カバレット・トゥールビヨン “ハンドヴェルクスクンスト”
手巻き(Cal.L042.1)。45+2石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約120時間。Pt(縦39.2×横29.5mm、厚さ10.3mm)。3気圧防水。世界限定30本。参考価格31万5000ユーロ(ドイツVAT19%含む)。
A.ランゲ&ゾーネは2008年、トゥールビヨン機構を搭載しながらも秒停止が可能な「カバレット・トゥールビヨン」を発表した。今回発表された「カバレット・トゥールビヨン “ハンドヴェルクスクンスト”」は、このモデルをベースとしつつ、より芸術性を高めたものである。ダイアル中央にはエングレーバーの手作業によるダイヤモンド模様が施されており、ダイアル全体を覆う半透明のエナメル層によって、エングレービングに深みが与えられている。トゥールビヨンキャリッジとは別体のスモールセコンドとパワーリザーブ表示のサブダイアルは、ロディウム仕上げのゴールド製。メタリックグレーを基調としたダイアルにアクセントを加えている。ムーブメントは08年のモデルからアップデートが加えられており、ダイアル中央部と同様のダイヤモンド模様が施された受けや、自社製ヒゲゼンマイを取り付けたフリースプラングテンプが採用されている。
ランゲマティック・パーペチュアル
自動巻き(Cal.L922.1)。43石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約46時間。18KWG(直径38.5mm、厚さ10.2mm)。3気圧防水。世界限定50本。1098万9000円(税込み)。
2001年に登場した「ランゲマティック・パーペチュアル」は、機械式腕時計として初めて、ランゲ・アウトサイズデイトと永久カレンダーを同時に搭載したモデルである。その歴史的モデルの誕生20周年を祝し、同社は記念限定モデルを発表した。18KWGケースモデルと18KPGケースモデルの1型2種が用意され、各50本のみの限定販売となる。
フルーティング模様が型押しされたシルバー無垢製のブルーダイアルには、12時位置にアウトサイズデイト、3時位置に月とリープイヤー表示、6時位置にスモールセコンドと高精度ムーンフェイズ、9時位置に曜日とデイ・ナイト表示が配されている。全てのカレンダーを同時に進めることができるメイン調整プッシャーの他、個別に調整が可能なプッシャーも搭載されており、永久カレンダーでありながらも調整時の利便性が高い仕様となっている。
搭載される自動巻きムーブメントCal.L922.1には、リューズを引くことで瞬時に秒針が帰零するゼロリセット機構が採用されており、時刻調整を素早く行うことができる。
自動巻き(Cal.L922.1)。43石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約46時間。18KPG(直径38.5mm、厚さ10.2mm)。3気圧防水。世界限定50本。1098万9000円(税込み)。
サクソニア・フラッハ
手巻き(Cal.L093.1)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KPG(直径40.0mm、厚さ6.2mm)。3気圧防水。世界限定50本。321万2000円(税込み)。
"less is more"を体現する「サクソニア・フラッハ」。今回追加されたのは、星空のような輝きを放つゴールドストーンダイアルを採用した限定モデルである。製法の起源を17世紀のベネチア共和国にまでさかのぼるゴールドストーンは、液状のガラスに銅の粒子を混ぜ合わせ加熱した後、徐々に火を小さくすることで銅の粒子を結晶化させたものである。今作では、これをシルバー無垢製のダイアルに幾層にも流し落とし、ブルーに深みを与えている。ケースや針、インデックスにはピンクゴールドが採用されており、ダイアル上で時折煌めく銅の粒子との調和が図られている。グラスヒュッテ様式の仕上げが施された手巻きムーブメントCal.L093.1は、ケースバックから鑑賞することが可能であり、表からも裏からも楽しむことができる1本に仕上がっている。