2021年 カシオの新作時計まとめ

2021.12.29

オシアナス マンタ」OCW-S6000

「オシアナス マンタ」の新作。ベゼルはグラデーションのかかったブルーのサファイアクリスタル製。24面のファセットカットが施されており、まるで海面のように光を反射して煌めく。今作では、加工の難しいサファイアクリスタルに、更に都市コードの刻印まで入れている。薄型軽量なチタン製のケースは、ラグ部をシャープにデザインすることで特徴的なベゼルを強調している。スマートフォンとリンクさせることにより、時刻修正やワールドタイムの設定も可能となっており、高い機能性が備わっている。1型2種が展開され、「OCW-S6000」はシルバーカラーのケース、「OCW-S6000B」はブラックのDLC加工が施されたケースを持つ。

オシアナス マンタ

カシオ「オシアナス マンタ OCW-S6000-1AJF」
タフソーラー。Ti(直径42.5mm、厚さ8.7mm)。10気圧防水。27万5000円(税込み)。

オシアナス マンタ

カシオ「オシアナス マンタ OCW-S6000B-1AJF」
タフソーラー。Ti+DLC(直径42.5mm、厚さ8.7mm)。10気圧防水。30万8000円(税込み)。




オシアナス クラシックライン OCW-T5000-1AJF

 オシアナス初のスクエアケースモデル。クロノグラフやスマートフォンリンク、電波ソーラー等の充実した機能を備えつつ、コンパクトなケースサイズとクラシックなデザインを両立させている。サテンとポリッシュを使い分けたケースやカーブサファイアクリスタルの採用によって、全体が立体的に仕上げられており、あらゆる角度からの審美性も追及されている。ダイアルのデザインもクラシックなテイストになっている。ワールドタイム用の都市コードがプリントされた、ダークブルーのリングがオシアナスらしさを出しているものの、曜日と機能表示を6時位置のインダイアルとしてデザインするなど、そのハイテクさを押し出さないような配慮が感じられる。ケースとブレスレットは軽量なチタン製となっており、細かいリンクで構成されるブレスレットは、しなやかな着用感をもたらしている。

オシアナス クラシックライン

カシオ「オシアナス クラシックライン OCW-T5000-1AJF」
タフソーラー。Ti(縦47.4×横38.2mm、厚さ10.4mm)。10気圧防水。16万5000円(税込み)。




オシアナス カシャロ OCW-P2000B-1AJF

オシアナス カシャロ OCW-P2000B-1AJF

オシアナス「カシャロ OCW-P2000B-1AJF」
クォーツ。ブラックDLC+Tiケース(直径48.5mm、厚さ15.9mm)。200m防水。Tiブレスレット。28万6000円(税込み)。5月発売予定。

 オシアナスのスポーティーライン「カシャロ」に新たなモデルが追加された。今作は、すでにラインナップされている「OCW-P2000」のバリエーションである。200m防水を誇るISO規格の本格的なダイバーズウォッチに仕上がっており、スマートフォンとリンクすることによって、潜水したスポットや時間を記録することができる「ダイビングログ機能」も搭載されている。防水性を高めるため、ケースバックは8本の特殊ビスによって強固に固定されている。ウェットスーツの上からでもしっかりと着用できるよう、ブレスレットのクラスプはダブルロック構造とエクステンションが備わっている。チタン製のケースとブレスレットは、ザラツ研磨とブラックDLCコーティングが施されている。その他、スマートフォンリンクによる自動時刻修正やワールドタイムの設定も可能だ。




オシアナス マンタ ~プラチナ蒔絵~ OCW-S5000ME-1AJF

オシアナス マンタ ~プラチナ蒔絵~ OCW-S5000ME-1AJF

オシアナス「マンタ ~プラチナ蒔絵~ OCW-S5000ME-1AJF」
クォーツ。ブラックDLC加工ベゼル×Tiケース(直径42.3mm、厚さ9.3mm)。10気圧防水。Tiブレスレット。27万5000円(税込み)。6月発売予定。

 オシアナスのメンズライン最薄のケースを持つ「OCW-S5000」をベースとしたモデル。今作は、ベゼルのサファイアクリスタルとダイアルに、日本の伝統工芸である蒔絵を採用している。蒔絵を取り入れるにあたって同社が開発、製造の協力を要請したのは、京都の蒔絵工房「下出蒔絵司所」3代目である伝統工芸士、下出祐太郎氏。今作は、プラチナを使って水のきらめきを表現した下出氏の代表作「悠久のささやき」をモチーフとしており、プラチナ粉を下から上にまくことでグラデーションのように美しく仕上げる「蒔きぼかし」と、プラチナが付着しない部分をあえて作る「抜描」というふたつの技法を用いて、水のきらめきを表現している。これらはすべて下出氏の手作業によって行われている。オシアナスらしく機能面も充実しており、スマートフォンリンクによる自動時刻修正やワールドタイム設定が可能な仕様となっている。




オシアナス マンタ Japan Indigo ~藍~ OCW-S5000APA-2AJF

オシアナス マンタ Japan Indigo ~藍~ OCW-S5000APA-2AJF

オシアナス「マンタ Japan Indigo ~藍~ OCW-S5000APA-2AJF」
クォーツ。ブルーIPベゼル×Tiケース(直径42.3mm、厚さ9.5mm)。10気圧防水。Tiブレスレット。23万1000円(税込み)。6月発売予定。

 厚さ9.5mmの薄型ケースを採用する「OCW-S5000」をベースに、日本の伝統的な染料である天然藍をデザインに取り入れたモデルである。使用しているのは、徳島県の阿波藍。これを沈殿法という手法で染料化し、白蝶貝のダイアルを着色している。インダイアルの白蝶貝にはあえて着色しないことでコントラストを出し、藍染めの手法のひとつである“叢雲染め”をメインダイアルで表現している。ソーラー充電機能が備わっていながらこのような装飾性の高いダイアルを実現することができたのは、ダイアルの実装技術やソーラーの充電効率が向上したことが大きい。それらの技術によって、インダイアル部分に当たる光だけで発電する「インダイアルソーラー」方式が採用され、メインダイアルの表現の可能性を広げることができたのだ。スマートフォンリンク機能が備わっており、自動時刻修正やワールドタイム設定を簡単に行うことができる。