一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は映画「バイオハザード」シリーズで知られる女優ミラ・ジョヴォヴィッチの腕時計を紹介しよう!
2011年のミラ・ジョヴォヴィッチ
1975年12月17日生まれ、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国(現ウクライナ)出身のミラ・ジョヴォヴィッチ。リュック・ベッソン監督の「フィフス・エレメント」(1997年)をはじめ、「ジャンヌ・ダルク」(1999年)や「バイオハザード」シリーズ(2002年~)などの作品で知られる女優だ。5歳のときにアメリカ合衆国へ移住し、英語とロシア語の他に、フランス語やセルビア語も話すマルチリンガルでもある。
激しい役どころの印象が強いミラ・ジョヴォヴィッチ、そのキャリアは11歳の頃にロシアでのモデル業からスタートしている。抜群のスタイルと青い瞳、そして優れたファッションセンスの持ち主でもある彼女は、一体どんな腕時計を選ぶのだろうか?
今回のリサーチより、ミラ・ジョヴォヴィッチは複数の腕時計を所有する時計愛好家であり、その中でも特にダイヤモンドウォッチを好むことが分かった。確認された中で最も頻繁に着用が確認され、気に入っている様子がうかがえたふたつの腕時計をピックアップした。
ジェイコブ「マンハッタン」
まず最初に紹介するのは、2011年頃にミラ・ジョヴォヴィッチが着けていた腕時計だ。大ぶりなスクエアケースの内部に、もうひとつ小さなスクエアの表示部を備えたデザインが特徴のダイヤモンドウォッチである。この意匠を備えた腕時計といえば、ジェイコブの「マンハッタン」だろう。
アメリカ・ニューヨークに拠点を置くジェイコブは、1986年にジュエリー・デザイナーのジェイコブ・アラボによって設立され、カスタムジュエリーで名を馳せたブランドだ。ジェイコブはロシアよりアメリカに移住した10代の頃からウォッチ&ジュエリーの職人見習いをしていた経歴を持つ人物で、ジュエリーの華やかさと、時計の技巧を組み合わせた作品を数多く展開している。「マンハッタン」はETA製のクォーツムーブメントを内蔵した小さな表示部と、ケースとの隙間に設けたインデックスなどの立体構造がユニークな時計だ。2010年頃に日本でこの18Kホワイトゴールド×ダイヤモンドモデルが取り扱われた際には、2000万円程度で販売されている。
ミラ・ジョヴォヴィッチはジェイコブでもう1本、基幹モデル「ファイブタイムゾーン」のダイヤモンドウォッチを所有していたことも確認された。
2013年のミラ・ジョヴォヴィッチ
もう1点の写真は、映画「バイオハザード6」の公開を控えた2013年当時のミラ・ジョヴォヴィッチの姿である。この年から着用が多く確認されたのが、カルティエの「バロン ブルー ドゥ カルティエ」だ。こちらもやはりダイヤモンドの煌びやかなモデルである。
「バロン ブルー」といえば、全体的にふっくらと丸みを帯びたフォルムが特徴の時計だ。その誕生は2007年とカルティエウォッチの中でも新しい。しかし現在、「サントス」「タンク」「パンテール」といった他の定番を抜いて世界で最も多く販売されるコレクションであり、本連載でも多くのセレブたちの愛用モデルとして頻繁に登場する時計である。その中でも、この全面ダイヤモンド仕様の時計を日常的に愛用する姿が見られたのはミラ・ジョヴォヴィッチが初めてだ。ミラ・ジョヴォヴィッチの着用モデルは、18Kピンクゴールドの文字盤やケース、ブレスレットまでブリリアントカットダイヤモンドが覆い尽くしたRef.WJBB0044であると思われる。さらりと着けこなすミラ・ジョヴォヴィッチのクールビューティーな格好良さを際立たせる1本だ。
なおミラ・ジョヴォヴィッチは、カルティエで他にタンクと思われるレクタングル型のダイヤモンドウォッチを着用する姿も確認された。
カルティエ「バロン ブルー ドゥ カルティエ」
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