2021年 オーデマ ピゲの新作時計まとめ

ロイヤル オーク フロステッドゴールド ダブル バランスホイール オープンワーク

「ロイヤル オーク フロステッドゴールド ダブル バランスホイール オープンワーク」に、18KPG、18KPGおよび18KWG製の41mmモデルが3つ、18KPG、18KYG製の37ミリモデルにふたつの新作が追加された。いずれも、フロステッド加工がされたケースに、マルチカラーのジェムをセットしたレインボーベゼルを備える点が特徴である。41mmモデルおよび37mmモデル共に搭載されるのは、2016年初出のCal.3132。ふたつのバランスホイール（テンプ）とふたつのヒゲゼンマイを同軸上に配置し、シンクロした振動を得るムーブメントだ。

Cal.3132の場合、既存ムーブメントをオープンワーク化したのではなく、最初に最終デザインを描き出し、そこからさかのぼるように設計をするオープンワークありきの手順によって生み出された。そのため、美観を最大限に高めつつ構造の最適化が図られている。

ケースのフロステッドゴールドとは、フィレンツェの古い宝飾技法にインスパイアされた鍛金加工技法で、オーデマ ピゲは、この技法をジュエリーデザイナーのキャロリーナ・ブッチとの提携をきっかけに16年からロイヤル オークに採用してきた。特徴はゴールドの表面にダイヤモンドチップのツールでわずかなへこみを付けることで、貴石やダイヤモンドダストのようなきらめき効果を与えていることだ。これにより、ジェムストーンにより虹色に輝く今作のベゼルを引き立てつつ、それに負けない存在感を持つきらめきと表情をケースに与えている。

ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー

「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」にブルーダイアルを備えた18KPGケースとステンレススティールケース、ふたつの新作を追加した。今作のブルーダイアルは、これまでとは異なる試みが盛り込まれている。インナーベゼルとサブダイアルのブルーは、オリジナルのロイヤル オークに用いられた通称「ナイトブルー、クラウド50」と呼ばれる象徴的なカラー。

対してグランドタペストリーパターン部分はライトブルーで仕上げられている。異なる色調を組み合わせることでダイアル上に表情を与えつつ、鮮やかでありながら落ち着きのあるトーンにまとめられている。搭載する自動巻きCal.5134はセンターの時分針のほか、4つのインダイアルで表示する月、曜日、日付、ムーンフェイズ、さらにセンター針の週表示などを駆動させる。さらに、非常に多機能かつ自動巻きながら4.3mmと薄く仕上げられており、これによってケースの仕上がり厚さは9.5mmに抑えられている。

ロイヤル オーク クロノグラフ

「ロイヤル オーク クロノグラフ」の直径38mmモデルに、18KPGケースおよびブレスレットにバゲットカット アメジストをセットしたベゼル、アメジストのパープルに調和するパープルのダイアルを採用した新作を追加した。オーデマ ピゲがパープルのジェムストーンをベゼル全体にセットした18KPGモデルを販売するのは今回が初めてである。用いられるアメジストは水晶の一種で、カラーには濃淡のシェードが存在する。そのため今作では、均一な仕上がりとするために慎重に選び抜かれたアメジストを用いている。

ここに合わせられるパープルカラーの「グランドタペストリー」パターンのダイアルは、パープルのPVDを何層にも重ねられており、他のモデルとは異なる工程で製作されている。これにより、アングルや光によってピンクからパープルの間でトーンが変化しつつ、ブルーのニュアンスが繊細に絡み合う、新しいエフェクトを生み出すことに成功した。搭載するムーブメントは自動巻きのCal.2385であり、時分針に6時位置のスモールセコンド、センタークロノグラフ秒針、3時位置の30分積算計と、9時位置の12時間積算計を備える。