2021年 クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーの新作時計

FB 1RS.6 / FB 2RS.2

　ショパール共同社長カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏が復活させたクロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーが発表した新作は、同ブランド初のスケルトンムーブメントを搭載したモデルだ。ただし、ムーブメントが収められるケースは、購入者が2種類のケースから選択することができるというユニークな販売方法を採用している。

　ふたつのうちのひとつ目は、ヴィッカース硬さHv1200を誇る浸炭ステンレススティール製の八角形ケース「FB 1RS.6」。そしてふたつ目は、ローズゴールド製のラウンド型ケース「FB 2RS.2」である。搭載されるのは、1768年に製造されたマリンクロノメーター「No.8」にインスパイアされたレギュレーター式ムーブメントだ。2時位置の開口部に“時”が、12時位置のインダイアルに“分”が表示される。

　トゥールビヨン搭載ムーブメントとしては珍しく、センターセコンドとなっている点にも注目だ。10時位置に配されているのは、特徴的な螺旋ばねを備えたパワーリザーブインジケーターである。安定した動力供給を行うため、フュゼ・チェーン（鎖引き円錐滑車）機構が採用されている。両ケース合わせて20本の限定生産。