スピードマスター クロノスコープ
手巻き(Cal.9908)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径43.0mm 厚さ12.8mm)。50m防水。102万3000円(税込み)。
オメガは、1940年代から続く同社のクロノグラフリストウォッチの歴史からインスピレーションを得た「スピードマスター クロノスコープ」を発表した。クロノスコープとは、時間を意味する“クロノス”と、観察することを意味する“スコープ”からなり、ある事象を測定するために必要な計時を正確に行う装置を意味している。
デザインにはオメガの歴史に対するオマージュが現れている。40年代の同社のクロノグラフ腕時計に採用されていた“スネイル”デザインがダイアルに施されているほか、20世紀の特徴であるリーフ型の針や、ダイアルのアラビア数字の下をエレガントに流れる“スパイラル”トラックパターンが取り入れられている。
また、クロノスコープの名にふさわしく、以下の3つの事象の測定に適したスケールがプリントされる。
・タキメーター:距離を元に速度を計測するスケール
・テレメーター:音速をもとに距離を計測するスケール
・パルスメーター:心拍数を計測するスケール
これら3つを正確に計測するために欠かせないムーブメントは、新型の手巻きのコーアクシャル マスター クロノメーター Cal.9908を搭載する。その外観上の特徴は、ブリッジとテンプを除いたほとんどを覆い、テンプから放射状に広がるアラベスク模様のジュネーブ装飾仕上げが施された大きなプレートを備える点で、これはオメガにとって初めての試みである。性能面でも、DLCコーティングを施したツインバレルを採用し、約60時間のパワーリザーブを備え、クロノグラフの制御にはコラムホイール機構が採用される他、マスター クロノメーター認定を取得して1万5000ガウスの耐磁性能を備えている。
バリエーションとしてSSケースモデルには、シルバーダイアルにブルーインデックス、ブルーダイアルにシルバーサブダイアル、シルバーダイアルにブラックサブダイアルの"パンダ"タイプの3種類が用意され、それぞれにブレスレットモデルとレザーストラップモデルがあり、6モデルが用意される。また、ブロンズゴールドモデル1モデルも同時に用意される。こちらは、ブロンズならではの経年変化を楽しめるブロンズゴールドがケースに用いられ、酸化処理によって特別な風合いに仕上げたブロンズダイアルモデルが合わせられる。
手巻き(Cal.9908)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ブロンズゴールド(直径43.0mm 厚さ12.8mm)。50m防水。166万1000円(税込み)。
グローブマスター アニュアルカレンダー
自動巻き(Call8922)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SS(直径41mm、厚さ14.87mm)。100m防水。99万円(税込み)。
オメガは、クラシカルなスタイルを踏襲したデザインが魅力の「グローブマスター」コレクションに、「グローブマスター アニュアルカレンダー」3種を追加した。
1年の内で3月1日の1度だけ日送りをすれば良いアニュアルカレンダーを備える今作は、従来のグローブマスターのデザインコードを踏襲しており、初期の「コンステレーション」にインスパイアされたフルーテッドベゼルと“パイ-パン”ダイアルを特徴とする。ダイアルのファセットには月表示が記され、6時位置にはデイト表示を備える。
グリーンモデルは、ステンレススティール製ケースにサテンブラッシュ仕上げのグリーンダイアルを備える。また、このモデルには強度と耐久性を高めるために炭化タングステン製ベゼルが与えられる。ストラップはダイアルカラーに合わせたグリーンのアリゲーターレザー製だ。
バーガンディモデルは、ステンレススティール製ケースにサテンブラッシュ仕上げのバーガンディダイアルを備える。また、18Kセドナ™ゴールド製のベゼルが与えられる。ストラップはバーガンディのアリゲーターレザー製である。
このふたのSSモデルには、マスター クロノメーター取得のCal.8922が搭載される。
18Kセドナ™ゴールドモデルは、ケースとベゼルおよびダイアルは18Kセドナ™ゴールド製で、時分針はオメガ初の試みとしてオニキス製であり、インデックスにもオニキスが用いられる。また、ストラップには光沢のあるブラックアリゲーターレザー製が合わせられる。ムーブメントはCal.8922をベースに18Kセドナ™ゴールド製ローターとブリッジを備えるCal.8923を搭載する。
自動巻き(Cal.8923)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。18Kセドナ™ゴールド(直径41mm、厚さ14.87mm)。100m防水。366万3000円(税込み)。
シーマスター アクアテラ スモールセコンド
自動巻き(Cal.8916)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ 約60時間。SS(直径41mm、厚さ13.2mm)。150m防水。73万7000円(税込み)。
オメガは、人気シリーズ「シーマスター アクアテラ」に、シリーズ初のスモールセコンドを備える「シーマスター アクアテラ スモールセコンド」を追加した。メンズとレディースに向けて41mmモデルに9種類、38mmモデルに10種類が追加され、シリーズが大幅に拡充される。
