2021年 ユリス・ナルダンの新作時計まとめ

2021.12.21

ダイバー クロノメーター 44mm

ダイバー クロノメーター 44mm

ユリス・ナルダン「ダイバー クロノメーター 44mm」
自動巻き(Cal.UN-118)。50石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。Ti×18KRG(直径44mm)。300m防水。160万6000円(税込み)。

 ユリス・ナルダンは、ダイバーコレクションの「ダイバー クロノメーター 44mm」に、深海のようなブルーカラーとローズゴールドのディティールが特徴の新作を追加した。チタン製のケースは、今作のイメージカラーをブルーPVDで表現。ストラップにはケースとダイアルに合わせたブルーラバーが採用され、ブルーPVD製の尾錠を備え、統一感が与えられている。ベゼルには18KRGにブルーラバーを施したコンケイブ形状の逆回転防止ベゼルが取り付けられ、落ち着いた色調のブルーに鮮やかさを添えている。搭載されるCal.U-118は、シリシウム製のテンプに加え、ガンギ車とアンクルにはシリシウムに人工ダイヤモンドをコーティングしたダイヤモンシルが採用されており、ユリス・ナルダンの技術力が注がれている。航海用クロノメーターの第一人者であったユリス・ナルダンにとって重要な「クロノメーター」の名を持つ今作にふさわしい内容と言える。




レディ ダイバー ローズゴールド

レディ ダイバー ローズゴールド

ユリス・ナルダン「レディダイバー ローズゴールド」
自動巻き(Cal.UN-816)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KRG(直径39mm)。300m防水。312万4000円(税込み)。

 ユリス・ナルダンは、ダイバーコレクションに「レディ ダイバー ローズゴールド」を追加した。ダイバーコレクションのクラシックな特徴を備えつつ、ケース径39mmの今作のベゼルには合計0.80カラット、40個のダイヤモンドがセットされており、真昼の太陽の下で輝く煌びやかなモデルとなっている。ケースおよびベゼルは18KRG製で、コンケイブ逆回転防止ベゼルである。ダイアルにはマザー・オブ・パールが用いられており、インデックスにも11個、計0.12カラットのダイヤモンドがセットされる。

 ムーブメントにはシリシウム製ガンギ車とアンクルを供えるCal.UN-816を搭載し、300mの防水性能も相まって実力を兼ね備えたエレガントなモデルとなっている。

 スポーティーな印象のあるホワイトラバーのストラップとアリゲーターのストラップが用意され、アリゲーターストラップにはローズゴールド尾錠があわせられる。




ダイバー 42mm グレー&ローズゴールド

ダイバー 42mm グレー&ローズゴールド

ユリス・ナルダン「ダイバー 42mm グレー&ローズゴールド」
自動巻き(Cal.UN-816)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS×18KRG(直径42mm)。300m防水。125万4000円(税込み)。

 ユリス・ナルダンは、ダイバーコレクションに「ダイバー 42mm グレー&ローズゴールド」を追加した。サテン仕上げとポリッシュ仕上げを施したステンレススティールのケースには、シャークグレーのPVDを施し、ダイアルも同色とし、既存モデルとは異なる表面を荒らした処理を与えている。ベゼルには18KRGにラバーを施したものが合わせられており、シックでありながら気品のある輝きのある外装を備える。

 ムーブメントにはシリシウム製ガンギ車とアンクルを供えるCal.UN-816を搭載するほか、逆回転防止ベゼルや300mの防水性能など本格的なスペックを兼ね備えたモデルに仕上げられた。

 これらにより今作は、太陽が降り注ぐ海岸や都会にマッチするほか、珊瑚礁の美しい海中にも対応する1本となっている。




ダイバー レモンシャーク

ダイバー レモンシャーク

ユリス・ナルダン「ダイバー レモンシャーク」
自動巻き(Cal.UN-816)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS+ブラックDLC(直径42mm)。300m防水。88万0000円(税込み)。

 ユリス・ナルダンは、6月8日の「世界海洋デー」に合わせ、世界的に有名なサメ専門家、ダイバー、大学、非営利団体を含むパートナーコミュニティを称えるため、サメをテーマにした「ダイバー レモンシャーク」を発表した。

 ユリス・ナルダンは、SDGsに沿った取り組みのひとつとして、可能な限り海から採取した素材を新製品に取り入れることで海洋汚染を少しでも減らす活動を行っている。この活動に関わるのが、廃棄された漁網をウォッチストラップに再利用する取り組みである。またユリス・ナルダンは、自身のアバターとしているトッププレデターのサメに焦点を当てた活動も同時に行っている。

 今作のテーマとなっているレモンシャークは、主にフロリダに生息する魚や甲殻類を食べる肉食の鮫で、肌が砂地の海底と同じ黄色の体色をしていることが名前の由来である。卵ではない生きた子供を産み、社会的な絆を築くことができ、お互いに学び合う能力を持つとされている点が特徴である。人間には攻撃的ではないが、大きな個体は3mを超えるため恐れられ、多くの人に誤解されている種類でもある。近年は個体数を減らし、絶滅の危機に瀕しており、追跡用のタグ付け活動を含めた保護活動が行われている。

 ユリス・ナルダンは、タグ付けによって収集されたデータにアクセスすることを支援するNPO非営利団体のオーサーチと協力体制を取っており、今作は、その活動を推進するためにイエローシャークに対する誤解を解き、認知度を高めることを目的としたものである。

 ケースはDLCによるブラックカラーで、ダイアルも同じくブラックであり、マットなサンドブラスト仕上げが施されている。レモンイエローの秒針やベゼルの挿し色となっている点が今作の特徴である。また、海の漁網を100%リサイクルしたベルクロ式のストラップが合わせられる。

ダイバー レモンシャーク ケースバック




マリーン トルピュール ブルーエナメル

マリーン トルピュール ブルーエナメル

ユリス・ナルダン「マリーン トルピュール ブルーエナメル」
自動巻き(Cal.UN-118)。50石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径44mm、厚さ11.73mm)。50m防水。世界限定175本。119万9000円(税込み)。

 ユリス・ナルダンは、ダイアルに伝統的なエナメル技術を用いるブランドのひとつである。この技術は、2011年にユリス・ナルダンが買収したル・ロックルのエナメル工房であるドンツェ・カドランによって磨かれてきたもので、グラン・フーやクロワゾネなどのエナメルの技法に長けたブランドと言える。

 そんなユリス・ナルダンが、ブルーのエナメルダイアルを備える「マリーン トルピュール ブルーエナメル」を限定生産する。伝統的なマリンクロノメーターのデザインコードを継承したデザインと機能を備え、ダイアルには自社製のグラン・フーによるブルーエナメルを用いる。ローマンインデックスや各種印字をホワイトとし、ブルーとコントラストを成している。

 ムーブメントは自動巻きのCal.UN-118で、6時位置にスモールセコンドと日付表示を備える。約60時間のパワーリザーブと、12時位置にパワーリザーブインジケーターによって、航海用マリンクロノメーターでは避けなければならない巻き上げ不足による停止を防止するものとなっている。ストラップはブラウンアリゲーターとブルーアリゲーターを選択可能で、合計175本の限定生産となる。

マリーン トルピュール ブルーエナメル