全世界の時計好きと音フェチ感涙!! webChronosがお送りする「音で知る高級時計の世界」シリーズは“時計の音”にフォーカスした4K動画です。時計が発する音を愉しみつつ、美しいムーブメントの姿や針の動きなどを4Kの高画質で堪能してください。
撮影・編集:吉江正倫
作業用BGMに、仕事終わりの晩酌のお供に。今回は今回は1万8000振動/時から3万6000振動/時までの各ビート音を聴き比べる特別回です。振動数ごとのキャラクターの違いをご堪能ください!! 動画視聴の際はヘッドホン推奨です。
紹介モデル概要
1万8000振動/時:ハルディマン「H1 フライングセントラル」
手巻き(Cal.H-Zen.A)。32石。パワーリザーブ約38時間。Pt(直径39mm)。3気圧防水。
フライングトゥールビヨンをダイアルのセンターに配置したモデル。直径17.8mmと非常に大きいトゥールビヨンキャリッジを持つ。これは31.58mm(14リーニュ)というムーブメント直径に対して、半分以上のサイズに該当する。この巨大なトゥールビヨンを駆動するため、香箱を3つ有している。また、脱進機はガンギ車の真横に爪石が接するようにアンクルの形状を改めた「ハルディマンスイスレバー脱進機」を使用するなど、その設計は独創的だ。
2万1600振動/時:H.モーザー「エンデバー・トゥールビヨン コンセプト」
自動巻き(Cal.HMC 804)。28石。パワーリザーブ約72時間。18KWG(直径42.0mm、厚さ11.6mm)。日常生活防水。世界限定50本。
ダブルヘアスプリングを搭載する自動巻きトゥールビヨン。これはその名の通りヒゲゼンマイを2枚、180°回転させて重ねることで、ヒゲゼンマイの収縮時に起こる中心のずれを抑えようというもの。重ねる2枚のヒゲゼンマイの品質が一致していなければ効果を発揮できないため、非常に高い技術力を要する。ダイアルには光を99.965%吸収するベンタブラックが塗布される。
2万5200振動/時:アーミン・シュトローム「ミラード・フォーム・レゾナンス」
手巻き(Cal.ARF15)。43石。パワーリザーブ約48時間。18KRG(直径43.40mm)。5気圧防水。
ミラード・フォース・レゾナンスはその名の通り、ふたつのテンプを同期させるレゾナンス機構を搭載したユニークなモデル。レゾナンス機構とは片方のテンプの振動をバネによってもう片方のテンプに伝え、共振させることで精度の安定化を図るものだ。
2万8800振動/時:IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」
自動巻き(Cal.69355)。27石。パワーリザーブ約46時間。18KRG(直径41.0mm、厚さ13.0mm)。3気圧防水。
2020年のモデルチェンジにより、搭載ムーブメントをETA7750をベースにしたCal.79350から、150周年モデルでも採用した自社製Cal.69355に変更した「ポルトギーゼ・クロノグラフ」。これまで“固い”、“重い”と言われていたクロノグラフプッシャーの感触が同作で改善されている。
3万6000振動/時:グランドセイコー「ヘリテージコレクション メカニカルハイビート36000 80Hours」
自動巻き。47石。パワーリザーブ約80時間。18KYG(直径40mm、厚さ11.7mm)。10気圧防水。世界限定100本。セイコーフラッグシップサロン、グランドセイコーブティック限定モデル。
新規設計の自動巻きCal.9SA5を搭載した限定モデル。ツインバレルや効率の高いデュアルインパルス脱進機、さらには巻き上げヒゲゼンマイやグランドセイコーフリースプラングなどを採用する。その内容はフラッグシップにふさわしい。