「アクアテラ」は水を示す「AQUA」と大地を示す「TERRA」を組み合わせた名称で、大海原の上でも都会でもマッチする、多様性と冒険心にあふれる人に向けたシリーズである。今回、スモールセコンドモデルを追加したことにより、アクアテラシリーズはさらなる多様性を持つこととなった。
そのラインナップも多様性に富む。38mmモデル、41mmモデル共に18Kセドナゴールドモデルと18Kセドナゴールドベゼル×SSケースモデル、SSモデルが用意される。 41mmモデルでは、アクアテラではおなじみのチークパターンのダイアルがインデックスとのツートンカラーを成し、端正な雰囲気を生み出している。また、ケースカラーとマッチさせたブレスレットモデルに加え、ベージュとブルーのラバーストラップが用意される。
自動巻き(Cal.8917)。38石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kセドナゴールド(直径41mm、厚さ13.2mm)。150m防水。393万8000円(税込み)。
38mmモデルは、サンブラッシュ仕上げが施されたリネン、ライトグリーン、ダークグリーンに、ホワイトのマザーオブパールダイアルが用意される。また、インデックスに6時位置から12時位置にかけてサイズが徐々に大きくなるダイヤモンドをセットしたモデルが用意される他、18Kセドナゴールドケースモデルでは、ベゼルにダイヤモンドを配し、パープルジェイドのダイアルが合わせられる。
自動巻き(Cal.8802)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ 約55時間。18Kセドナゴールド(直径38mm、厚さ12.68mm)。150m防水。119万9000円(税込み)。
シーマスター アクアテラ 東京2020 ゴールド エディション
自動巻き(Cal.8901)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ 約60時間。18KYG(直径41mm)。150m防水。217万8000円(税込み)。
オメガは、オフィシャルタイムキーパーを務めた東京2020 オリンピックの開催を記念し、金メダルという輝く栄光に敬意を表した38mmと41mmの2本の「シーマスター アクアテラ 東京2020 ゴールド エディション」を追加した。
オメガは、1932年からオリンピックのオフィシャルタイムキーパーを担当しており、東京2020 オリンピックで29回目を数える。アスリート達の最高の舞台であるオリンピックを支えるのに必要な要素は、精度、卓越性、そしてコミットメントであり、それらに精通するのがオメガであるということができるだろう。
今作は38mmと41mmモデルが用意され、それぞれのケースは表彰台の頂点を象徴する18Kイエローゴールドが用いられる。ポリッシュ仕上げのブルーセラミックス製ダイアルには、東京2020 オリンピックのエンブレムからインスピレーションを得たパターンがレーザーでエングレーブされ、ケースバックにもエンブレムが描かれる。ストラップには、本作のエレガントな雰囲気にマッチしたブルーレザーが合わせられる。
今作を最初に腕にしたのは、23個の金メダルを含む史上最多28個のオリンピックメダルを獲得したマイケル・フェルプスである。マイケルは2004年以来オメガファミリーの一員であり、オフィシャルタイムキーパーの重要性を最もよく理解するひとりと言える。
今作には5年間の国際保障と東京2020特製ボックスが付属する。
シーマスター アクアテラ 北京2022
自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径41mm)。150m防水。72万6000円(税込み)。
冬季オリンピック 北京 2022で五輪大会の30回目となるオフィシャルタイムキーパーを務めるオメガは、22年2月4日のオリンピック開催を記念し、「シーマスター アクアテラ 北京2022」を発表した。
本作は、従来モデルの41mmのステンレススティール製ケースを踏襲し、ドーム型のサファイアクリスタル風防を備え、ホワイトセラミック製ダイアルにフロストフィニッシュパターンを施した点が特徴である。この、氷を思わせるダイアルは、冬季競技のアスリート達の祭典にふさわしいものだ。
ホワイトスーパールミノヴァをあしらったブルーのインデックスと時分秒針、ブルーのオメガのロゴがホワイトのダイアルに氷のイメージに合ったクールな印象を添えつつ、レッドの「シーマスター」の表記とミニッツトラックの4つのクォーターナンバーがアクセントとなっている。
ムーブメントは、従来モデル同様にオメガ コーアクシャル マスター クロノメーター Cal.8900を搭載し、過酷な環境下での高い精度の維持と耐磁性能を備えるほか、150mの防水性能を持つことで実用性は非常に高い仕上がりである。
ケースバックには「北京 2022」のエンブレムが施されるほか、オリンピック特性ボックスに収められる。
トレゾア
クォーツ。電池寿命 約48ヵ月。18Kムーンシャイン™ゴールド(直径36mm、厚さ8.85mm)。30m防水。375万1000円(税込み)。
オメガは、伝統的かつドレッシーなコレクションである「トレゾア」のレディス向けモデルにマラカイト ダイアルを採用したふたつの新作を追加した。
近年、トレゾアのレディス向けモデルは、オメガのコレクションの中で女性に最も人気のあるラインナップのひとつとなっている。その理由のひとつが、さまざまな素材が使用されたカラーバリエーションに富んだダイアルを持つ点である。
