ヒット中のアニメ「鬼滅の刃」で主人公・竈門炭治郎の声を演じる、声優の花江夏樹の3本の腕時計を紹介しよう！

花江夏樹

　2020年10月16日の公開から1カ月で興行収入が233億円超えを記録し、社会現象を巻き起こしているアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。「鬼滅の刃」は大正時代を舞台に主人公・竈門炭治郎が鬼と化した妹を人間に戻すために戦う姿を描いた、吾峠呼世晴による漫画である。テレビアニメ、そして映画版においてこの主人公の声を演じ、異例のヒットに貢献している声優が、花江夏樹だ。

　花江は1991年6月26日生まれ、神奈川県出身。2011年に声優デビューして以来、「東京喰種トーキョーグール」の金木研や、「四月は君の嘘」の有馬公生といった数々の人気アニメの主演を務めてきた実力派声優だ。16年4月より4年半にわたり、声優・山寺宏一から引き継いだテレビ東京系「おはスタ」でのMCとしても活躍した姿が記憶に新しい。

　今回は花江が着用する腕時計にフォーカスしてみよう。冒頭のツイッターの投稿でも使われているプロフィール写真で着けられたのは、北欧のブランド「ヤコブ・イェンセン」のクロノグラフウォッチだろうと推測される。

ヤコブ・イェンセン「クロノグラフ」

　ヤコブ・イェンセンは、デンマークを代表する世界的なプロダクトデザイナーの名を冠したデザインブランドだ。設立は1958年。創始者のヤコブ・イェンセンは高級オーディオメーカー、バング＆オルフセンのデザイナーを務めていたことでも知られている。時代を感じさせない、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが特徴だ。ブランドは現在、息子のティモシー・ヤコブ・イェンセンに引き継がれている。

　花江が着用するのは、直径37mmのチタンケースに、スイスのロンダ製ムーブメントを搭載するクォーツ式クロノグラフウォッチだ。横3つ目のクロノグラフと、12時位置に日付表示を備え、モノトーンの中に映える赤とオレンジの針が印象的である。「時計は道具であると同時に腕周りを装飾するアイテムであり、たくさんの機能が付いていてもシンプルなデザインであるべきだ」という創始者の考えの下に生まれた腕時計だ。花江のボーダー柄ニットとデニムを組み合わせたシンプルな服装と好相性である。なおこのシリーズは2005年頃に発表され、すでに生産終了しているため花江着用のシルバーモデルは完売しており、現在はブルーとブラックの色違いがわずかに残っている状況である。

G-SHOCK 「BUMP OF CHICKEN × G-SHOCK」

　また花江は過去にTwitter上である腕時計を入手したことを報告していた。G-SHOCK「DW-6900」と、ロックバンドBUMP OF CHICKENのコラボレーションモデル（Ref.DW-6900BOC-2JR）だ。これは2016年にBUMP OF CHICKENオフィシャルECサイトにて抽選販売された限定モデルである。

G-SHOCK 「GA-110」

　最後に紹介する腕時計もG-SHOCKからだ。花江は2016年のテレビアニメ「斉木楠雄のΨ難」のオープニングテーマ「青春は残酷じゃない」で歌手デビューも果たしている。このジャケットで着用したと思われるのがG-SHOCK「GA-110」シリーズの鮮やかなブルーモデルである。同世代の若者の多くと同じように、BUMP OF CHICKENやG-SHOCKを楽しむ花江の等身大の姿が時計からうかがえるようだ。