マラカイトは、魅惑的なグリーンの色調から装飾品として古くから用いられてきた鉱石である。今作のダイアルは、そのマラカイトをドーム型に成形して用い、色調と鉱石の表情を生かしたものとした。38mmのケースは、鮮やかなグリーンのダイアルに負けない18Kムーンシャイン™ゴールド製で、通常のイエローゴールドよりも明るい色調を持つものだ。ケース側面には、エレガントな曲線を描くように38石のフルカットダイヤモンドがあしらわれ、リュウズには赤いリキッドセラミックで描かれたオメガフラワーに1粒のダイヤモンドが添えられる。ダイアル上のローマンインデックスと時分針も18Kムーンシャイン™ゴールド製で、ケースに負けない輝きを備えつつ、統一感のある仕上がりとなっている。
バリエーションとして、18Kムーンシャイン™ゴールドにシルクのような模様を施したメッシュブレスレットモデルと、ダイアルカラーに合わせたグリーンレザーストラップの2種類が用意される。
シーマスター 300
自動巻き(Cal.8912)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。ブロンズゴールドケース(直径41.0mm、厚さ14.4mm)。300m防水。136万4000円(税込み)。2021年6月発売予定。
1957年のオリジナルの意匠を受け継ぐ「シーマスター 300」がリニューアルされた。ダイアルの下にスーパールミノバを塗布したもうひとつのダイアルをセットした、いわゆる「サンドイッチダイアル」が採用され、より一層ヴィンテージ感を増したデザインとなった。
ステンレススティール製ケースのモデルには、加えてロリポップ秒針が採用されている。ダイアル外周のインナーリングの改良によりダイアルの大型化を可能とし、視認性の向上にも一役買っている。新しく導入されたドーム型サファイアクリスタル風防は、全体の薄型化に寄与し、300m防水という性能をそのままに、厚さを1mm以上も削減することに成功している。また、本作では新素材であるブロンズゴールドをケースに用いたバリエーションも展開される。これは銅に加え、ゴールド、パラジウム、銀などからなる合金であり、銅を用いながらも酸化によって緑青を生じさせることがない。しかしながらしっかりと経年変化が進み、もともとの柔らかなピンク色が、持ち主との歴史をゆっくりと刻んだ色に変化していく。銅はもともと海水に対する耐腐食性が強く、航海用ツールに多く使用される素材であったこともあり、ダイバーズウォッチである本作との相性は抜群と言えよう。ブラウンセラミックスのベゼルリングや一般的な配合による銅合金を用いたダイアルと共に、魅力的なコントラストを持つモデルに仕上がっている。
自動巻き(Cal.8912)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径41.0mm、厚さ13.85mm)。300m防水。ブレスレットモデルは77万円(税込み)。ストラップモデルは72万6000円(税込み)。
シーマスター ダイバー300M ブラック ブラック
自動巻き(Cal.8806)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。ブラックセラミックケース(直径43.5mm、厚さ14.47mm)。300m防水。102万3000円(税込み)。2021年7月発売予定。
1993年に発表されたモダンなダイバーズウォッチである「シーマスター ダイバー300M」。今回は、全身にブラックセラミックをまとったモデルが登場した。ケースやベゼルのほか、ダイアル、裏蓋、バックル、リュウズやヘリウムエスケープバルブまでもが、ブラックセラミックス製となっている。
単色で統一されながらも、ダイバーズウォッチとして必須となる視認性は確保されており、インデックスや針に塗布されている蓄光塗料のスーパールミノバは、日中ダークグレー、暗所では明るく発光する。オメガがダイアルにセラミックスを用いることは珍しくないが、本作はそのダイアルにレーザー加工を施し、特徴的な波模様やロゴ、ミニッツトラックを浮き彫りにしている。レーザー加工による浮き彫りは、逆回転防止ベゼルのスケールにも用いられている。ナイアードロックによって常に真っすぐな向きで取り付けられる裏蓋はシースルー仕様となっており、内部のCal.8806を鑑賞することができる。ダイバーズウォッチらしく、ストラップはブラックのラバー製である。
デ・ヴィル トレゾア スモールセコンド
手巻き(Cal.8927)。29石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。セドナゴールドケース(直径40.0mm、厚さ10.07mm)。30m防水。199万1000円(税込み)。2021年9月発売予定。
「デ・ヴィル トレゾア」にクラシカルなスモールセコンドモデルが追加された。オメガにおいて「トレゾア」とは当初、1949年に発表されたいわゆる「30mmキャリバー」を指す言葉であった。
現行の「トレゾア」も、当時の薄くエレガントなデザインを想起させる意匠が盛り込まれている。ドーム型に湾曲したダイアル、それに合わせて曲げられた分針、細身のインデックス、高精度な手巻きムーブメントなどは、その最たるものだ。本作では、6時位置のスモールセコンドがよりクラシックな印象を強めている。ケース素材、ダイアルカラーともに豊富なバリエーションを誇り、自分の好みに合ったモデルを選択できる。搭載されるムーブメントCal.8926(貴金属ケースモデルはCal.8927)は、マスター クロノメーターを取得した高精度な手巻き式。その鼓動をシースルーバックから鑑賞することができる。